Loading AI tools
カナダの首相 ウィキペディアから
ピエール・エリオット・トルドー(トリュドー[1]、Pierre Elliott Trudeau、本名:Joseph Philippe Pierre Yves Elliott Trudeau、1919年10月18日 - 2000年9月28日)は、カナダの政治家。第20・22代首相を務めた。カナダ史上初めての20世紀生まれの首相で国家としてのアイデンティティーを明確にし、多文化主義や途上国援助などでカナダの再構築に大きな貢献をした[2]。所属政党は自由党(Liberal)。
ピエール・E・トルドー Pierre E. Trudeau | |
---|---|
1975年撮影 | |
生年月日 | 1919年10月18日 |
出生地 | カナダ、ケベック州 モントリオール |
没年月日 | 2000年9月28日(80歳没) |
死没地 | カナダ、ケベック州 モントリオール |
出身校 | ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス博士課程中退 |
所属政党 | 自由党 |
配偶者 | マーガレット・トルドー (1971 - 1984) |
親族 | ジャスティン・トルドー(長男 第29代首相) |
サイン | |
第20代首相 | |
在任期間 | 1968年4月20日 - 1979年6月3日 |
カナダ総督 |
ローランド・ミッチェナー ジュール・レジェ エドワード・シュライヤー |
在任期間 | 1980年3月3日 - 1984年6月30日 |
カナダ総督 |
エドワード・シュライヤー ジャンヌ・ソーヴ |
内閣 | レスター・ボールズ・ピアソン内閣 |
在任期間 | 1967年4月4日 - 1968年7月5日 |
庶民院議員 | |
選挙区 | モンロイヤル |
在任期間 | 1965年11月8日 - 1984年6月30日 |
その他の職歴 | |
自由党党首 (1968年4月6日 - 1984年6月16日) |
ケベック州モントリオール出身のフランス系。モントリオール大学で学び、ハーバード大学大学院に進み、マルクス主義に強い興味を持っていたトルドーは共産主義とキリスト教に関する論文を書いた[3]。その後、パリ政治学院を経てロンドン・スクール・オブ・エコノミクスではハロルド・ラスキに師事した(中退)[4]。その後弁護士となり、1961年から1965年までモントリオール大学の法律学の教授だった。やがて政界に入り、1965年に国会議員となった。[5]
1970年のケベック解放戦線がケベック独立を要求しイギリス貿易省のクロス長官を誘拐、ケベック州の労働大臣ピエール・ラポルテを殺害した「オクトーバー・クライシス(十月危機)」の際、戒厳令を敷き強硬手段で解決にあたったことは今でも賛否両論となっているが、トルドーがケベック州生まれのフランス系カナダ人でありながらケベック独立に反対し、内政の運営がきわめて難しい多文化国家であるカナダ社会において、カナダをひとつの国としてまとめようと強力なリーダーシップをとっていたことの一例である。1971年には「多文化主義宣言」を行い、公用語を英仏二カ国語とするなど現在の多文化国家カナダの原型を作り上げた。また、経済政策ではペトロ・カナダを設立して石油産業の国有化を図った。1982年には新憲法が制定され、イギリスとの関係を明確にした。その後、さらに対米依存主義脱却を目指した。
なお、ソ連の駐カナダ大使として赴任してきたアレクサンドル・ヤコブレフとは深い交友関係を築き、トルドーはヤコブレフにちなんで自分の次男にアレクサンドル (Alexandre) と名付け、さらにロシア語風のサーシャという愛称で呼ぶほどだった。
晩年は、癌とパーキンソン病を発症し、闘病生活に入り、表舞台には出なくなっていた。1998年には、三男を雪崩事故で失うという悲劇にも見舞われている。闘病生活の末、家族に看取られながら、2000年10月にこの世を去った。
2004年にモントリオールの空港がトルドーの名にちなみモントリオール・トルドー国際空港と改名した。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.