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『パワプロクンポケット14』(パワプロクンポケットじゅうよん)は、2011年12月1日にコナミデジタルエンタテインメント(KDE-J)から発売されたニンテンドーDS用のゲーム。パワプロクンポケットシリーズの中の一作。キャッチコピーは「今度のパワポケはド派手に進化!」。
ジャンル | 野球バラエティ |
---|---|
対応機種 | ニンテンドーDS |
開発元 |
コナミデジタルエンタテインメント (パワプロプロダクション) (パワポケチーム) |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1~2人 |
メディア | ニンテンドーDS・DSi共通カード |
発売日 | 2011年12月1日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス |
ニンテンドーWi-Fiコネクション対応 (2014年5月20日終了[1]) DSワイヤレスプレイ対応 DSダウンロードプレイ対応 ニンテンドーDSiカメラ対応 |
売上本数 |
初週:2万本 累計:16万本 [2] |
本編におけるパワプロクンポケットシリーズ第14作目。本作の表サクセスのリセット座談会では、表サクセスのストーリーが本作にて完結し、同シリーズの一段落にあたる作品でもある(2024年時点)[3]。
今作の大きな特徴は魔球や魔打法などの必殺技が登場する新しい野球モード「必殺技野球」の追加、前作まで搭載されていた試合進行型育成モードのグッピーに変わる「トツゲキ甲子園」の登場、前作で収録されていなかったカード野球がシステムを変更して再登場したことである。
前作で追加された、選手がリアル頭身になる「リアル野球」、スクラッチで手軽に選手を育成できる「センシュクラッチ」、投球操作が簡単になった「ナゲルダケ」は引き続き搭載されている。
従来は表サクセスが高校野球編の作品のみ阪神甲子園球場公認となり、サクセスモード以外でも同球場を使用できたが、今作では追加モードの「トツゲキ甲子園」で使用されるため、シリーズで初めて表サクセスが高校野球編以外の作品で阪神甲子園球場が使用できるようになった。
今作のおまけモードで遊べるのは4種類(3種収録は『パワポケ6』以来だが、そのうち1種は隠しコマンドで遊べる)で、DSの『パワポケ』の中で最も少ない。『12』以降と同じく、表サクセス内で1度プレイすれば、おまけモードで遊べるようになる。『13』から出来るようになったプレイ中にスタートボタンを押すとゲームを一時中断できるポーズメニューも今作でも実行でき、おまけモードではさらにいつでもやめることが出来る。今作でも3Dポリゴンのあるミニゲームは収録されず、通信対戦対応のミニゲームも収録されなかった。
以下は裏サクセスの札侍編でのみプレイ可能なおみくじ系のミニゲーム。内容は以下の通り。
今までのメインシリーズでは表サクセスは高校野球編→プロ野球編→アマチュア野球編の順番で繰り返されていたが、本作で完結が決定した事により、メインシリーズ初の少年野球を舞台(外伝を含めれば『パワポケダッシュ』以来)にしたサクセスである。当初はプロ野球編を制作予定だった事が本作のリセット会談で判明している。時間系列は前作(『13』)の開拓高校が夏の甲子園大会に優勝してから約1年半後が舞台。
今回のサクセスの期間は小学6年生の1年間だが、『パワポケ9』や『パワポケ12』のような1日刻みの進行ではなく、1コマンドで1ターン進行するターン制(四季の各季ごとに最大30ターンで、合計最大120ターン)。
今作のシステムとしてガッツゲージとストレスゲージと技シーンがある。
今作でも自動セーブはゲーム開始時のみ。ゲームオーバーになると最後にセーブした所からやり直しになる。今作では試合前にセーブできるようになっているので、セーブし忘れがしにくくなっている。
今作で『1』から続いてきた表サクセスのストーリーは完結とされている。これまでのパワプロクンポケットシリーズの正史の全貌が見えてくるシーンが多い。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
今から11年前のある日、そっくりな顔でメガネをかけた湯田と山田と落田の野球大好きな3人が夜の道を歩いていた。
帰り道の途中、道端に倒れている赤ん坊を抱き抱えていた主人公の母親を見つけ、母親が亡くなる寸前に赤ん坊を託される。
湯田と山田と落田は赤ん坊である主人公を育てることを決心し、立派な野球少年へ育て上げることになった。
そして、小学6年生になった主人公は少年野球のエクスリーグのフィンチーズという野球チームへ入ることになった。
