「パチパラシリーズ」は、アイレムが発売しているパチンコシミュレータ(パチンコゲーム)のシリーズ名。ナンバリングタイトルは現在17作。11作目までは、「三洋パチンコパラダイス」というタイトルだったが、12作目から「パチパラ」に名称を変更した。
アイレムソフトウェアエンジニアリングと企業提携しているパチンコメーカー三洋物産のパチンコシリーズ、「海物語シリーズ」を主に収録している。7作目までは時折ストーリーモードを収録しつつも普通のパチンコシミュレータだったが、8作目からのPlayStation 2版では、本格的なゲームモード「パチプロ風雲録」を収録し、ボリュームの幅を広げた。
『三洋パチンコパラダイス8 〜新海物語〜』から始まったストーリーモード。内容はパチンコを扱っているにもかかわらず、アクションアドベンチャーやロールプレイングゲームの要素を含み、ストーリーも複雑な人間関係や登場人物の死。裏で渦巻く陰謀などを描く、パチンコゲームの域に留まらない内容となっている。尚、作品によってはパチプロ風雲録以外のストーリーモードも存在する。
作品によって異なるが他にも
- 出玉を通貨として扱う(『3』以外)
- パチンコでは必殺技が存在し、上手く使えば勝負を有利に進められる(『2』以降)
- 主人公は男女選択可能でそれぞれ発生するイベントが異なる(『4』以降)
- 恋愛ゲーム要素があり、恋愛対象キャラが多い
- アイレム作品の例に漏れずイベント選択肢が豊富(『4』以降)
- 服装、髪型から表情、歩き方、髭、化粧まで細かくカスタマイズできる上にそれらの種類も豊富(『4』以降)
- 自分の部屋を好きに模様替え出来る
- 満腹度、健康度、清潔度、運、修羅場度と言ったパラメータが設定されている。主人公の行動で変化し、パチンコにも影響する(『5』以降)
- 免許を取って車に乗れる。車も種類も豊富で、中には最早車ですらない『R-TYPE』や『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』の機体も存在する(『5』以降)
- 作品によってはレースゲーム、釣りゲーム、野球ゲーム、チンチロリン、乗馬などのミニゲームもある
- 時には推理や演劇と言ったパチンコに全く関係無い要素も盛り込まれている
といった特徴があり、パチンコゲームとしては類を見ない自由度を誇るゲームとなっている。ただしこれらの要素は「パチンコゲームでもしっかり楽しんでもらう」というコンセプトの元、開発されている。プロデューサーの九条一馬は、友人がパチンコゲームをプレイしていた際、ハンドルの強さをセットした後「しばらくやることないから」とビデオ鑑賞を始めた事にショックを受けた事が製作のきっかけだったと語っている[9]。また、九条は4Gamer.netとのインタビューの中で、物語や世界を表現するための手法は『絶体絶命都市』や『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』と同じものを使っているため、似たところがあると話している[10]。
PlayStation 3版以降、「パチプロ風雲録」は収録されていなかったが、ニンテンドー3DS用ソフト『パチパラ3D 大海物語2 〜パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活〜』に約5年ぶりの新作「パチプロ風雲録・花 〜希望と裏切りの学園生活〜」が収録された。続編も2作発売されたがジャンルはRPGからアドベンチャーに変更され、旧シリーズとは上記の特徴の殆どが共通していない。
シリーズ作品
- パチプロ風雲録
- 『三洋パチンコパラダイス8 〜新海物語〜』に収録。パチンコ店が3つある「パチパラ町」と呼ばれる一つの町を舞台に、主人公「銀玉の狼」の父の死の謎を追うストーリー。画面は見下ろし型で、キャラクターはデフォルメされた2頭身で描かれる(イベントシーンはキャラの立ち絵や顔グラフィックが表示される)。続編を意識しており、物語は未完のままエンディングを迎える。ヒロイン候補のうち、誰と親密になったかでエンディングが変化する(これは『3』まで続く)。
