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ダコタ・ステイトン

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ダコタ・ステイトン
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ダコタ・ステイトン(Dakota Staton、1930年6月3日 - 2007年4月10日[1]は、アメリカ合衆国ジャズ・ボーカリストで、特にチャートの4位まで上昇した1957年のヒット曲「ザ・レイト、レイト・ショウ (The Late, Late Show)」で国際的に知られた。また、アフマディーヤイスラム教に改宗して、アリーヤ・ラビア (Aliyah Rabia) というムスリム名を名乗った時期があった[2]

概要 ダコタ・ステイトンDakota Staton, 基本情報 ...
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経歴 

ペンシルベニア州ピッツバーグホームウッド英語版地区に生まれた彼女は、ジョージ・ワシントン高等学校英語版を経て[1]、ピッツバーグのフィリオン音楽学校 (Filion School of Music in Pittsburgh) で音楽を学んだ。その後、ジャズが盛んだったヒル・ディストリクト英語版で、ボーカリストとして活動し、ピッツバーグの地元で人気のあったジョー・ウェストレイ楽団 (Joe Westray Orchestra) と定期的に共演するようになった。その後の数年間は、デトロイトインディアナポリスクリーブランドセントルイスなどの都市を回る、ナイトクラブのサーキットに身を投じた。ニューヨークで、ハーレムのベイビー・グランド (Baby Grand) というナイトクラブで歌っていたとき、キャピトル・レコードプロデューサーだったデイヴ・キャヴァノー英語版に見出された。レコード契約を結んだ彼女は、数枚のシングルを出し、1955年には『ダウン・ビート』誌から「最も有望な新人 (Most Promising Newcomer)」賞を贈られた。1958年には、タリブ・ダウード英語版と結婚したが[3]、彼はアンティグア島生まれの黒人で、アフマディーヤ・ムスリムのジャズトランペット奏者であり、イライジャ・ムハンマド英語版についての批評家としても知られていた[4]。この結婚によって彼女はイスラム教に改宗し、一時期はアリーヤ・ラビアと名乗った[5]。しかし、この結婚は、結局のところ離婚に終わった[2]

1950年代後半から1960年代前半にかけて、彼女は高く評価されたアルバムを出し続け、タイトル曲が彼女の最大のヒットとなったアルバム『The Late, Late Show』(1957年)、ピアニストのジョージ・シアリングと組んだ『In the Night』(1958年)や、『Dynamic!』(1958年)、そしてボストンジャズクラブであるストーリーヴィル (Storyville) で収録されたライブ・アルバム『Dakota at Storyville』(1962年)などが発表された。1960年代半ばに、ステイトンは活動の拠点をイングランドへ移し、アルバム『Dakota '67』を吹き込んだ。1970年代前半のうちに合衆国に戻った後も[6]、ほぼ定期的に吹込みを継続し、その録音の内容は、段々とゴスペルブルースの影響が色濃くなっていった。1999年には脳卒中を患い、以降は健康が優れない状態となっていった[6]。2007年、ステイトンはニューヨークにて、76歳で死去した[1]

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ディスコグラフィ

  • The Late, Late Show (1957年、Capitol)
  • Dynamic! (1958年、Capitol)
  • In the Night (1958年、Capitol) ※with ジョージ・シアリング
  • Time to Swing (1959年、Capitol)
  • More Than the Most (1959年、Capitol)
  • Crazy He Calls Me (1959年、Capitol)
  • 『ダコタ・シングス・バラード&ブルース』 - Sings Ballads and the Blues (1960年、Capitol)
  • Softly (1960年、Capitol)
  • 『ラウンドミッドナイト』 - 'Round Midnight (1961年、Capitol)
  • From Dakota with Love (1962年、United Artists)
  • Dakota (1960年、Capitol)
  • Dakota at Storyville (1962年、Capitol)
  • Live and Swinging (1964年、United Artists)
  • Dakota Staton with Strings (1964年、United Artists)
  • Dakota '67 (1966年、London)
  • I've Been There (1970年、Verve)
  • 『マダメ・フー・フー』 - Madame Foo-Foo (1972年、Groove Merchant)
  • 『アイ・ウォント・ア・カントリー・マン』 - I Want a Country Man (1973年、Groove Merchant)
  • 『ミス・ソウル』 - Ms. Soul (1974年、Groove Merchant)
  • Confessin' (1974年、Groove Merchant) ※with マニー・アルバム・ビッグバンド
  • Uniquely Dakota (1983年、Half Moon)
  • No Man Is Going to Change Me (1985年、GP)
  • 『ダコタ・ステイトン』 - Dakota Staton (1991年、Muse)
  • Moonglow (1991年、LRC)
  • Darling Please Save Your Love for Me (1992年、Muse)
  • Isn't This a Lovely Day (1995年、Muse)
  • Congratulations (1999年、Giants of Jazz)
  • A Packet of Love Letters (1999年、HighNote) ※1996年録音
  • Congratulations to Someone (2002年、LRC) ※1973年-1974年録音
  • Live at Milestones (2007年、Caffe Jazz) ※1986年録音
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脚注

外部リンク

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