フェデリコ・デルボニス

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フェデリコ・デルボニス

フェデリコ・デルボニスFederico Delbonis, 1990年10月5日 - )は、アルゼンチンアスールスペイン語版出身の元男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでシングルス2勝。ダブルス2勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス33位、ダブルス110位。身長193cm。左利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

概要 フェデリコ・デルボニスFederico Delbonis, 基本情報 ...
フェデリコ・デルボニス
Federico Delbonis
Thumb
2022年モンテカルロ・マスターズでのフェデリコ・デルボニス
基本情報
国籍 アルゼンチン
出身地 同・ブエノスアイレス州
生年月日 (1990-10-05) 1990年10月5日(34歳)
身長 193cm
体重 88kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2007年
引退年 2024年
ツアー通算 4勝
シングルス 2勝
ダブルス 2勝
生涯通算成績 224勝286敗
シングルス 164勝200敗
ダブルス 60勝86敗
生涯獲得賞金 6,089,111 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2016)
全仏 4回戦(2021)
全英 1回戦(2014-16・18・19・21・22)
全米 2回戦(2014・16)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2020)
全仏 3回戦(2019)
全英 2回戦(2016・18)
全米 2回戦(2015・19)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 優勝(2016)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 33位(2016年5月16日)
ダブルス 110位(2019年7月22日)
2024年9月8日現在
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選手経歴

要約
視点

2007年 プロ転向

7歳からテニスを始め、2007年にプロに転向。

2010年 グランドスラム予選参戦

2010年全豪オープンから4大大会の予選に挑戦を始めたが、なかなか突破することが出来ず初出場は2013年全仏オープンであった。

2013年 ツアー初の決勝進出

2013年7月のドイツ国際オープンでは予選から勝ち上がり、トミー・ロブレドドミトリー・トゥルスノフフェルナンド・ベルダスコらを破りベスト4に進出した。準決勝ではロジャー・フェデラーを7-6(7), 7-6(4)で破る金星を挙げ初のツアー決勝に進出した。決勝ではファビオ・フォニーニに6–4, 6–7(8), 2–6で敗れ準優勝となったが、この活躍でランキングを114位から65位に上げトップ100入りを果たした。

2014年 ツアー初優勝

2014年3月のブラジル・オープンで2度目の決勝に進出した。決勝ではパオロ・ロレンツィを4–6, 6–3, 6–4で破りツアー初優勝を果たした[1]。大会後のランキングで44位となりトップ50入りを果たした。

2015年 ワウリンカ撃破

2015年ジュネーブ・オープン準々決勝で世界9位のスタン・ワウリンカに6–7(5), 6–4, 6–4で勝利した。

2016年 デビス杯初優勝

2016年BNPパリバ・オープンでは3回戦で世界ランク2位のアンディ・マリーに6-4, 4-6, 7-6(3)で破る金星を挙げた。4月のハサン2世グランプリでは決勝でボルナ・チョリッチを6-2, 6-4で破り、ツアー2勝目を飾った。デビスカップ2016では準々決勝イタリア戦で2勝をあげ、準決勝進出に貢献。決勝のクロアチア戦で再び出場し、2-2で迎えた第5試合でイボ・カルロビッチに6-3, 6-4, 6-2で勝利し、アルゼンチンの優勝を決めた。

2017年 チャレンジャー9勝目

ブラジル・オープンでは1回戦でヨゼフ・コバリク英語版、2回戦でキャスパー・ルードを破って準々決勝進出。マイアミ・オープンでは1回戦でフアン・モナコ、2回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ、3回戦ではヤン=レナード・ストルフを破って4回戦進出。4回戦では錦織圭に敗れた[2][3]

6月に行われたチェコ・オープン英語版では1回戦でエフゲニー・ドンスコイ英語版、2回戦でニコラス・ジャリー、準々決勝でトミー・ロブレド、準決勝でマーカス・エリクソン英語版を破って決勝進出。決勝ではイジー・ベセリーに敗れ準優勝[4]

