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1991年制作の日本の特撮映画 ウィキペディアから
雨宮慶太の初劇場公開作品[1]。元々オリジナルビデオ映画『未来忍者 慶雲機忍外伝』(1988年)の続編として企画したが実現せず、3,000万円ぐらいの低予算の中で出来る作品を再考し、本作の製作に至ったという[2][3][注釈 1]。銃器などの小道具の一部は、『未来忍者』の使いまわしである。低予算ながら、人形アニメーションやオプチカル合成などの特撮のみならず、コンピュータグラフィックスも積極的に取り入れられている[1]。また、竹谷隆之によるゼイラムの造形は後に大きな評判を呼び、彼の海外人気が高まるきっかけにもなった。
また、当初は『未来忍者』に出演した井田州彦の主演作として企画されていた[3]ものの、「男ばかりで色気がないから」という理由でヒロインのイリアを登場させることとなり、雨宮自身はこれについて「俗っぽい発想」と述べている[2]。
当時の雨宮は、特撮テレビドラマ『鳥人戦隊ジェットマン』の監督も務めており、同作品の第1話・第2話の撮影を終えた後に一旦離脱し、本作品の撮影に入っている[5]。
異星人の賞金稼ぎイリアと相棒のボブは、逃走した太古の生物兵器"ゼイラム"を捕獲するため、地球上に制限時間付きの無人密閉空間ゾーンを作る。ところが些細な偶然から、鉄平と神谷、二人の地球人がゾーンに入り込んでしまい、さらに"ゼイラム"との戦闘でゾーンの制御装置と転送装置が壊れてしまう。このままではゾーンは制限時間を迎えると、空間の中身ごと消滅してしまう。生還するにはイリアの指示の下、鉄平と神谷だけでゼイラムと戦うしかない。ゾーンの中に取り残された二人と共に敢行されるイリアの"ゼイラム"捕獲作戦と、ゾーンからの脱出は成功するのか。
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