サン=トノレ通り (フランス語 : rue Saint-Honoré、サントノレ通り)とは、フランス ・パリ の市内中心部、セーヌ川 右岸(北岸)1区 にある通りである。一部8区 に差し掛かる。中世後期 の時代からパリ市内(パリ城壁 内)中心部を東西に走る、歴史的な通りでもある。
サントノレ通り
8区サントノレ通りのプラーク
パリ1区東側から順に、フォーラム・デ・アル、 (若干サントノレ通りから離れて位置する)ヴィクトワール広場 、パレ・ロワイヤル 、ルーヴル美術館 、テュイルリー庭園 、ヴァンドーム広場 などに囲まれたセーヌ川 右岸のパリ中心部を東西に走る。1区東側のアール通り (フランス語版 ) (レ・アール通り) から、コンコルド広場 とマドレーヌ寺院 との間を繋ぐ8区 内のロワイヤル通り (フランス語版 ) に差し掛かり、ロワイヤル通りを挟んで更に西側方面へ進むと、シャンゼリゼ大通り と並行してエリゼ宮殿 前を走るフォーブール=サントノレ通り (フランス語版 ) [† 1] に続いていく。
以下、番地順に記載。
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以下、通り東側レ・アル地区フォーラム・デ・アル界隈レ・アル通りとの起点から、通り西側8区内で接続するフォーブール=サントノレ通り方面へと、順々に記載。
番外 - フォーラム・デ・アル。同フォーラム内には、話題のセレクトショップ &サロン・ド・テ のセット・サンク=シャトレ (Sept Cinq - Châtelet) 、アラン・デュカス のブラッスリー ・シャンポー (Champeaux)、プロヴァンス 発のカリソン やヌガー など近世プロヴァンスの郷土ビスキュイ を販売するル・プティ・デュック (Le Petit Duc) などがある。
85番地 - オテル・サントノレ (Hôtel Saint Honoré)
121番地 - レストラン飲茶 (Restaurant Yam'Tcha)。先でルーヴル通りが交差している。
182番地 - 文化・通信省
204番地 - パレ・ロワイヤル 。西隣は、コレット広場 (fr ) とコメディ・フランセーズ 。同パレ・ロワイヤル庭園内の、リシュリュー通り側ギャルリー・モンパンシエ51番地にテラスカフェ・キツネ (Café Kitsuné)[† 12] がある。
159番地 - カフェ・リュック (Café RUC, ブラッスリー )。アンドレ=マルロー広場があり、オペラ大通りが南北に交差している。
159番地 - ハーゲンダッツ
167番地 - ル・カフェ・ド・ラ・レジャンス (Le Café de la Régence)。名称は、パレ・ロワイヤル界隈にあった欧州におけるチェス の聖地だった同名カフェ (Le Café de la Régence ) から名付けられた。先で交差するレシェル通りを左(南)に曲がるとクレプリー・フランボワーズ ルーヴル・サントノレ (Crêperie framboise Louvre St Honoré, クレープ 店)、スターバックス がある。同様に、同通りを右(北)に曲がると、ル・モントグロッソ・サール (Le Montegrosso Sarl, イタリア料理 店)、レストラン膳 (Restaurant Zen, 和食 店) がある。
173番地 - 風刺新聞ル・カナール・アンシェネ (Le Canard Enchaîné) 本社、及びアスティエ・ド・ヴィラット (Astier de Villatte, 陶磁器店)
256番地 - カフェ ・ヴェルレ (Cafe Verlét)
272番地 - 野田岩
276番地 - ラーメン屋・サッポロ (Sapporo)
284番地 - サン=ロック教会の裏手を通るパサージュ ・サン=ロック
195番地 - ロジェ・ガレ (Roger&Gallet, 香水 店)。先で交差するサン=ロック通りを右(北)に曲がると、インテリアショップのブリジット・タナカ (Brigitte Tanaka)、17世紀バロック様式 のサン=ロック教会がある。同様に、同通りを左(南)に曲がると、人気のインテリアショップ・サラ・ラヴォワンヌ (サラ・ラヴォワーヌ, Sarah Lavoine )[† 13] がある。
205番地 - カルフール ・エクスプレス パリ・サントノレ (Carrefour Express Paris Saint Honoré)
211番地 - シャンタル・トーマス (Chantal Thomass , ランジェリー店)[2]
213番地 - セレクトショップ・コレット 。先で交差する7月29日通りを左(南)に曲がると、セオリー 、カール・ラガーフェルド 、ザディグ・エ・ヴォルテール (Zadig & Voltaire) がある。同様に交差するマルシェ=サントノーレ通りを右(北)に曲がるとブティック・ディオール ・ボーテがあり、マルシェ=サントノレ広場に向かう。
219番地 - ソシエテ・ジェネラル サントノレ支店
339番地 - バレンシアガ
221番地 - オテル・ロワイヤル・サントノレ (Hôtel Royal Saint Honoré)
348番地 - モワナ (Moynat, 老舗革製品店)
231番地 - ジャン=ポール・エヴァン (Jean Paul Hévin , MOF のショコラティエ によるショコラトリーないしパティスリー )[† 14]
233番地 - ゴヤール (E. Goyard, トランク等老舗革製品店)
235番地 - ピエール・マルコリーニ 、ブラッスリー・ル・カスティリオンヌ (Le Castiglione)、ブラッスリー・アレクサンドル・ド・パリ。交差するカスティリオンヌ通り (カスティリオーヌ通り)を左(南)に曲がると、ショコラ専門店 レ・マルキ・ド・ラデュレ 、高級フランス料理店 カレ・デ・フイヤン (Carré des Feuillants)、老舗のジョヴォワ・パリ (Jovoy Paris, 香水店)。