- この時点ではステータスや必殺技などは無く、行動範囲が自室とパチンコ店内のみと自由度は低いが、部屋の模様替えや恋愛ゲーム要素は既に盛り込まれている。
- パチプロ風雲録2 〜千手観音の謎〜
- 『三洋パチンコパラダイス9 〜新海おかわりっ!〜』に収録。前回の続きで、殺された父の仇を追って新たな街「新海町」でストーリーが展開する。今回はパチンコ店以外に食堂と神社にも移動可能になり、新たに腹具合のステータスと必殺技が追加されたことで、運のみならず戦法も重要になった。舞台が移動した為、一部を除く登場人物が一新され、新しいヒロインも5人登場する。
- パチプロ風雲録外伝 ~バツイチ店長奮闘記~
- 『三洋パチンコパラダイス10 〜源さん おかえりっ!〜』に収録。従来とは異なるパチンコ店経営シミュレーションとボードゲームを足した内容で、ストーリーは本編とは独立した内容であり、主人公も別人である。過去作に登場したパチプロやオーナーが再登場し、雇ったりライバルとして対戦する事になる。ヒロイン達も再登場するが、一従業員扱いなので恋愛はできない。
- パチプロ風雲録3 〜さらば銀玉の狼〜
- 『三洋パチンコパラダイス11 〜新海とさらば銀玉の狼〜』に収録。「銀玉の狼」編の完結編で、黒幕と決着をつけるべく「パチパラ町」に舞い戻った「銀玉の狼」の最後の戦いを描く。一作目のパチパラ町を再び舞台とするが、パチンコ店は銀玉会館以外は入れ替わっており、前作同様に食堂と神社に行ける他、文房具屋、スナックなどの別のスポットも登場した。今作ではパチンコのハンドルを切り替えたり、自室以外にも庭の模様替えが出来たりと、カスタマイズの幅も広がった。シリーズで唯一、所持金の概念が導入されており、金欠にも気を付ける必要が出た。
- ストーリー分岐によって主人公の立場が大きく変わり、従来通りの展開以外にも、「外伝のように自分のパチンコ店を発展させる」「敵側に就いて悪の道に走る」と言ったルートにも分岐可能と、自由度の高い内容となった。ヒロインは新キャラクターの3人を加え、今までに登場した8人を加えた全11人が攻略可能となっている。
- パチプロ風雲録4 〜銀玉殺人事件〜
- 『パチパラ12 〜大海と夏の思い出〜』に収録。殺人事件に巻き込まれた主人公が、真犯人を探す内容。時代設定を昭和の高度経済成長に近い時期に移し、登場人物や舞台を一新している。探偵要素を盛り込んだ事で『絶体絶命都市2』に存在したものと似た推理コマンドが登場している。本作は推理ゲーム色が強く、パチンコ要素が特に少ない作品となっている。ストーリー中にパチンコを強制されることも殆どなく、ラストボスも存在しない。明確に次の目的地が指定される事は少なく、文字通り自分の足で歩きまわって情報を集め、推理を組み立てて行く内容である。
- この作品から画面が3D視点となり、キャラクターも等身大になっている。それに伴い、世界観も前作までと比較して現実に近いものとなった。主人公は性別が選択可能になり、恋愛対象キャラも女性だけはなく男性も登場した。『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット』と酷似したシステムとなっており、広いマップの自由な探索や、服装や髪型など様々なカスタマイズが可能となった。一方、恋愛対象キャラに応じたエンディングの変化は廃止されている。
- パチプロ風雲録5 〜青春編〜
- 『パチパラ13 〜スーパー海とパチプロ風雲録〜』に収録。高校を卒業したばかりで就職も進学も決まっていない主人公が、同級生の頼みから初めてパチンコを打った事からパチプロの道を歩み出し、成長していく姿を描く。時代設定は異なり、旧作との明確な繋がりは無いが旧作のキャラも僅かに登場する。
- ゲームシステムは『4』をベースとしているが、カスタマイズアイテムを始め、多くの要素が拡充されており、自由度が飛躍的に向上している。主人公のパラメーターも腹具合以外に運、鋭さ、清潔度など細かく設定され、性格も選択肢で変化するようになった。ストーリーも強豪パチプロとの戦いやパチンコ大会など、パチンコゲームらしい展開も盛り込んでいる。対戦可能なパチプロや恋愛対象キャラも大幅に増加した。また、セーブは自室でなくとも、セーブポイント(本作はタンポポ。次回作はヒマワリ)のある場所ならいつでも可能となった。
