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デジタルフォトフレームは、デジタル写真の表示に特化したディスプレイ。フォトプレーヤー、デジタル写真立てなどと呼ばれることもある。
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デジタルフォトフレームは、デジタルカメラや携帯電話などで撮影した画像データ(デジタル写真)を表示する専用の情報機器の一つで、基本的にはそれ単体で完結した製品ではあるが、前提として内蔵された記憶装置(おおむねフラッシュメモリ)かメモリカードなどに画像データを記録する必要があり、その意味では他の情報機器と連携して使用することになる。その多くでは液晶ディスプレイを前面に備えており、ここに画像データを表示する。
JPEG画像などパーソナルコンピュータで扱える画像データ形式(コンテナフォーマット)に対応することから、撮影機器からだけではなく、インターネット経由などでパソコンに取り込んだ画像データも扱うことが可能である。基本的には複数の画像データをスライドショーの形で一定時間ごとに切り替えることが可能であることから、従来のフォトフレーム(写真立て)にはない利便性を具える。
これらの機器は「デジタル写真用のフォトフレーム」という位置付けから、写真立てのような外観を持つ製品が一般的であるが、携帯機器としての製品も販売されている。内部的には情報処理機能を持つコンピュータとしての機能を持ち、これを駆動させる電源を必要とし、多くの据え置き型製品ではACアダプターから、携帯型のものでは充電式内蔵電源や乾電池などから電源を得ている。
画像データを蓄えている内部記憶装置かメモリーカードからのデータを呼び出して、前面の表示装置に映し出すが、メモリカードを使用する機種ではそれらに対応したメモリーカードスロットを持ち、またそれ以外でもUSBソケットを持ち、USBメモリなど他の形態の記憶媒体に対応した製品も販売されている。また、Bluetoothに対応して無線通信でデータをやり取りできる製品や、無線LANでコンピュータネットワークに対応した製品、さらには移動体通信端末(主に携帯電話用無線回線を利用する)としての機能を持つ製品など、様々な製品が出回っており、多機能化も目覚ましい。
こういった多機能化の一方では、静止画像のみならずMP3などの音声データ(BGM用など)や動画(Motion JPEGやMPEG-2など)やアニメーション(Adobe Flash Lite)に対応する機種もあり、またデジタル写真以外にも時計やカレンダーを表示する機能など、様々な付加価値の付与が行われている。こういった傾向ではデジタルメディアプレーヤーと曖昧化する製品も見られるが、携帯型DVDプレーヤーやデジタルメディアプレーヤ・デジタルオーディオプレーヤー・携帯電話など様々なジャンルの製品のうちにも、デジタルフォトフレーム的な機能を備える製品も少なくない。
デジタルカメラの普及に合わせて登場したものの、当初はあまり普及しなかった。しかし、1999年に撤退したソニーが2008年に再参入したことなどから急速に普及が進んでいる[1][2]。ソニーの他には富士フイルムなどが参入している。
2009年以降、携帯電話キャリアがデジタルフォトフレームと専用の通信サービスを提供している。NTTドコモの「お便りフォトサービス」、ソフトバンクモバイルの「PhotoVision」、au(KDDI・沖縄セルラー電話連合)の「PHOTO-U SP01」がある。これらはデジタルフォトフレームに3G無線通信モジュールを内蔵しており、携帯電話とは別に回線契約が必要となっている。専用のメールアドレスで受信した画像ファイルを表示するなどの仕組み。回線を解約しても通常のデジタルフォトフレームとして使用することは可能である。また、キャリア契約は不要で無線LAN機能を用いた同様のサービスもある[3]。
多くのベンチャー企業による商品が混在しているが、その他携帯電話を利用できるサービスに、MagicSyncを用いて基本料金なしでの通信サービスも提供されている。トランステクノロジーの「TGP-701MG」は基本料無料で携帯電話を用いた無線データ受信が可能である。これは回線契約が不要であるが、通信量に応じた受信料金が別途必要となる[4]。
ここでは店頭向け市販品を主体(もしくは専門)とした商品を発売・販売している企業について挙げる。
比較的機能重視である日本のメーカーのものとは異なり、日本では標準搭載となりつつある縦横自動調整機能がないのが特徴である。
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