356番地 - ゲラン 。同様に交差するカスティリオンヌ通りと接続するヴァンドーム広場 通りを右(北)に曲がると、ジュエリー 中心のメゾン・ルイ・ヴィトン ・ヴァンドーム、オテル・ド・ヴァンドーム (Hôtel de Vendôme)、ショパール ブティック (Chopard) がある。
239-241番地 - オテル・コスト (Hôtel Costes)
243番地 - J.M.ウェストン (J.M. Weston, 1891年リモージュ 発祥シャンゼリゼ通り等にあるローファー 等老舗革靴店)
245番地 - トゥミ (Tumi)、及びイヴ・サロモン (Yves Salomon, 1920年パリ創業の老舗ファー メゾン)[† 15]
362-364番地 - オメガ ブティック
366番地 - ミキハウス
368番地 - マーク・ジェイコブス
368番地 - エンポリオ・アルマーニ
372-374番地 - コーチ
374番地 - ZARA
251番地 - マンダリン・オリエンタル・パリ 、フランス料理店 スュー・ムジュール・パ・ティエリー=マルクス (Sur Mesure par Thierry Marx) [† 16]
253番地 - クロエ
259番地 - モラビト
261番地 - ロベルト・カヴァリ (Robert Cavalli)
378番地 - トム・フォード 。交差するカンボン通りを右(北)に曲がるとシャネル 本店、同本店向かいに公立カンボン幼・小 (エコール・カンボン, École maternelle et élémentaire Cambon) がある。同様に、同通りを左(南)に曲がると"エナ帝国 "なる所以たる会計検査院 (Cour des comptes)、パコ・ラバンヌ (Paco Rabanne )[3] 、さらにリヴォリ通りが近づくと、ピエール・エルメ 、ヨウジヤマモト [† 17] 、ブラッスリーのシェ・フロット (Chez Flottes [† 18] )、ザディグ・エ・ヴォルテールがある。
263番地 - ノートルダム・ド・ラソンプシオン教会。ロトンド (ドーム 屋根)形状のポーランド 教会。
392番地 - エルベ・シャプリエ
404番地 - ロンシャン 。先で交差するサン=フロランタン通りを左(南)に曲がるととらや (虎屋) 、ジュンコシマダ 、アトリエ・コローニュ (Atelier Cologne, オーデコロン ・香水店)。
273番地 - ヴァレンティノ (Valentino SpA ) メンズ旗艦店[4]
408-410番地 - マックスマーラ
412番地 - トリー・バーチ (Tory Burch)
422番地過ぎ〜 - 交差するロワイヤル通りを過ぎてフォーブール=サントノレ通りに入る。同ロワイヤル通りを右(北)に曲がるとラデュレがあり、マドレーヌ寺院 が見える。左(南)に曲がるとコンコルド広場 になる。
ブティック "Au Bourdon", サントノレ通り93番地 及び、"À la renommée des herbes cuites", サントノレ通り95番地、1908年
同現在
1869-1976年の間、アンドレ=マルロー広場界隈にあったモワナの広告, 1929
同モワナの広告, 1929
L'Auberge du Louvre (
オーベルジュ ・デュ・ルーヴル), 98 Rue Saint Honoré
ピエール・マルコリーニ
モラビト本店
ゴヤール
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注釈
1970年代 以降、フランスと日本の2カ国で人気があったブランドだった。健康上の理由により、1985年以降閉業状態にある。
19世紀 後半の1882年、サントノレ通り283番地発祥の婦人バッグなど革アイテムのファッションブランド。現在はフォーブール=サントノレ通り49番地に本店を構える。
1610年5月14日、サントノレ通りの東側至近、レ・アル地区のフェルヌリ通り (fr ) で、ラヴァイヤックがアンリ4世を暗殺した。同通り11番地路上にプラーク がある。また、同通り2-4-6-8-10-12-14番地に渡る長いビルは、パリ市内で最も長いビルの一つになり、1669年 -1678年 にかけて建造された。
現在のサントノレ通りとルーヴル宮殿 の間、パレ・ロワイヤル 向かいサントノレ通りと東西に並走するリヴォリ通り付近、南北に走るオペラ大通りの起点付近にあった。文字通り(フランス語 の昔の数の数え方。キャンーズ・ヴァンは15×20=300)300床のベッドがあった。1779年、ルイ16世 が現在の12区 シャラントン通り界隈に移設した。
同サントノレ通り108番地にも店舗がある。その他に、リュクサンブール庭園 南西側ヴァヴァン通り (Rue Vavin) 3番地、7区クレール通り (Rue Cler) 入り口ラ・モット=ピケ大通り (Avenue de la Motte-Picquet) 23番地bis、9区 ギャルリー・ラファイエット 内、マレ地区 ブルターニュ通り (Rue de Bretagne) 41番地、東京神宮前 、銀座 、台北 、上海 等に店舗がある。
イヴ・サロモン内で、老舗ファーブランドのルヴィヨン (Revillon Frères ) も取り扱う。フォーブール=サントノレ通り36番地、モンテーニュ大通り40番地にも店舗がある。
ヴィクトワール広場やフォーラム・デ・アールがあるレ・アール地区、パリ1区ルーヴル通り25番地にもブティックがある。
ウィキメディア・コモンズには、
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