- パチプロ風雲録6 〜情熱編〜
- 『パチパラ14 〜風と雲とスーパー海 IN 沖縄〜』に収録。前作のクリア直後から4年後が舞台で、主人公も前作と同一人物である。数々の勝負を経て、名うてのパチプロとなった主人公の新たな物語を描く。前作の高い自由度を継承しつつ、システムの改良や要素の追加がなされている。同じ町を舞台とするものの町の構造や建物の状況に変化が生じていたり、再登場する前作の登場人物は立場や人間関係が変わっていたりと、年月の経過を感じさせるものとなっている。
- パチプロ風雲録・花 〜希望と裏切りの学園生活〜
- 『パチパラ3D 大海物語2 〜パチプロ風雲録・花 希望と裏切りの学園生活〜』に収録。パチプロである父親に憧れ、自らもパチプロを目指すヒロインをプレイヤーが導いて行く内容。RPGではなくヒロイン育成ゲームである。旧作よりも「らぶ・エクスチェンジ」の流れを汲む内容であり、画面は同じく2Dタイプの絵で、同作のキャラクターも登場する。但し、ストーリーに沿って進む内容やパチプロ必殺技、奇抜な選択肢など旧作の要素も継承している。
- パチプロ風雲録・花 〜消されたライセンス〜
- 『パチパラ3D 大海物語2 With アグネス・ラム 〜パチプロ風雲録・花 消されたライセンス〜』に収録。前作の2年後が舞台で、前作でプレイヤーに育成されたヒロイン自身を主人公の1人に据えている。画面は前作と同じく2Dタイプの絵だが、絵柄は旧作のものに回帰している。今作は主人公2人を交互に操作し、物語を進めていくことになる。
- パチプロ風雲録・花 〜孤島の勝負師たち〜
- 『パチパラ3D デラックス海物語 〜パチプロ風雲録・花 孤島の勝負師たち〜』に収録。主人公は1人に戻ったが、登場人物(ほぼパチプロ)が多くなっている。ちなみに12人のパチプロは全員名前に干支の動物の名前が使われている。
風雲録以外のストーリーモード
- ドキドキパチンコ物語 ~めざせ!!パチンコ選手権~
- 『三洋パチンコパラダイス』に収録。大学生の青年が主人公で、パチンカーの三姉妹から修行を受けつつ腕を磨き、パチンコ店を次々と閉店に追い込むパチンコ界のドンの横暴を止めるのが目的。三姉妹から出される課題をこなし、パチンコ店に赴いて台を打ちながら進めていく。
- ストーリーモード(寿司屋の大将)
- 『三洋パチンコパラダイス4 ~寿司屋だ源さん~』に収録。タイトルは存在せず、「ストーリーモード」とのみ呼称される。収録台である『寿司屋の大将』の設定に基づき、腰を痛めた源八に代わって寿司屋「すし源」を切り盛りする羽目になった源さんが町のトラブルを解決していく。『大工の源さん』の外伝的ストーリーだが、他の作品とは特に繋がっていない。
- らぶ・エクスチェンジ
- 『パチパラ3D プレミアム海物語 〜夢見る乙女とパチンコ王決定戦〜』に収録。三人のヒロインの夢を叶える手伝いをする恋愛シミュレーションゲーム。パチプロ風雲録とはジャンルが異なっているが、後の花シリーズとは世界観を共有している。
システム
本シリーズは主人公を操作してマップを探索し、ストーリーを進めていく。NPCに話し掛けて情報を集める、持ち玉を使って景品交換(買い物)を行う、などでゲームを進行させる、一般的なRPGと同じ体裁を取っている。RPGの戦闘に当たる要素として、パチプロとのパチンコ勝負が存在する。
『3』までは操作可能範囲は基本的にパチンコ店内(『3』はその周辺も含む)のみで、全体マップから行先を選ぶ形だった。『4』からは3Dで表現された街を自由に歩き回る事ができる。また、パチプロとの勝負は『3』まではストーリー中に発生する勝負のみだったが、『4』からはパチプロに話しかけて任意に勝負を挑むことが可能になった。
- 実戦攻略