前作と同様、ポイントごとに決められた条件を満す必要があるが、いずれも試合のみである。
試合結果以外のゲームオーバー条件が無いのは『パワポケ6』以来2度目である。
今作では、やり直し条件は2つに分けられている。
練習試合と世界大会に負けた場合、やり直すことができない。世界大会で負けた場合は育成終了して選手登録に移行される。
やり直す場合、決められた基本能力(投手はコントロールを10、野手は耐エラーを2)を下げることで試合直前にもどることが出来る。やり直さない場合はゲームオーバーになり、最後にセーブした所からやり直しとなる。最大10回までやり直せるが、やり直し回数が多いほどペナルティが大きくなってしまう。10回目のやり直しでやり直せずにゲームオーバーになった場合はファイルが消され、最初からやり直しとなる。
千条、上守、水口は最初からいる状態で、中杉は秋になると退団するが代わりに敵チームだった井石が移籍する形で入れ替わる。それ以外の人物はうろつきコマンドや会うコマンドを駆使してイベントを進めることで入部してもらえるが、進め方を間違えると入部できなくなる人物がいる。今作では勧誘コマンドはない。
江戸時代が舞台で服装や景観は和風。今までの裏サクセスはRPG主体のものであったが、今作ではシステムが大きく変わってカードゲームとなる。
今作では『パワポケダッシュ』にあったカード野球をベースにシステムを大幅に変更し、別物になったカード野球でプレイしていく。
今回のストーリーは3章構成になっており、1章と2章はボスを倒せばその章はクリア。3章からは天狗党によって支配された日本の各地域を全て開放してラスボスを倒せばクリアとなる。
カード野球の真剣勝負に負けるとゲームオーバーになり、最後にセーブした所からやり直しになるが、今作ではペナルティは緩くなっている。1章と2章ではどんなにゲームオーバーになってもペナルティはなく、3章では50両〜500両(やり直した回数が多いほど増える)減らされるだけで済む。
1章と2章ではボスを倒すまでは時間が進まず無期限であるが、3章からは期限制で、1000日まで行動できる。期限が過ぎるとゲームオーバーになるが、今まで集めたカードや野球人形パーツや所持金などを持ち越し、3章のスタート時からやり直すことが出来る。
前作にあったダウンロード機能が引き続き搭載されており、今作ではカード野球で使用するカードをダウンロードして入手するもので、ダウンロードすることでそのカードがゲーム中に条件なしですぐに使えるようになる。
今作の裏サクセスでのシステムであり、カードを使って野球の試合をする。
カード野球での試合は9回までであり、延長戦はなし。
お互いのデッキは40枚〜60枚で構築したデッキを使用する。ゲーム開始時に山札の上から6枚を引き、使用しないカードを山札に戻してシャッフルして戻した分だけ手札に加える。
先攻後攻はゲーム開始時にサイコロで決められ、先攻では攻撃側、後攻では守備側から始める。
攻撃側は先に選択してヒットにできそうな攻撃カードを選択し、守備側は攻撃カードに応じて守備カードを選択してアウトにさせるようにする。
カードの勝敗は守備側で出せる守備カードがない場合は攻撃側の勝ちで、結果に応じてヒットやホームランなどが発揮する。守備カードが出せる場合は守備側の勝ちで、アウトにさせて攻守交代する(カードの効果によってはアウトにならない場合がある)。実際の野球とは異なり、守備カードによりアウトを取る時点でチェンジとなる(1アウトチェンジ制)。
これを繰り返して、9回終了までに点数多い方が勝ちとなる。
点数が入ると山札から1枚引くことが出来、攻撃カードが出ればさらに攻撃することが出来る。守備側では点数が入れられた場合のみ、手札のカードを全部捨て札に移動して、山札の上から6枚引くことができる。また、点数が入れられると出していたサポートカードが1枚捨て札に移動してしまう。
9回終了した時点で点数が多いほうが勝者となる。同点の場合は山札の残り枚数が少ないほうが勝者となる。山札がお互い同じ場合は引き分けとなる。表裏に関係なく、攻撃側が5点以上リードを取った時点、または山札や手札が無い状態でビハインドの場合は試合終了。
プレーヤーの操作時のみ、試合中にスタートボタンを押し、試合放棄を選択できる(試合放棄したプレーヤーが負け)。
カードは攻撃カード、必殺攻撃カード、守備カード、必殺守備カード、サポートカードの5種類がある。登場するカードは全部で290種類以上。
モードセレクトの札侍編のメニュー内の「通信」のカード交換を選択して使用するセーブデータを選べば、通信して友達同士でカードの交換のやり取りが出来る。
カードの入手方法は街の買い物で購入できる他、おまけモードのWi-Fi DLのサクセスダウンロードでカードをダウンロードすることで入手可能。