トーディ・チャレンジャー英語版では1回戦でエンリケ・ロペス・ペレス英語版、2回戦でステファノ・トラヴァーリャ、準々決勝でファクンド・バグニス、準決勝でドゥシャン・ラヨビッチを破って決勝へ進出し、決勝ではマルコ・チェッキナートを7-5,6-1のストレートで下し優勝[4]。翌週のミラノ・チャレンジャー英語版にも出場し、1回戦でクリストファー・オコネル英語版、2回戦でズデニェク・コラーシュ英語版、準々決勝でウラジミール・イニャティック英語版、準決勝でチェッキナートを破って2週連続の決勝進出を果たしたが、決勝戦のギド・ペラとの試合では途中棄権し準優勝[4]

ドイツ国際オープンでは予選を勝ち上がり、本戦では1回戦でカルロス・ベロルク、2回戦でダビド・フェレール、準々決勝でカレン・ハチャノフを破って準決勝進出[5]。準決勝ではレオナルド・マイエル相手に敗れた[6]

10月に行われたカリ・チャレンジャー英語版では1回戦でゴンザロ・ラマ英語版、2回戦でイニゴ・セルバンテス英語版、準々決勝でブラジュ・ロラ英語版、準決勝でジェラルド・メルツァー英語版を破って決勝へ進出し、決勝ではギリェルメ・クレザル英語版を7-6,7-5のストレートで下してチャレンジャー大会2勝目となった。

2018年 チャレンジャー10勝目

2月のアルゼンチン・オープン英語版では、1回戦でフロリアン・マイヤー、2回戦でガスタン・エリアス英語版、準々決勝でギジェルモ・ガルシア=ロペスを破って準決勝に進出。準決勝ではアルヤジ・ベデネ相手に敗れた[7]

3月のBNPパリバ・オープンでは、1回戦でライアン・ハリソンを破って[8]2回戦でロジャー・フェデラーと対戦したが、3-6,6-7のストレートで敗れた[9]

5月の全仏オープンでは、1回戦でトマス・ベルッシを6-1,6-3,3-6,6-1で破って2回戦に進出[10]。2回戦ではパブロ・カレーニョ・ブスタ相手に6-7,6-7,6-3,4-6で敗れた[11]

7月のスウェーデン・オープン英語版では、1回戦でオラシオ・セバジョス、2回戦でジョン・ミルマンを破って準々決勝に進出。準々決勝ではこの大会の優勝者であるファビオ・フォニーニ相手に4-6,3-6で敗れた[12]

9月のビエラ・チャレンジャー英語版では、決勝でステファノ・ナポリターノ英語版を6-4,6-3で破って優勝[13]

10月のカンピーナス・チャレンジャー英語版では、準決勝でチアゴ・モンテイロ英語版を4-0,6-7,6-2のフルセットで破って決勝に進出。決勝ではクリスティアン・ガリン相手に3-6,4-6で敗れた。翌週に行われたサント・ドミンゴチャレンジャー英語版でも決勝に進出。決勝では2週連続でガリンとの対戦となり、4-6,7-5,4-6のフルセットで敗れた。年間最終ランキングは80位[14]

2019年 チャレンジャー11勝目

1月のニューカレドニア国際(ヌメア・チャレンジャー)では、準決勝でこの大会優勝者のマイケル・イマーに2-6,4-6で敗れた[15]

2月のコルドバ・オープンでは、1回戦でレオナルド・マイエル、2回戦でロベルト・カルバリェス・バエナ、準々決勝でハウメ・ムナルを破って準決勝に進出。準決勝ではファン・イグナシオ・ロンデロ相手に1-6,0-6で敗れた[16]

3月のマイアミ・オープンでは、1回戦でピーター・ゴヨブジク[17]、2回戦でジョン・ミルマンを破って3回戦進出。3回戦ではノバク・ジョコビッチ相手に5-7,6-4,1-6のフルセットで敗北[18]

4月のモンテカルロ・マスターズでは予選を勝ち上がって本戦に進出。1回戦でマルティン・クリザンに敗れた[19]バルセロナ・オープンでは予選を勝ち上がって本戦に出場。1回戦でニコラ・クーン英語版に敗れた[20]

5月のジュネーヴ・オープンでは、1回戦でグリゴール・ディミトロフ[21]、2回戦でマートン・フチョビッチ、準々決勝でアルベルト・ラモス=ビノラスを破って[22]準決勝に進出。準決勝ではアレクサンダー・ズベレフ相手に敗れた[23]全仏オープンでは1回戦でギジェルモ・ガルシア=ロペス相手に勝利[24]。2回戦ではファビオ・フォニーニに4-6,6-3,3-6,3-6で敗れた[25]

