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アメリカ合衆国空軍所属のアクロバット飛行チーム ウィキペディアから
サンダーバーズ (Thunderbirds) は、アメリカ合衆国空軍に所属するアクロバット(エアロバティック/曲技飛行)チームで、正式な部隊名はThe United States Air Force Air Demonstration Squadron(合衆国空軍空演部隊)である。
アメリカ空軍の非公式な曲技飛行チームであったスカイブレーサーズ(Skyblazers)を発展解消させたものとして1953年6月1日に発足した。現在の本拠地はラスベガス・ネリス空軍基地(アメリカ合衆国ネバダ州)である。2008年10月運用中の航空機はF-16、白、青、赤のトリコロール配色と機体下部に描かれたフェニックスのペイントが特徴で、アメリカンスタイルと呼ばれる6機編隊でのアクロバット飛行を行う。
旧来よりアメリカ海軍のアクロバット飛行チームブルーエンジェルスとライバル関係にあり、共に世界で高レベルのアクロバット飛行技量を誇る。
近年ではF-16を使用して、ぎりぎりまで2機を近づける飛行が多く披露されている。飛行中の両機間の距離は世界最短となり、ネバダ州で披露したこの飛行はギネスブックに登録された。
1971年秋以降日本には来ていないブルーエンジェルスとは違い、サンダーバーズは日本での展示飛行の機会も多い。
初期からジェット戦闘機を使用して各地のショーを回っていた。初代の使用機はF-84であった。
サンダーバーズは1964年に1年間だけ、F-105 サンダーチーフを使用したことがあった。しかしF-105の巨大な機体、高い翼面荷重はアクロバット飛行には不向きであった。また、1964年5月に事故を起こしたことから、再びF-100を使用機に戻した経緯がある。
F-100に次いで使用された機種はF-4 ファントムであった。しかしF-4も機体が大きすぎてアクロバット飛行には不向きであった。こうしたことからF-4もわずか4年間の使用でT-38に代わった。T-38はアメリカのアクロバット飛行チーム初の練習機(それまでは実戦機であった)となった。T-38は空中給油が出来ない機体である都合上から、エアショー会場への展開は常に給油のため経由地が多くなり、また海外派遣も不可能になってしまったものの、燃費と機体性能は良かった事からF-4以上の機動力を見せつけた。
1982年1月に、T-38は一度に4機が墜落するという前代未聞の大事故を起こした(「ラインアブレスト」と呼ばれる、4機が横一列に並んだ隊形でのループ中にリーダー機がトラブルで引き起こしが出来ず、追従した3機もろとも墜落した)。そうしたことからT-38は使用打ち切りとなり、サンダーバーズ自体も活動停止の危機に陥った。しかし1年後の1983年に復帰し、機種はF-16 ファイティング・ファルコンに代わった。現在でもF-16が継続使用され、サンダーバーズの歴代使用機の中でも長老機となっている。F-16は今後もしばらくの間サンダーバーズの使用機として活躍することになる。
ボーイングではアメリカ空軍が練習機として採用したT-7A レッドホークをF-16の後継機として見込んでいる[1]。
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