1つのデッキに40枚〜60枚までのカードを入れることが出来、自分の好きなデッキを作成できる。
入れられる枚数は攻撃カードと守備カードなどの5種類は入れられる範囲内であれば何枚でも入れられるが、同じ種類のカードは3枚までしか入れられない。
デッキ作成はサクセス内だけでなく、モードセレクトの札侍編のメニュー内の「デッキ」を選択して使用するセーブデータを選べば、同じようにデッキ作成が出来る。
対戦はサクセス内に加え、モードセレクトの札侍編のメニュー内の「COM対戦」と「通信対戦」が選べるが、Wi-Fi対戦はできない。
いずれも対戦する時はサクセス内のセーブデータを使用する。
選手作成は『パワポケ13』をベースにしており、集めたパーツを選手工房に移してパーツを組み立てて選手をつくる。なお、前作と同様に選手工房のモードはないので、ファイル内に統一されてはいない。
パーツは頭・手・胴体・足の4つの体パーツに分けられている。『パワポケ13』と同じく、手・足は左右に分けていないため、自由に装着できることで完成しやすいが、手・足を完成するにはそれぞれ2つずつないと装着しなければならない。
今作では、3章から選手作成が出来るようになり、1000日終わるまでいつでも選手を何人でも作成できる。1000日終了するか3章をクリアした場合は、今まで集めたパーツを持ち越して3章の最初からやり直すことが出来るため、実質3章からは永遠に選手作成が出来る。
中学校の野球部に入っている主人公は野球部の練習をしていて、練習中にボールが草むらのところへ飛んでいき、主人公はボールを取りに行くのであった。
ところが、草むらのところに怪しい深い穴があり、主人公は誤って穴に落ちてしまった。
穴に落ちた主人公は助かったものの、落ちた先の世界ははるか昔の江戸時代の世界であった。
括弧内はグラフィックのもとになっている人物と初登場作品。
グッピーに変わる新しい試合進行によるサクセス。今まで物語が無くひたすら試合を勝ち続けるだけのモードだったが、本作は物語が有り本格的になった。物語が表サクセスと無関係でパラレル。
システム面は前作のグッピーをベースにしているが、いくつかの変更点がある。
所属するのはパライソ学園である。グッピーと違い、難易度によってチームの初期能力が違う。
今作では主人公の概念が追加されたため、主人公を視点で進めていく。主人公の初期能力はチームメイトと同じく、難易度によって変化する。
能力の上がり方は今までのグッピーと同じであるが、成長タイプに新しく特殊能力のタイプが追加された。
チームを登録する場合は難易度「やさしい」で、選手一人を登録する場合は難易度「ふつう」にすることをおすすめする。
今までは試合に勝って選手を強化するだけであったが、今作は新たに対戦した高校に勝てばその高校にいる主力選手を仲間にすることができるようになった。
試合は全部で13試合まであり、内容によって試合数が異なる。
今作では新しくゲーム開始時に難易度選択が可能になった。
選べる難易度は「やさしい」「ふつう」と難易度の2種類であるが、ある条件を満たすと「むずかしい」が選べるようになる。
難易度の違いは以下の通り。
今までのグッピーと違い、今作では練習試合で負けてもゲームオーバーにならなく育成を続行できる。ただし、能力アップはせず、助っ人に加えることもできない。
地区大会2回戦に勝てば、これ以降の試合開始前のコマンドで「選手登録」が選べるようになる。選手登録を選択すると育成終了となるが、その時点まで育成した状態で選手登録ができ、甲子園に出場すれば選手登録の代わりにチーム登録もできるようになる。
選手登録できるようになっても、試合に負けた場合はゲームオーバーになってしまい、最後にセーブした所からやり直しになる。5回ゲームオーバーになるとファイルを消されてしまうが、グッピーと同じように選手登録が出来るようになっている場合は選手登録に移行される。
試合に勝ち抜いた結果に応じて、選手登録できる人数が変わる。
最終結果 | 選手登録 | チーム登録 |
---|---|---|
地区大会以降の試合に敗退する | 0人 | × |
地区大会2回戦勝ち抜いて、選手登録を選択 | 主人公のみ | × |
甲子園出場して、選手登録を選択 | 主人公+1人 | ○ |
甲子園優勝し、自動的に選手登録 | 主人公+2人 | ○ |
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
また暑い夏がやってくる。
運を天に任せるつもりはない、今までの努力が結果につながるだけ…、そう信じて俺達は頑張ってきた。
泣くのは勝ってからにしよう。出せる力を全て出し切ろう。
そうだ、俺達は勝つ!甲子園にトツゲキだ!
