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テピン(Tepin, 2011年3月14日 - 2023年)は、アメリカ合衆国の競走馬である。主な勝ち鞍は2015年ブリーダーズカップマイル、2016年クイーンアンステークス、2016年ウッドバインマイルステークスである。
2013年にチャーチルダウンズ競馬場の未勝利戦でデビューし4着に敗れた。2戦目の未勝利戦で勝ちあがると、4戦目のプリンセスステークスで重賞初挑戦となり、そこで重賞初制覇を果たした。
3歳初戦を8着に敗れると、続く重賞も2連敗し、G1初挑戦となったデルマーオークスでは勝ち馬から10馬身半差の8着に敗れ、この年を4戦未勝利で終えた。
4歳初戦はジュリアン・ルパルー騎手と初のコンビを組んで2歳時以来の勝利をあげた。次走のG2も制すと、2度目のG1挑戦となるジャストアゲームステークスでG1初制覇を果たした。続く2戦はともに2着だったが、ファーストレディステークス(G1)を7馬身差で圧勝すると、次走のブリーダーズカップ・マイルも制した。
1月、テピンは前年のBCマイルなどの活躍により、2015年のエクリプス賞最優秀芝牝馬に選出された[1]。
5歳になると、サウスエンデヴァーステークス(G3)、ヒルズボローステークス(G2)、ジェニーワイリーステークス(G1)、ディスタフターフマイルステークス(G2)と4連勝し、初の欧州遠征となったクイーンアンステークス(G1)でもベラルドやエルヴェディヤなどの人気馬を退けて勝利した。 3ヶ月の休み明けで挑んだウッドバインマイルステークス(G1)も勝利し、前年秋から続く連勝を8に伸ばし、G1は6勝目となったが、次走のファーストレディステークス(G1)は大逃げを打ったフォトコールを捉えきれず2着に敗れ、連勝はストップした。次走は連覇を狙うブリーダーズカップ・マイル(G1)に出走したが、再び2着に敗れた。
ドバイターフ(G1)を目標にしていたが、前哨戦を疝痛を理由に回避した[2]。そのままドバイターフも回避となり、レースに出走することなく競走意欲の喪失を理由に引退した[3]。初年度は種付けを行わない予定であったが、後にカーリンとの交配が発表された[4]。
2017年11月のファシグティプトン・ノベンバーセールにおいてクールモアグループによって800万ドルで落札され、アイルランドで繁殖生活を送ることになった。2018年5月1日に初子の牝馬(父カーリン)が誕生し、同年はガリレオと交配された[5]。
2024年10月5日に訃報が発表された。2023年に死去したという。12歳没[6]。
産駒は4頭のみで、そのうちの1頭であるグレイトフル(2021年生・牝・父ガリレオ)が2024年ロワイヤリュー賞(仏G1)を制している[7][8]。
テピンの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームバード系(ストームキャット系) |
[§ 2] | ||
父 Bernstein 1997 鹿毛 |
父の父 Storm Cat 1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
South Ocean | ||||
Terlingua | Secretariat | |||
Crimson Saint | ||||
父の母 La Affirmed1983 鹿毛 |
Affirmed | Exclusive Native | ||
Won't Tell You | ||||
La Mesa | Round Table | |||
Finance | ||||
母 Life Happened 2001 栗毛 |
Stravinsky 1996 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
Special | ||||
Fire the Groom | Blushing Groom | |||
Propector's Fire | ||||
母の母 Round It Off1990 鹿毛 |
Apalachee | Round Table | ||
Moccasin | ||||
Capp It Off | Double Zeus | |||
Turn Capp | ||||
母系(F-No.) | (FN:1-n) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Northern Dancer 4×4=12.50%、Round Table 4×4=12.50% | [§ 4] | ||
出典 |
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