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ビルジニ・ラザノ(Virginie Razzano, 1983年5月12日 - )は、フランス・ディジョン出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス2勝、ダブルス1勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス16位、ダブルス82位。
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ビルジニ・ラザノ | ||||
基本情報 | ||||
国籍 | フランス | |||
出身地 | 同・ディジョン | |||
生年月日 | 1983年5月12日(41歳) | |||
身長 | 173cm | |||
体重 | 64kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 1999年 | |||
引退年 | 2018年 | |||
ツアー通算 | 3勝 | |||
シングルス | 2勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯通算成績 | 467勝464敗 | |||
シングルス | 407勝376敗 | |||
ダブルス | 60勝88敗 | |||
生涯獲得賞金 | $3,510,457 | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2001・06・08・09) | |||
全仏 | 4回戦(2009) | |||
全英 | 4回戦(2009) | |||
全米 | 4回戦(2006) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | 2回戦(2002・10・12) | |||
全仏 | 2回戦(2000) | |||
全英 | 2回戦(2001・05) | |||
全米 | ベスト8(2008) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 16位(2009年9月14日) | |||
ダブルス | 82位(2001年2月12日) | |||
ラザノは父親が警察官、母親は幼稚園教師という家庭に育った。ジュニア選手のトーナメントでは、1999年全豪オープンジュニア女子シングルス・ダブルス優勝、2000年全仏オープンジュニア女子シングルス優勝がある。2000年の全仏オープンでは、本戦でもマリー・ピエルスとの3回戦まで進出した。2001年全豪オープンでマルチナ・ヒンギスとの3回戦に進んだ後、2月の「パリ・インドア」大会ダブルスでイバ・マヨリと組んで初優勝を果たす。全仏オープンで2年連続の3回戦に進出したラザノは、第14シードのジュスティーヌ・エナンに 3-6, 4-6 で敗れた。この年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのフランス代表選手に選ばれ、2002年と2004年以外はフェド杯の試合に起用されてきた。
その後の3年間、ラザノは大規模な大会での好成績が少なかったが、2004年のウィンブルドンで予選3試合を勝ち抜いた後、初めての本戦3回戦に進出した。本戦1回戦で第8シードのスベトラーナ・クズネツォワを 7-6, 3-6, 6-4 で破る番狂わせを演じた後、3回戦でリタ・グランデに敗れた。2年後の2006年全米オープンで、ラザノは初めての4大大会4回戦進出を決めた。この大会では、2回戦で当年度から現役復帰したマルチナ・ヒンギスを 6-2, 6-4 で破る勝利を挙げ、3回戦でもエストニアのカイア・カネピに勝ち、7度目の挑戦で初めて4大大会3回戦の壁を破った。初進出の4回戦ではディナラ・サフィナに 0-6, 5-7 で敗退している。
ビルジニ・ラザノの2007年度の4大大会成績は、全豪オープンと全米オープンの2回戦止まりであったが、9月末に中国・広州市で行われた大会でついに女子ツアー大会シングルス初優勝を達成した。彼女にとっては、プロ入り8年目の遅い快挙であった。翌週のジャパン・オープンで来日したビルジニ・ラザノは、決勝で第1シードのビーナス・ウィリアムズを 4-6, 7-6, 6-4 の逆転で破り、2週連続優勝を果たした。
2008年、彼女は北京五輪でオリンピックのフランス代表選手に選ばれた。初出場のオリンピックでは、シングルスは2回戦でエストニア代表のカイア・カネピに敗れ、アリーゼ・コルネと組んだダブルスは1回戦敗退に終わった。
2009年の全仏オープンにおいて、ラザノは地元開催の4大大会で初の4回戦進出を決める。地元フランス人の女子シード選手だったアメリ・モレスモ、マリオン・バルトリ、アリーゼ・コルネが次々と早期敗退してゆく中で、ラザノとアラバン・レザイの2人が4回戦まで勝ち残った。ラザノは4回戦でサマンサ・ストーサーに 1-6, 2-6 で完敗したが、この大会で2006年全米オープン以来のベスト16入りを果たした。それからウィンブルドンでも4回戦に進み、フランチェスカ・スキアボーネに 2-6, 6-7 で敗れた。9月に自己最高の世界ランキング16位を記録している。
2011年5月16日にラザノの元コーチで婚約者のステファン・ヴィダルが、脳腫瘍のため32歳で死去した[1]。直後の全仏オープンには悲しみを堪えて出場したが、1回戦でヤルミラ・ガイドソバに 3-6, 1-6 で敗退した。
2012年全仏オープンでは1回戦でセリーナ・ウィリアムズを 4-6, 7-6, 6-3 で破る殊勲を挙げた。セリーナが4大大会の1回戦で敗退したのは初めてであった。2回戦でアランツァ・ルスに 3-6, 6-7 で敗退した。
ラザノは2018年6月のモンペリエのサーキット大会に出場したのが最後になり35歳で現役を引退した。
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2004年10月17日 | タシケント | ハード | ニコル・バイディソバ | 7–5, 3–6, 2–6 |
準優勝 | 2. | 2007年8月25日 | フォレストヒルズ | ハード | ヒセラ・ドゥルコ | 2–6, 2–6 |
優勝 | 1. | 2007年9月30日 | 広州 | ハード | ツィポラ・オブジラー | 6–0, 6–3 |
優勝 | 2. | 2007年10月6日 | 東京 | ハード | ビーナス・ウィリアムズ | 4–6, 7–6(7), 6–4 |
準優勝 | 3. | 2009年2月21日 | ドバイ | ハード | ビーナス・ウィリアムズ | 4–6, 2–6 |
準優勝 | 4. | 2009年6月20日 | イーストボーン | 芝 | キャロライン・ウォズニアッキ | 6–7(5), 5–7 |
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会 | 1998 | 1999 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 通算成績 |
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全豪オープン | A | A | 1R | 3R | 1R | 2R | A | 1R | 3R | 2R | 3R | 3R | 1R | 2R | 1R | LQ | 2R | LQ | LQ | LQ | 12–13 |
全仏オープン | LQ | 1R | 3R | 3R | 2R | 1R | 2R | 3R | 1R | 1R | 1R | 4R | 1R | 1R | 2R | 3R | 1R | 2R | 2R | LQ | 15–18 |
ウィンブルドン | A | A | A | 1R | 2R | 2R | 3R | 2R | 1R | 1R | 1R | 4R | A | 2R | 1R | 1R | 1R | A | LQ | A | 11–13 |
全米オープン | A | A | LQ | 2R | 2R | 2R | 1R | 2R | 4R | 2R | 1R | 1R | 3R | 1R | 1R | 1R | 1R | LQ | 1R | A | 10–15 |
※: 2000年全仏オープン2回戦と2009年ウィンブルドン3回戦の不戦勝は通算成績に含まない
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