- モード外と同様、目標を目指してパチンコを打つ実戦攻略。パチプロ風雲録内のパチンコ店で台を打つと始まる。制限時間以内に目標玉までの到達を目指す。終了時の残り玉が目標値を上回っていれば攻略成功となり、当時開催されていたプレゼント企画に応募するためのパスワードが表示される。パチンコ台の状態を考慮してどの台で打つのかを決めるのも通常と同様。モード外と同じ条件のため大当たり確率は現実同様で、必殺技は使えないが『2』『3』ではおみくじでラッキー台を占ったり、『3』ではハンドルを切り替えることで特殊効果を得ることもできる。『5』からは各種パラメーターも影響し、必殺技も使用可能になった。
- 『1』〜『3』ではその店の店員として働くヒロインが案内を担当する。『3』では一店につき複数の店員がいるため、誰に案内してもらうか選択可能。『4』からは作中キャラによる案内は無くなった。
- パチンコ勝負
- 敵パチプロと一定時間内での出玉獲得数を競う。時間内に先に目標出玉数に達する、または時間切れ時に出玉数が多い場合は勝利となる(同数だった場合は主人公の負け)。持ち玉が無くなった者も即座に敗北となる。『1』では完全に運任せだが、『2』以降は必殺技やステータスと言った要素が絡み、運だけではなく戦略・戦法を求められる勝負となった。但し、いずれの作品でも実戦攻略に比べて大当たりの確率が高くなっているため、現実ほどは時間は掛からない。
- バトルロイヤル
- 『5』から登場した要素。4人か8人のパチプロが同時にパチンコを打ち、一定時間毎に出玉数が最も少ない参加者が脱落。最後に残った者を優勝者とする。難易度が高く、時間も掛かるがその分見返りは大きい。(修羅場ポイントが多くもらえたり、賞金もたくさん貰える。)。但し、勝負中の出玉は貰えない。
- 図柄バトル
- 『らぶ・エクスチェンジ』から登場した要素。液晶図柄で役を揃え、その点数を競うというポーカーのようなものになっている。図柄の回転が止まった際に中段ラインの真ん中に止まった図柄が3DSの下画面にある宝箱に落ちていき、その図柄を使ってペア・ステップ・フラッシュなどの役を揃えていく。宝箱の開け閉めでいらない図柄を弾き、高得点の役を狙うことができる。
- 玉
- 文字通り、パチンコで使用する銀玉。実戦攻略やパチンコ勝負で獲得した出玉、及び終了時に残った玉は持ち出すことが可能で、景品交換にいつでも使用できる。景品交換所以外の商店でも使用するため、玉=金銭と捉えることも可能。但し、現金も存在し、実戦攻略時はパッキーカードを購入してパチンコを打つ。『1』『2』では実戦攻略の度に1万円が支給されるが、『3』では主人公の所持金が消費されるため、連日限界まで打つことはできない(但し、ルートによっては限度額の1万円以上が毎朝手渡される)。パチンコ勝負では勝負毎に決められた数の玉が支給される。
- 『4』以降は玉が通貨となり、現金やパッキーカードは存在しなくなった。実戦攻略も所持玉をそのまま使用して行うため、玉が尽きればパチンコが打てなくなる(釣りやパチンコ勝負などの別の手段で稼ぐ必要がある)。『6』では実戦攻略に挑戦しても所持玉が減らない。
- 恋愛
- 『3』まではゲーム中には恋愛対象の女性キャラが多数存在し、親密になったキャラに応じてエンディングが変化する。『4』からは女性主人公も選択可能になったことで、男性の恋愛対象キャラも登場したが、以降は恋愛によるエンディング分岐は無い。
- 対象キャラに話しかけ、会話やイベントを進行させる事で親密になっていく。途中、選択肢を選んだり、アイテムを渡す必要もあり、それに応じて好感度が変動する。基本的に一つのイベントを起こせるのは一日に一回。進行させる為には翌日以降に再び話しかければ良い。但し、キャラによってはこの例に当てはまらない者も存在する(パチンコ勝負で勝つ事が条件、など)。恋人同士になるほど親密になったキャラとは同棲する事も可能。
- 『4』からは合コンイベントが用意され、異性キャラと親睦を深めるチャンスが増えた。『5』『6』では合コンの幅が広がり、更にはデートイベントも用意された。行き先やそこでの行動もプレイヤーの自由に行える。『4』までは条件を満たしたキャラは向こうから告白に来たが、『5』『6』では条件を満たしつつデート中に主人公が告白しなければならない。また、『5』『6』には性別に関係なく恋愛が可能なキャラが存在し、ごく一部には同性でしか恋愛不可のキャラもいる。
