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イギリスの小説『ハリー・ポッター』シリーズに登場する架空の集団 ウィキペディアから
死喰い人(しくいびと、Death Eaters)は、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズおよび、その派生作品に登場する架空の集団である。映画版の日本語吹き替え翻訳では英語のデスイーターが用いられる。
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ヴォルデモートの思想に賛同し、忠誠を誓った闇の魔法使いや魔女のなかでもとくに重要な人物を指す。フェンリール・グレイバックのように、ヴォルデモートの配下であるが死喰い人とはされない者もいる。政財界に深く入り込んで権力を持つ者も存在する。
純血主義を標榜し、メンバーの多くは純血かつ、ホグワーツ魔法魔術学校のスリザリン寮出身である。1930年代に発表された「純血一族一覧」で「間違いなく純血の血筋」と認定された「聖28一族」出身の者も多い。ただし作者のローリングによれば[要出典]マグル生まれのメンバーも少数ながらいるもようで、ヴォルデモートも純血ではない。
基本的に黒のローブを身にまとい、戦闘時にはフードや仮面を装着する。これは、自分の正体を隠すためである。魔法使い以外の種族にも勢力を拡大しており、巨人や狼人間も味方しているほか、物語終盤ではアズカバンに勤務していた吸魂鬼全員が合流する。ヴォルデモートがもっとも台頭した時代には不死鳥の騎士団側の20倍の勢力を有し、反対勢力を多く殺害、弾圧し民衆を恐怖に陥れた。闇の魔術に精通していることから総じて戦闘に秀でており、主要メンバーは不死鳥の騎士団や魔法省の闇祓いといった優秀な魔法使いとも互角に渡りあう実力を持つ。差別的な純血主義者が中心でヴォルデモートの権力・実力に惹かれて集まり、絶対の忠誠を誓っているが、なかには恐怖から従う者や服従の呪文によって従わされている者も多い。
ヴォルデモートがハリー・ポッターの殺害に失敗してからは、一部の者は「服従の呪文」や脅しにより無理やり従わされたと訴え、ヴォルデモートに忠実な者は騎士団員や闇祓いによってアズカバンに投獄、あるいは殺害され、実質的に組織は解体された。
第4巻『炎のゴブレット』において、クィディッチワールドカップのキャンプ村に焼き討ちを行ない活動を再開する。同巻でヴォルデモートが復活した際にはルシウス・マルフォイなど多くのメンバーが再集結する。第5巻『不死鳥の騎士団』では、ヴォルデモートが自分の軍団を再構築しようと、アズカバンで集団脱獄事件を起こしベラトリックス・レストレンジを脱獄させる。神秘部の戦いでは不死鳥の騎士団に敗北し、幾人かの死喰い人が捕まるが、ベラトリックスはヴォルデモートとともに逃亡に成功する。第6巻『謎のプリンス』では、ホグワーツのアルバス・ダンブルドア校長、魔法大臣ルーファス・スクリムジョールの殺害(映画版だと死の秘宝PART1で死亡が判明)にも成功し、ホグワーツや魔法省までも掌握する。第7巻『死の秘宝』では総力を挙げてホグワーツに攻め込み、ハリーを守ろうとするホグワーツ防衛隊と激戦を繰り広げる。防衛隊側の半数を死傷させるが、最終的に主要メンバーのほとんどが敗北し、主君ヴォルデモートもハリー・ポッターとの戦いのなかで死亡したことで完全に壊滅する。
死喰い人の印。マークは、口から蛇が出ている髑髏(どくろ)。死喰い人は、反対勢力に対する破壊活動を行なう際、「モースモードル(闇の印を)」と呪文を唱え、その場の上空に闇の印を打ち上げる。この印は死喰い人しか作り方を知らず、民衆の恐怖の象徴とされる。
死喰い人は全員、左の前腕に闇の印を刻まれている。ヴォルデモートがひとりの印に触れると全員の印が黒く変色して熱くなる。これがヴォルデモートによる招集の合図である。印は消すことができず、また印の変色・発熱は痛みをともなわないが、直接ヴォルデモートによって印に触れられた場合は激しい苦痛がともなう。なお、ハーマイオニー・グレンジャーは、この方法にヒントを得て、ダンブルドア軍団の集合時間を知らせる方法を編み出す。
ヴォルデモートの死より19年後以降、および逆転時計の効果で改変された世界を舞台とする『ハリー・ポッターと呪いの子』に登場する、死喰い人関連の人物。
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