マラスクス
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マラスクス(Marasuchus)は中期三畳紀、ラディニアン(約2億3000年前)に生息した恐竜に似た鳥頸類の属の1つである。化石はアルゼンチンのチャニャーレス層から発見されている。全長40 cm程の小型の捕食者である[1]。


タイプ種 Lagosuchus lilloensis Romer, 1972[2](有効名はMarasuchus lilloensis (Romer, 1972))は最初ラゴスクス属の第2の種 Lagosuchus lilloensis として記載された。しかし、1994年、ポール・セレノとAndrea B. Arcucciは研究の結果ラゴスクスの最初の標本(タイプ種)はあまりにも保存状態が悪く、他の種をこの属に含めることは不可能であると結論付けた。そしてL. lilloensis は独自の新属マラスクスに再分類された[3]。
系統

2003年以来マラスクスは恐竜に最も近縁な仲間であると考えられていた。現在ではその地位はシレサウルス Silesaurusなどの他の恐竜様類にとって代わられた。それでもなお、マラスクスは未だ恐竜の形質の進化と起源を理解するのに重要な動物のひとつである[4]。以下に示す分岐図は、恐竜様類の基部はNesbitt (2011)、恐竜類はBaron et al. (2017)に基づく。
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参照
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