- 自室
- 主人公の拠点となる部屋を借りる事が出来る。初期段階では無料で小屋や安アパートなど小さな部屋が借りられるが、より良い部屋を借りるには玉を稼いで鍵を購入しなければならない。
- 自分の部屋には好きにオブジェクトを配置する事が出来る。小物、壁掛け、家具、寝具、照明、敷物など非常に豊富なアイテムが存在する。質素な部屋にするも、豪華な部屋にするも、奇怪な物だらけのシュールな部屋にするもプレイヤーの自由である。大きな部屋ほど多くのアイテムを配置する事が出来る。アイテムによっては座ったり、電気をつけたり、揺らしたりすることが出来るものもある。
- 『3』までは主観視点で部屋を眺める形だったが、『4』からは実際に歩き回る事が可能になった。また、『4』のみインテリア以外のアイテム(装備品や釣り竿など)も飾る事が出来る。
- パチプロ必殺技
- 『2』から登場。必殺技ゲージを消費し、通常では有り得ない現象を引き起こす。使用すれば運だけに頼らない勝負を展開できる。ゲージはパチンコを打つ事で時間と共に上昇し、ゲージが溜まる早さは腹具合によって異なる。
- 『2』『3』ではリーチ時の大当たり確率を上げる「銀狼咆哮弾」が使用可能。『4』からは「銀狼咆哮弾」は無くなったが、様々な技が会得可能になった。主にパチプロに勝つ事で新しい技を会得する。スタートチェッカーを一定時間開放する、賞玉を倍増させる、敵の玉のスピードを落とす、確実に大当たりを出す、などと言ったように必殺技によって効果が異なる。
- カスタマイズ
- 『4』から可能。主人公の外見を自由に変更できる。服装、髪型はもちろん、『5』『6』では立ち振る舞い、表情までが変更可能である。また、男性主人公なら髭を生やす、女性主人公なら化粧をする事も可能。
- パラメーター
- 腹具合は『2』から、残りは『5』から登場。
- 腹具合
- 主人公の空腹がどれほど満たされているか。腹ぺこ→腹へり→腹八分→満腹→大満腹の順番。時間と共に減少し、食事を取れば増える。『2』『3』ではパチンコ店に行く前のみ、食堂で一日一回の食事が可能。『3』のみ食事代は現金で払う。『4』以降は各飲食店で自由に食事ができるほか、食料アイテムを持ち歩いて使用することもできる。
- 必殺技ゲージの上昇速度や大当たり確率など、パチンコを打つコンディションに影響する。『5』『6』では満腹以上よりも腹八分が最も良いコンディションとなる。
- 腹下しになってしまうと必殺技ゲージが全く溜まらないという状態に陥ってしまう。自然治癒では治らず、胃腸薬を飲むか治療してもらう事で回復する。
- 『4』からは腹具合が通常時にも影響し、腹へり以下では移動速度が遅くなる。『5』『6』では腹ぺこにならない限り移動速度は低下しないが、逆に大満腹にまでなると腹部が出っ張った恰好になってしまう。
- 運
- その名の通り、大当たりを引く確率。この数値が多いほど大当たりを引きやすい。あくまで確率に影響するため、このパラメーターの大小が勝敗に直結する訳ではないが、多ければそれだけ勝率が上がるので、勝負に挑む際は上げておくに越したことは無い。
- 時間が経つと基本値に近付く。基本値は他のパラメーターを総合的に見て判定される。マップ間を移動するとランダムで微量に変動する。強い必殺技が無い序盤はマップ移動を繰り返して運を上げるのが望ましい。
- 『4』には運のパラメーターは無いものの、主人公の普段の行いが大当たり確率に影響することがある。確率は善行を積めば上がり、悪行を行ったりルールを破ると下がる。
- 修羅場度
- 所謂、経験値。どれだけの修羅場を潜ってきたかを示す。厳しい条件の勝負やバトルロイヤルを経験すれば多く上昇する。上記の運の基本値に影響。
- 健康
- 主人公の体の状態を示す。基本的に普通に食事を取っていれば高い数値を維持できる。偏った食生活を送ったり食事を取らなかったりするとどんどん低下し、運に直接的に影響してしまう。
- 清潔度
- 主人公の体がどれほど清潔かを示す。時間と共に減少し、シャワーを浴びるか銭湯に行くと増加する。良い部屋には浴室が付いているため、借りればいつでも清潔度が回復可能となる。
