ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ
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『ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ』(Five Peace Band Live)は、チック・コリアとジョン・マクラフリンを中心としたジャズ/フュージョン・バンド、ファイヴ・ピース・バンドが2008年に録音し、2009年に発表したライブ・アルバム。日本で先行発売された[5]。
『ファイヴ・ピース・バンド・ライヴ』 | |||||
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チック・コリア&ジョン・マクラフリン の ライブ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 | 2008年10月 - 11月 ヨーロッパ[3] | ||||
ジャンル | ジャズ、フュージョン | ||||
時間 | |||||
レーベル | コンコード・レコード | ||||
プロデュース | チック・コリア、ジョン・マクラフリン | ||||
専門評論家によるレビュー | |||||
チャート最高順位 | |||||
チック・コリア アルバム 年表 | |||||
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ジョン・マクラフリン 年表 | |||||
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背景

コリアとマクラフリンは、1969年にマイルス・デイヴィスの『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ビッチェズ・ブリュー』といったアルバムの録音で共演しており、本作でもデイヴィスの曲「イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム」を演奏している[2][6]。なお、本作に収録された「イッツ・アバウト・ザット・タイム」には、『イン・ア・サイレント・ウェイ』の録音で両名と共演したハービー・ハンコックがゲスト参加している[7]。
バンド名は、マクラフリンが2008年に発表したアルバム『フローティング・ポイント』の収録曲から取られた[6][7]。
反響
日本では、2009年2月16日付のオリコンチャートで最高118位を記録した[1]。フランスでは2009年5月9日付のアルバム・チャートで168位を記録するが、翌週にはチャート圏外に落ちた[4]。アメリカでは、総合アルバム・チャートのBillboard 200には入らなかったが、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは15位に達した[8]。
評価
第52回グラミー賞では最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞した[9]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「確かに、机上のスーパーグループというのは胡散臭い代物である。しかし、本作はそれに当たらない」「プレイヤー全員が絶好調で、極めて冒険的かつ美しい内容となったギグを再現している」と評している[2]。また、ジョン・ケルマンはAll About Jazzのレビューで5点満点中4.5点を付け「ストレート・アヘッド路線から、気合いに満ちたフュージョンまで網羅している」と評している[10]。
収録曲
特記なき楽曲はジョン・マクラフリン作曲。
ディスク1
- ラジュ - "Raju" - 12:31
- ザ・ディスガイズ - "The Disguise" (Chick Corea) - 13:34
- ニュー・ブルース、オールド・ブルーズ - "New Blues, Old Bruise" - 14:08
- アンドロメダへの賛歌 - "Hymn to Andromeda" (C. Corea) - 27:45
ディスク2
- ドクター・ジャックル - "Dr. Jackle" (Jackie McLean) - 22:55
- セニョールC.S. - "Senor C.S." - 20:17
- イン・ア・サイレント・ウェイ〜イッツ・アバウト・ザット・タイム - "In a Silent Way / It's About That Time" (Miles Davis, Joe Zawinul) - 20:08
- いつか王子様が - "Someday My Prince Will Come" (Frank Churchill, Larry Morey) - 7:42
参加ミュージシャン
- チック・コリア - ピアノ、キーボード
- ジョン・マクラフリン - ギター
- ケニー・ギャレット - アルト・サクソフォーン
- クリスチャン・マクブライド - エレクトリックベース、アコースティックベース
- ヴィニー・カリウタ - ドラムス
ゲスト・ミュージシャン
- ハービー・ハンコック - ピアノ(on disc 2 - #3)
脚注
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