ボビー・ナスティオン

ムハマッド・ボビー・アフィフ・ナスティオン（インドネシア語: Muhammad Bobby Afif Nasution, 1991年7月5日 - ）は、インドネシアの政治家、実業家。第19代北スマトラ州知事。2021年から2025年まで第18代メダン市長を務めた。

インドネシアの政治家 ボビー・ナスティオン Bobby Nasution
生年月日	(1991-07-05) 1991年7月5日（33歳）
出生地	インドネシア、北スマトラ州、メダン
出身校	ボゴール農科大学
現職	政治家、実業家
所属政党	グリンドラ党
配偶者	カヒヤン・アユ（インドネシア語版）
子女	セダ・ミラ・ナスティオン パネンバハン・アル・ナヒャン・ナスティオン パネンバハン・アル・サウド・ナスティオン
親族	エルウィン・ナスティオン（父） ジョコ・ウィドド（義父） イリアナ（義母） ダラン・ハッサン・ナスティオン（インドネシア語版）（大伯父） ヘリー・ロントゥン・シレガル（インドネシア語版）（叔父） カエサン・パンガレップ（英語版）（義弟） ギブラン・ラカブミン・ラカ（義兄） （姉） アンワル・ウスマン（英語版）（義叔父） セルフィ・アナンダ（義姉） エリナ・グドノ（英語版）（義兄弟）
第19代北スマトラ州知事
在任期間	2025年2月20日 -
大統領	プラボウォ・スビアント
第18代メダン市長
在任期間	2021年2月26日 - 2025年2月20日
大統領	ジョコ・ウィドド プラボウォ・スビアント

経歴

1991年7月5日にインドネシア、北スマトラ州、メダンにて3人兄弟の末っ子として誕生する。ナスティオンは、西カリマンタン州ポンティアナックの小学校に通い、その後、バンダールランプンで中学と高校を卒業した。大学ではアグリビジネスを学び、ボゴール農科大学で学士号と修士号を取得した^[1]。

2011年、ナスティオンは不動産業界で働き始め、当初は住宅の修繕と再販を手がけ、その後いくつかの住宅を建設し、より大規模なプロジェクトに携わった。2016年には、父の紹介で不動産会社タッケ・グループにマーケティング・ディレクターとして入社した。不動産業以外では、2014年にサッカークラブ「メダン・ジャヤ（インドネシア語版）」のマネージャーを短期間務めたことがある。

ナスティオンはジョコ・ウィドドの政党闘争民主党を通じて、2020年インドネシア地方選挙（英語版）に故郷メダン市長候補として出馬する意向を提出した。このため、複数のオブザーバーが政治王朝の樹立を示唆したが、ナスティオンはこれを否定した^[2]。その後数カ月、ナスティオンはゴルカルに登録するだけでなく、グリンドラ党のプラボウォ・スビアント議長と国民信託党のズルキフリ・ハッサン議長を訪ね、立候補への支持を集めた。ナスティオンは2020年3月に正式に闘争民主党の幹部となった。2020年12月、54.5％の得票率で現職のアキヤル・ナスティオン（英語版）を破り、メダン市長に当選。

2023年11月、ナスティオンは2024年インドネシア大統領選挙でプラボウォ・スビアントを支持したため、闘争民主党から除名された。2024年5月、ナスティオンは2011年以降の未納の市税が2500億ルピアに上るとして、メダンのショッピングモールの閉鎖を命じた^[3]。また、2024年5月にはグリンドラ党に入党した。

ナスティオンは、アサハン県知事を務めるスリヤ（インドネシア語版）を副知事候補として2024年北スマトラ州知事選挙（英語版）に出馬。対するエディ・ラフマヤディ（英語版）は、かつてナスティオンが所属していた闘争民主党の候補であった。結果は票数3,645,611、得票率64.47%でナスティオンが圧勝し、2025年2月20日に北スマトラ州知事に就任した。