7月のペルージャ・チャレンジャー英語版では、決勝でガルシア=ロペスを6-0,1-6,7-6のフルセットで破って優勝[26]スウェーデン・オープンでは、1回戦でベルナベ・サパタ・ミラジェス、2回戦でパブロ・クエバス[27]、準々決勝でジョアン・ソウザ[28]を破って準決勝進出。準決勝ではこの大会の優勝者であるニコラス・ジャリーに敗れた[29]ドイツ国際オープンでは1回戦でマルコ・チェッキナートを破る[30]も、2回戦でアレキサンダー・ズベレフに敗れた[31]

11月のモンテビデオ・チャレンジャー英語版では、決勝でハウメ・ムナル相手に敗れ準優勝[32]。年間最終ランキングは76位[33]

2020年 ATPツアーベスト8

1月のアデレード国際では予選を突破し本戦に進出するも、1回戦でジェームズ・ダックワース英語版に敗れた[34]。全豪オープンでは1回戦でペドロ・ソウザ英語版を破って[35]2回戦に進出。2回戦でラファエル・ナダルに3-6,6-7,1-6のストレートで敗れた[36]。スコアこそストレート負けだったものの、過去3試合で合計10ゲームしか取れなかったナダル相手に善戦し、試合中にはナダルが苛立ちを見せるシーンも見られ、試合後にはタフな試合であったとコメントしている[36]

2月のチリ・オープンでは、1回戦でマルティン・クリザン、2回戦でサルバトーレ・カルーソ英語版[37]を破って準々決勝進出。準々決勝ではキャスパー・ルードに敗れた[38]

9月のオーストリア・オープンでは、予選を突破し本戦に進出。1回戦でフアン・イグナシオ・ロンデロ[39]、2回戦でニコロズ・バシラシビリ[40]を破って準々決勝進出。準々決勝ではミオミル・ケツマノビッチに敗れた[41]

10月のサルディーニャ・オープン英語版では、1回戦でアンドレアス・セッピ[42]、2回戦でパブロ・アンドゥハル[43]を破って準々決勝進出。準々決勝ではダニーロ・ペトロビッチ英語版に敗れた[44]

11月のパリ・マスターズでは、予選を突破し本戦に進出。1回戦でジョーダン・トンプソンに敗れた[45]。年間最終ランキングは82位[46]

2021年 マスターズベスト8

3月のチリ・オープンでは、ハウメ・ムナルと組んだダブルスで2年ぶりに5度目の決勝進出を果たして、惜しくも準優勝[47]。シングルスでは、1回戦でムナル[48]、2回戦でアンドレイ・マーティン英語版[48]、準々決勝でホルガ・ルネを破って[48]準決勝進出。準決勝ではファクンド・バグニス相手に敗れ決勝進出を逃した[49]

4月のモンテカルロ・マスターズでは、予選を突破し本戦に進出。1回戦でアドリアン・マナリノを破って2回戦進出[50]。2回戦ではナダル相手に敗れた[51]セルビア・オープンでは1回戦でリカルダス・ベランキス、2回戦でドゥサン・ラヨビッチを破って[52]準々決勝進出。準々決勝ではダニエル太郎に6-4,1-6,5-7のフルセットで敗れた[53]

5月のBNLイタリア国際では1回戦でカレン・ハチャノフ[54]、2回戦でダビド・ゴファン[54]、3回戦でフェリックス・オジェ=アリアシム[54]らを破り、初のマスターズ1000準々決勝に進出。準々決勝ではライリー・オペルカに敗れた[54]。この活躍で2017年3月以来、4年ぶりにシングルスランキングトップ50に復帰。全仏オープンでは1回戦でラドゥ・アルボット[55]、2回戦でパブロ・アンドゥハル[56]、3回戦で第27シードのファビオ・フォニーニを破り[57]グランドスラムで初の4回戦進出。4回戦ではアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに敗れた[58]

6月のセルビア・オープン2では、1回戦でルカシュ・クレイン英語版、2回戦でチアゴ・モンテイロ英語版を破って準々決勝進出。準々決勝はロベルト・カルバリェス・バエナが棄権した[59]為、不戦勝で準決勝進出が決まった。準決勝ではアレックス・モルチャン英語版に敗れ決勝進出を逃した[60]