以下の()の中は作中の登場時期。なお選手編成などの理由により、チーム名の変更などアレンジされた高校もある。
チーム名 | 初出 | 対戦する試合 | 仲間になる選手 | 備考 |
---|---|---|---|---|
極亜久高校 | 1(主人公チーム) | 地方大会1回戦 | 外籐(一塁手)か平山(投手) | ふつうのストーリーでは『パワポケ1』の主人公が毒入り弁当を食べ、ベンチ裏で蹲っている設定 |
大東亜学園 | 1(地方大会【夏】決勝) | 地方大会決勝(ランダム) | 鋼(投手) | |
聖皇学園 | 1(甲子園大会決勝) | 甲子園大会4回戦 | なし | |
鎮万台高校 | 4(地方大会【夏】1回戦)、7(地方大会【夏】2回戦) | 練習試合(ランダム) | 布具里(投手)か阿波尾(二塁手) | 鎮台高校(4)、万台高校(7)の混成チーム |
大安高校 | 4(地方大会決勝) | 甲子園大会2回戦 | なし | むずかしいのストーリー設定では主人公のライバルとなる高校 |
SGKGK+ | 4(甲子園大会2回戦) | 地方大会2回戦 | 母部(三塁手) | 名称の変遷はスクール学園高校(4)→スクール学園高校学院(10) →SGKGK(12) 登場する選手は10のリアルモデル。 |
超最強(グレイテスト)学園 | 4(甲子園大会決勝) | 甲子園大会決勝(易しい) | なし | |
花丸高校 | 7(主人公チーム) | 甲子園大会3回戦 | なし | 構成選手はヒーローズ(8)と同じ |
ジャンボ中原高校 | 7(2年目の地方大会【夏】1回戦) | 練習試合(ランダム) | 鶴田(外野手) | |
タクシー高校 | 10(地方大会【秋】2回戦) | 練習試合(ランダム) | 江武家(投手) | |
鉄砂高校 | 10(地方大会【夏】2回戦) | 地方大会4回戦 | 佐藤(投手) | |
星英高校 | 10(地方大会決勝) | 地方大会決勝(ランダム) | 天道(投手) | |
裁判高校 | 10(甲子園大会【春】1回戦) | 練習試合(ランダム) | 聖(三塁手) | |
オリエント高校 | 10(甲子園大会【夏】1回戦) | 甲子園大会1回戦 | なし | |
天下無双学園 | 10(甲子園大会【夏】決勝) | 甲子園大会決勝(普通) | なし | |
海底高校 | 13(校内戦2回戦) | 練習試合(ランダム) | 澄原(投手) | 13での名称は海底分校 |
先行高校 | 13(地方大会1回戦) | 練習試合(ランダム) | 鏡(投手) | |
高校キング | 13(地方大会2回戦) | 地方大会3回戦 | 国王(投手) | |
混黒高校 | 13(地方大会決勝) | 地方大会決勝(ランダム) | 雨崎(捕手) | |
デビル高校 | 本作オリジナル | 甲子園大会決勝戦(難しい) | なし | 上述の登場チームに所属している登場選手以外の今まで高校野球サクセスで初登場した選手のアレンジ[4]。 |
選手名および球団名は2011年8月末時点のデータを搭載したものである。シーズン終了後の選手データはおまけモードのWi-FiDLのチームダウンロードで更新可能(ただし、ペナントと俺ペナのモードにセーブデータがある場合は更新できない)。チームの並び順は2011年8月末時点の順位であり、2011年シーズン終了時の順位とは異なっている。
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