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ポール・ヴァーホーヴェンによる1995年の映画 ウィキペディアから
『ショーガール』(英: Showgirls)は、1995年のアメリカ・フランス合作映画。ポール・バーホーベン監督。
ショーガール | |
---|---|
Showgirls | |
監督 | ポール・バーホーベン |
脚本 | ジョー・エスターハス |
製作 |
アラン・マーシャル チャールズ・エヴァンス |
製作総指揮 | マリオ・カサール |
出演者 |
エリザベス・バークレー カイル・マクラクラン ジーナ・ガーション |
音楽 | デヴィット・A・スチュワート |
撮影 | ヨスト・ヴァカーノ |
編集 |
マーク・ゴールドブラット マーク・ヘルフリッチ |
製作会社 |
カロルコ・ピクチャーズ シャルジュール ユナイテッド・アーティスツ |
配給 |
MGM/UA Distribution Co. Guild Film Distribution カロルコ・ピクチャーズ 東宝東和 |
公開 |
1995年9月22日 1995年12月16日 1996年1月10日 |
上映時間 | 128分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 フランス |
言語 | 英語 |
製作費 | $45,000,000[1] |
興行収入 | $20,350,754[1] |
アメリカでは劇場公開時に過激な暴力シーンや性的シーンが問題となりNC-17指定で公開された。
スターダンサーを夢みるノエミは憧れと自信だけを胸に、ショービジネスの都ラスベガスを目指している。
ノエミはジェフという男の車にヒッチハイクで乗せてもらうが、彼の無作法な態度に飛び出しナイフを突きつけて威嚇する。ジェフに「そういうことなら降りてくれ、刺されたくない」と言われると、やむを得ずノエミはナイフをしまう。
目的地に着くとノエミはジェフから「自分の叔父に言って仕事を紹介してやる、叔父を探してくる」と言われ、その場で待っていたが、いつまでたっても戻って来ないことを不審に思う。慌てて駐車場に駆け戻ると、ジェフの車は自分の荷物ごと消えていた。そこへ偶然やって来た女性モリーと出会い、仕事が見つかるまで自分の家にいてよいと言われ、ノエミはありがたくその提案を受け入れる。モリーは服飾の学校へ通いながら、クリスタルというスターダンサーが出演するスターダスト・ホテルのステージの裏側で、お針子やコスチュームのデザインをしているという。
ノエミはストリップバーで働き始めるが、クリスタルがホテルのエンターテインメントを仕切っているザックと共にその店に現れ、「プライベート・ダンス (lap dance)」をやって見せろという。ノエミは女はお断りというが、店長が500ドルで請けてしまい、やむを得ずノエミはクリスタルに見られながらザックにサービスをする。
しばらくして、スターダスト・ホテルのフィルという男がノエミのところへ来て、翌日のオーディションに招待する。ノエミはオーディションで終盤まで残るが、ステージを監督するトニー・モスが、乳首を氷で固くしろと言い出すので、怒ってその場をあとにする。それでもオーディションの結果は合格で、喜んだノエミはスターダスト・ホテルのダンサーとして働き始める。しかしノエミとクリスタルの間では確執が徐々に深まっていく。そして遂には、ノエミがクリスタルを階段から突き落として入院させ、彼女の代役として大出世を果たす。
ノエミを祝うパーティにはアンドリュー・カーバーというアーティストが招かれていた。モリーはアンドリューのファンだったため、ノエミは彼女を彼に紹介する。ところがノエミに紹介されたあと、モリーは別室に連れ込まれ、アンドリューと彼の仲間に暴行を受け強姦されてしまう。病院に搬送されたモリーの姿にノエミは憤慨し、ザックに警察はまだ来ないのかと尋ねるが、ザックは警察沙汰にはしないという。ノエミは公衆電話で警察を呼ぼうとするが、ザックに「ポリー」と呼びかけられて電話を切る。
ノエミの本名は「ポリー・アン・コステロ (Polly Ann Costello)」、父が母を殺害したのち自殺したため、彼女は里親に育てられていたが、そこから逃げ出したあとは娼婦として客を取っており、売春だけでなく暴行などでも逮捕歴があった。ノエミはそんな自分の過去を隠していたが、ザックはかねてから怪しんでいた彼女の身元を調べさせていたのである。ザックはノエミに「いくらで客を取っていたか」と尋ね、彼女は彼の顔に唾を吐きかけて立ち去る。
ノエミはモリーの復讐のため自らアンドリューの元を訪れ、彼に暴行し制裁を加える。ノエミはモリーとクリスタルの病室を訪れる。ノエミはクリスタルに謝罪し、ふたりはキスをして別れる。そしてノエミはラスベガスから別の場所に移ることを決意する。来たときと同じようにノエミがヒッチハイクをすると、またもやジェフが彼女を拾う。そしてまた同じく、ノエミはジェフにナイフを突きつけるのだった。
※括弧内は日本語吹替
1995年のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で13部門ノミネート、最低作品賞・最低監督賞・最低脚本賞・最低主演女優賞・最低新人俳優賞・最低主題歌賞・最低スクリーンカップル賞の7部門制覇(後に2000年の特別賞である1990年代最悪作品賞も受賞)した。
ラジー賞を受賞者が受け取ったのはビル・コスビー『ビル・コスビーのそれ行けレオナルド』以来8年ぶり。実際に受賞会場に現れたのはバーホーベンが史上初となる[注 1]。
ほかにも「この十年のワースト作品賞」受賞、「この二十五年のワースト・ドラマ作品賞」ノミネートなどワースト映画賞を総嘗めにしている。
またバーホーベン自身もこの作品を自虐的に捉え、一時期は「『ショーガール』の後ならもう怖いものはない」と公言していた。
『スクリーム2』の劇中、犯人が学生に「この世で最も怖いホラー映画は?」と尋ね、学生が『ショーガール』と答える場面がある。
本作と同じくジョー・エスターハスが脚本を担当した『アラン・スミシー・フィルム』では、作中登場する映画について「最低さ。ショーガールよりひどい」というセリフがある。 しかも『アラン・スミシー・フィルム』も評価は散々で、エスターハスはまたしてもラズベリー賞を受賞してしまった。
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