ハレ晴レユカイ
平野綾、茅原実里、後藤邑子のシングル (2006) ウィキペディアから
概要
表題曲「ハレ晴レユカイ」とカップリングの「うぇるかむUNKNOWN」は、それぞれテレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』とラジオ『涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部』のエンディングテーマとして使用された。ボーカルはいずれも涼宮ハルヒ役の平野綾、長門有希役の茅原実里、朝比奈みくる役の後藤邑子の3人が担当している。ジャケットには、涼宮ハルヒ、長門有希、朝比奈みくるがプリントされている。
収録曲
クレジット
- Performed by 平野綾・茅原実里・後藤邑子
- Producer & Director : 斎藤滋 (Lantis)
- Engineer : 淺野浩伸・下川晴彦・守屋勝美
- Studio : Studio Magic Garden
- Mastering : 安藤義彦(青葉台スタジオ)
- Design : OverDriveDesign
- Illustration : 池田晶子
- Paint : 三浦理奈
- Promotion : 松村起代・鈴木めぐみ・木戸健介 (Lantis)
- A&R desk : 山崎彩・濵田邦子 (Lantis)
- Thanks : SOS団・角川書店・京都アニメーション
- Supervisor : 伊藤善之
- Executive Producer : 井上俊次 (Lantis)
- Super Producer : 涼宮ハルヒ
受賞
アナログ盤
本楽曲のアナログ盤 が製作され、2007年3月18日に開催された『涼宮ハルヒの激奏』会場およびアニメショップにて販売された (LZM-2001)。収録曲はCDと同じ。A面に「ハレ晴レユカイ」、B面に「うぇるかむUNKNOWN」。オフボーカル版は収録されていない。
ソロバージョン
2006年7月から2007年2月21日にかけて発売された『涼宮ハルヒの憂鬱 キャラクターソング』全9種類に、各キャラクターが単独で歌うソロバージョンが収録されている。作詞は、どのバージョンも畑亜貴である。
- 涼宮ハルヒ・長門有希・朝比奈みくる
- いずれも原曲の単純なソロバージョンとなっている。
- 鶴屋さん
- 歌詞にアレンジが加えられた最初のバージョンで、初出は『涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部』。歌詞の語尾を鶴屋さんの口癖のものに変える、あるいは鶴屋さんの行動パターンに沿った変更を加えるなどのアレンジが加えられた。しかし、朝倉涼子バージョン以降と異なり、曲全体で見た場合の歌詞全体のイメージを変えるほどのものではない。また、オフ・ボーカル・バージョンは収録されていない。
- 朝倉涼子
- 初出は『涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部』。歌詞全体にわたって変更が加えられている。その意味は原曲のそれとは正対称のものとなっており、原曲歌詞のアンチテーゼとなっている。また、オフ・ボーカル・バージョンは収録されていない。
- キョンの妹
- これ以降の曲は歌詞に加えて曲にも大幅なアレンジ(リミックス)が加えられ、イントロの部分から大幅に異なっている(編曲はyo)。歌詞は『小学生』と『キョンの妹である』ことを前面に出したものになっている。
- 喜緑江美里
- 原曲と異なり、スローテンポになっている(編曲は近藤昭雄)。一方で歌詞にはかなり極端な表現もあり、朝倉涼子バージョン同様原曲および『涼宮ハルヒの憂鬱』本編に対するアンチテーゼとなっている。
- 古泉一樹
- 原曲よりもテンポをかなり落としている(編曲は菊谷知樹)。歌詞は超能力者である彼の立場(→涼宮ハルヒシリーズの登場人物#SOS団)を反映したものとなっている。
- キョン
- 原曲よりもテンポをかなり落としている上、キョンの歌として自然なよう、単純なキー調整ではない変調曲となっている(編曲は菊谷知樹)。歌詞はハルヒに振り回されるキョンのぼやき節である。
- いわゆるアコースティックバージョン。
踊りについて
要約
視点
曲の始まりから終わりまで、中でもサビの部分に軽快な振り付けがなされており、アニメ内ではハルヒ達SOS団の5人が曲に合わせて踊り上げる(通称: ハルヒダンス)。振付は『ORICON STYLE』において作画監督の池田晶子が多数のアイドルのPVを資料として使用したことを語っており、それらの振付と類似する動きも織り込まれている。 具体的にはアイドルグループBerryz工房の楽曲の振り付けを参考にしたものと考えられており、検証動画がインターネット上の動画共有サイトで流布している[6]。エンディングの演出を担当した山本寛は、OVA『ジャングルはいつもハレのちグゥ デラックス』のエンディング「ファンファン&シャウト」の演出に感銘を受け、このダンスを着想したと語っている[7]。
また、2006年9月16日より京都アニメーションの「涼宮ハルヒの憂鬱・京アニサイト」で、実際に放送されなかった部分も含めた、振り付け全ての絵コンテが公開されている。
2006年のAnimelo Summer Liveでは、平野らボーカルの3人がスペシャルゲストとして『ハレ晴レユカイ』で出演し、全編にわたり振り付けを披露した。2007年3月18日に開催された『涼宮ハルヒの激奏』においては、平野綾・茅原実里・後藤邑子の3人によるフルバージョンの踊りと、この3人に杉田智和(キョン役)と小野大輔(古泉一樹役)を加えた「SOS団」声優全員集合によるテレビエンディングバージョンの踊りも披露されている。
2007年1月に発売された『涼宮ハルヒの憂鬱』DVD第7巻にはダンスのTVサイズ完全版が収録されている。前述の絵コンテに準拠しているが、一部異なる部分がある。
2007年4月8日には、本シングルをオリコンチャート1位にしようという運動の一環として、秋葉原の歩行者天国で大勢のコスプレイヤーがこの楽曲のダンスを踊るというフラッシュモブが行われ、その様子が動画サイトにアップロードされて反響を呼んだ[8]。
2017年のAnimelo Summer Liveでは平野綾、茅原実里、後藤邑子[注 2]の3人がSOS団として11年ぶりに出演し「ハレ晴レユカイ」を踊りと共に熱唱した[9]。「SOS団」声優陣による「ハレ晴レユカイ」の披露は『涼宮ハルヒの激奏』以来10年ぶり。