7月のドイツ国際オープンでは、1回戦でジャン・ジジェン英語版、2回戦でアルベルト・ラモス=ビノラス[61]、準々決勝でブノワ・ペール[62]を破って2017年以来の準決勝進出。準決勝ではパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れて決勝進出を逃した[63]。年間最終ランキングは44位[64]

2022年 ATP杯初出場 トップ100陥落

1月のATPカップでは、チームアルゼンチンの一員として出場。アレクサンドル・メトレヴェリ英語版ミハイル・ペルヴォララキス英語版を相手に勝利する。

2月のアルゼンチン・オープンでは、1回戦でフアン・マルティン・デルポトロ[65]、2回戦でパブロ・アンドゥハル[66]、準々決勝でファビオ・フォニーニを破って[67]準決勝進出。準決勝ではキャスパー・ルードに敗れた[68]リオ・オープンでは、1回戦でダニエル・エラヒ・ガラン英語版を破って2回戦に進出するも、2回戦でこの大会優勝者のカルロス・アルカラスに敗れた[69]

4月のモンテカルロ・マスターズでは、1回戦でハウメ・ムナルを破って2回戦に進出するも、2回戦でアレキサンダー・ズベレフ相手に敗れた[70]

5月の全仏オープンでは、1回戦でアドリアン・マナリノを6-1,7-6,6-2のストレートで破って2回戦進出[71][72]。2回戦ではアンドレイ・ルブレフに敗れた[73]

7月のスウェーデン・オープンでは、予選を突破し本戦に出場するも、1回戦でフェデリコ・コリア英語版に敗れた。

8月の全米オープンでは、予選を突破し本戦に出場する[74]。1回戦でジョン・イズナー相手に3-6,1-6,5-7のストレートで敗れた[75]。年間最終ランキングは125位[76]

2023年 トップ250圏外

4月17日には世界ランキング214位となり[77]、トップ200圏外となり、9月11日にはトップ250位圏外となった[77]

2024年 引退

1月29日の地元アルゼンチン・オープンでのダブルスでの試合を最後に現役引退となった[78][79]

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 4回 (2勝2敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-1)
ATPワールドツアー・250シリーズ (2-1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (2-2)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
さらに見る 結果, No. ...
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2013年7月21日 ドイツの旗 ハンブルグ クレー イタリアの旗 ファビオ・フォニーニ 6–4, 6–7(8), 2–6
優勝 1. 2014年3月2日 ブラジルの旗 サンパウロ クレー イタリアの旗 パオロ・ロレンツィ 4–6, 6–3, 6–4
準優勝 2. 2014年5月24日 フランスの旗 ニース クレー ラトビアの旗 エルネスツ・グルビス 1–6, 6–7(5)
優勝 2. 2016年4月10日 モロッコの旗 マラケシュ クレー クロアチアの旗 ボルナ・チョリッチ 6-2, 6-4
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デビスカップ

さらに見る 年, アルゼンチンチーム ...
 アルゼンチンチーム ラウンド/相手
2016年フアン・マルティン・デル・ポトロ
フェデリコ・デルボニス
ギド・ページャ
レオナルド・マイエル
フアン・モナコ
カルロス・ベルロク
レンソ・オリボ
1R: ポーランド 2–3 アルゼンチン
QF: イタリア 1–3 アルゼンチン
SF: イギリス 2–3 アルゼンチン
FN: クロアチア 2–3 アルゼンチン
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成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

さらに見る 大会, 通算成績 ...
大会2010201120122013201420152016201720182019通算成績
全豪オープン LQ A A A 1R 1R 3R 1R 1R 1R 2–6
全仏オープン LQ LQ LQ 2R 1R 1R 1R 1R 2R 2R 3–7
ウィンブルドン A LQ A A 1R 1R 1R A 1R 1R 0–5
全米オープン LQ A LQ LQ 2R 1R 2R A 1R 1R 2–5
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大会最高成績

さらに見る 大会, 成績 ...
大会 成績
ツアーファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 4R 2016
マイアミ 4R 2017
モンテカルロ 2R 2021, 2022
マドリード 3R 2021, 2022
ローマ QF 2021
カナダ 1R 2014, 2016
シンシナティ 2R 2019
上海 1R 2016
パリ 1R 2020, 2021
オリンピック 1R 2016
デビスカップ W 2016
ATPカップ RR 2022
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脚注

外部リンク

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