- 『4』にも銭湯が存在するが、清潔度の概念は無いので入ってもゲーム上のメリットは無い。
舞台
- パチパラ町 / 八原町(やはらちょう)
- 『2』以外の全作品に登場。『4』まではパチパラ町と呼ばれていたが、『4』作中にて「八原町」が正式名称で「パチパラ町」は愛称だと判明し、『5』『6』では「八原町」としか呼ばれない。『1』 - 『3』の時点では「銀玉会館」、「ノルソル」、「ジャジャ・アモーレ」、「トロピカーナ」、「エンパイア」など複数のパチンコ店が存在したが、『4』以降は銀玉会館のみとなっている。『1』では自宅とパチンコ店しか移動できないが、『3』では食堂、神社、洞窟、墓地が存在し、銀玉会館に隣接して文房具屋、たばこ屋、スナックもある。『4』では木造の住宅や庶民的な店の立ち並ぶ昭和の香りが漂うレトロな街並み。『5』『6』では時代が進んで道路が整備され、賑やかな商店街や駅のある街並みに変化している。『3』『5』『6』には八原神社(『3』ではパチパラ神社)が存在する。
- 銀玉会館
- 八原町に常に建つパチンコ店で、元々は『三洋パチンコパラダイス4』のストーリーモードに登場した店。作品毎に設定が異なり、『1』・『3』ではヒロインの一人である橘あおいの実家の老舗パチンコ店。『4』では野々山春子が夫亡き後に一人で切り盛りしているという設定に。そして『5』・『6』ではゴッドハンドルの異名を持つ犬山泰造(『2』に登場した人物だが設定が異なる)が店長を務めている。花シリーズにも登場する。
- 『1』では年季の入った小さな店だが、実は地下に闇パチンコ店「ダークヘブン」が存在している。主人公の活躍で壊滅したものの、取り壊す資金が無いために『3』でも地下はそのままになっている。
- 八原高校
- 『5』『6』に登場。主人公である椎名銀次と村瀬杏子の出身校。『5』では校舎に自由に出入り可能だが体育館には入れない。『6』ではプールが新たに設置されており、校舎に入れなくなったが体育館とプールに入れるようになった。裏手には墓地がある。
- 新海町(しんうみちょう)
- 『2』の舞台となる海に面した町。名前は『CR新海物語』から。小さなウエスタン風のパチンコ店「パチンコひなげし」、ギリシャ神殿様式の「パーラー・アフロディーテ」、安土桃山時代の城のような「パチンコ下克上」の三店が建つ。パチンコ店だけではなく、新海食堂と新海神社にも訪れる事ができる。
- 風雲町(ふううんちょう)
- 『外伝』に登場。様々なパチンコ店が覇権争いを繰り広げており、プレイヤーはその中に身を投じる事となる。
- 大海町(おおうみちょう)
- 『4』に登場。中流階級的な住宅街が広がる。公園ではラジオ体操や盆踊りが開催されている。パチンコ店「ベリーラッキー」が建つ。名前は『CR大海物語』から。
- 出玉町(でだまちょう)
- 『4』 - 『6』に登場。高層ビルが立ち並ぶビジネス街。『4』では非合法のパチンコ店「シルバームーン」が、『5』・『6』には大型パチンコ店「出玉ロワイヤル」が存在する。尚、『4』と『5』『6』では時代の違いか町並みが全く異なっている。
- 塚内町(つかないちょう)
- 『5』『6』に登場。昭和の雰囲気を残す小さな港町で、『4』のパチパラ町に近い。名前が不運そうだと指摘されているが、実際に作中ではこの町に住む登場人物は不運に見舞われる。『5』ヒロインの桜子の実家である自動車工場もここにある。プレハブ小屋を利用したパチンコ店「パーラー塚内」が存在する。『6』では養鶏場跡に劇団あさがおの練習場がある。
- 天釘町(てんくぎちょう)
- 『5』『6』に登場。出玉町と駅を挟んだ反対側に位置する。ショッピングモールや歓楽街が存在し、パチンコ店は「デルキング」と言う店がある。
- 山乃上(やまのうえ)
- 『5』に登場。その名の通り山の上に存在し、大きな温泉旅館が建っている。にもかかわらず何故か高速道路を利用しなければ行く事が出来ない。
- シルバームーン号
- 『6』に登場する豪華客船。大きなパチンコ勝負もここで行われる。エンディングで一度爆発・炎上するが、エンディング後には修復されて再び乗船可能になっている。