2019年6月23日のランティス祭りでは平野綾、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、杉田智和の5人全員がSOS団として『涼宮ハルヒの激奏』以来12年ぶりに集結し、「ハレ晴レユカイ」を踊りとともに熱唱した。
2021年8月13日より行われた涼宮ハルヒの憂鬱とバンダイナムコのアプリゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』のコラボイベントでは、当楽曲のカバーバージョンに3DのMVが実装され、上述のTVサイズ完全版の構図でのダンスが再現されている[10]。
2020年に声優陣によって投稿されたダンス動画の影響
映像外部リンク | |
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アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』声優陣による 「踊ってみた」動画 | |
ハルヒ役・平野綾によるツイート | |
キョン役・杉田智和による動画 - YouTube | |
谷口役・白石稔による動画 - YouTube |
新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて自宅待機が広まる2020年には、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』でハルヒ役を演じた平野綾が「ハレ晴レユカイ」のダンスをレクチャーし、その映像に合わせて実際に踊ってみせる動画を4月24日にSNS上へアップロードした[11]。この動画が発端となり、同アニメで共演したキョン役・杉田智和や[11][12][13]谷口役・白石稔もこれに乗じてダンス動画をアップロードしており[14][15]、アニメでコンピュータ研究部部長役を務めたこぶしのぶゆきもTwitter上で反応を示したことが話題となった[15]。Twitterでは「ハレ晴レユカイ」や「杉田智和/AGRSチャンネル」といった単語がトレンド入りを果たした[11]ほか、平野によるダンス動画は26日夜の時点で再生回数500万回越えを記録した[12]。また、杉田によるダンス動画はYouTubeに投稿されて約1時間後には10万回以上[11]、12時間後には180万回以上再生され、急上昇動画1位にランクインするなどの反響を呼んだ[13]。
自宅で「ハレ晴レユカイ」のダンスを踊ってみせる動画の投稿はピアニストの高木里代子や[16]タレントの中川翔子、芸人の塚地武雅(ドランクドラゴン)、平野と事務所を同じくする女優の松田るか・松井玲奈など著名人の間にも波及し[17]、一連の影響を受けてBillboard JAPANが提供する音楽チャート「Hot Animation」では2020年5月第1週に6位でチャートインを果たしている[18]。話題となった楽曲を同社が集計する「HOT BUZZ SONG」でも5月第2週付けのランキングで2位に位置し、同チャートでは初めてのランクインとなった[19]。
音楽ゲームへの収録
- バンダイナムコエンターテインメントから発売されている『太鼓の達人』シリーズ(『太鼓の達人9』[20]以降およびPS2『太鼓の達人 ドカッ!と大盛り 七代目』[21])に本楽曲が収録されている。
- IGSのアーケードゲーム「DANZ BASE」
- タイトーのアーケードゲーム「GROOVE COASTER」[22]
- セガのアーケードゲーム「CHUNITHM」[23]
- ブシモのアプリゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に、『バンドリ!』登場キャラクターによるカバーバージョンが収録されている[24]。
- コナミのアーケードゲーム 「SOUND VOLTEX」[25]
- バンダイナムコのアプリゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』に、登場アイドルによるカバーバージョンが収録されている[10]。
カバー
- カスタマイズ - 2012年10月24日発売
- ハロー、ハッピーワールド![弦巻こころ(伊藤美来)]、美竹蘭(佐倉綾音)、丸山彩(前島亜美) - ゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』に収録(2018年3月10日追加[24])。
- 燦鳥ノム - 2019年4月24日発売(3月1日先行配信)のカバーアルバム『IMAGINATION vol.1』にてカバー[26]。
- 夢見りあむ(星希成奏)、佐城雪美(中澤ミナ)、安部菜々(三宅麻理恵) - ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』に収録(2021年8月13日追加[10])。2021年12月8日発売のシングル『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER GOLD RUSH! 13 Secret Mirage』にフルバージョンが収録[27]。
- アーリャ(上坂すみれ) - テレビアニメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』第4話エンディングテーマ[28]。
その他
『涼宮ハルヒの憂鬱』と同じく平野が主人公の泉こなた役を務め、京都アニメーション制作のTVアニメ『らき☆すた』においてもしばしばこの曲が挿入歌として流れ、14・22話ではエンディングで白石稔が歌っている(『白石みのるの男のララバイ』に収録)。また16話では劇中でこなた達がコスプレ喫茶のステージで本曲のダンスを披露している。
2011年3月27日に放送された『3年B組金八先生ファイナル』にて在校生3名が学校の屋上にて本曲のダンスを練習しているシーンが流れた。
2017年12月13日に放送された『2017 FNS歌謡祭 第2夜』にて平野綾がNMB48の山本彩(長門有希のパート)と乃木坂46の松村沙友理(朝比奈みくるのパート)との共演で本曲が披露された。尚、平野が本曲を生放送の音楽番組で披露するのはこれが初だった。
2020年9月6日に放送された『国民13万人がガチ投票! アニメソング総選挙』では30位にランクインした。
脚注
外部リンク
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