サッカークウェート代表

クウェートの男子サッカーナショナルチーム ウィキペディアから

サッカークウェート代表(サッカークウェートだいひょう)は、クウェートサッカー協会(KFA)によって構成される、クウェートサッカーナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。

概要 サッカークウェート代表, 国または地域 ...
サッカークウェート代表
国または地域 クウェート
協会 クウェートサッカー協会
愛称 Al Azraq
監督 フアン・アントニオ・ピッツィ
最多出場選手 バデル・アル=ムタワ英語版(196試合)
最多得点選手 バシャール・アブドゥッラー(75得点)
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ホームカラー
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アウェイカラー
初の国際試合 1961年9月3日リビア
2-2
最大差勝利試合 2000年2月14日ブータン
20-0
最大差敗戦試合 1961年9月4日エジプト
0-8
2003年11月19日ポルトガル
0-8
FIFAワールドカップ
出場回数 1回(初出場は1982
最高成績 グループリーグ敗退 (1982)
AFCアジアカップ
出場回数 10回
最高成績 優勝 (1980)
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概要

1970年代から1990年代にかけてガルフカップでは無類の強さを誇っており、大会最多となる10度の優勝を飾っている。AFCアジアカップにおいても1980年大会で優勝を果たしている古豪である。 2000年のブータンに対する20-0での勝利は、当時の国際試合での最大得点差試合であった。翌年にオーストラリアアメリカ領サモア31-0で破り更新された。FIFAランキングの最高順位は1998年12月に記録した24位。

歴史

要約
視点

クウェート代表の誕生

クウェートの初の国際試合は1961年アラブ競技大会英語版におけるリビア戦で、2-2のドローであった。同大会のUAE戦で、クウェート代表の最大得点差敗戦である0-8での敗北を喫している。その後、自国開催となったAFCアジアカップ1980では決勝戦で韓国を3-0で破り、初優勝を果たした。

1982年スペインW杯

クウェートのFIFAワールドカップの出場は、1982年スペイン大会の1度である。その第一戦はチェコスロバキアと1-1の引分。これはアジアのチームとして、初出場の初戦で勝点を獲得した唯一の例である(2022年大会終了時点)。

次のフランス戦では、3-1のビハインドで迎えた85分、観客が鳴らした笛を主審のオフサイドの笛と勘違いした選手たちがプレーを止め、その間にフランスのアラン・ジレスが放ったシュートがゴールネットを揺らした。一度は得点が認められたがノーゴールをアピールし、当時クウェートサッカー協会会長でスタンドで観戦していたシェイク・ファハド・アル=サバーハがフィールドまで降りて来て判定に不服を唱えた。その結果、得点が取り消されてしまった[1]。W杯で一度認められた得点が取り消された唯一の事例である[2]

なお、後日主審が資格停止処分を受け、ファハドおよびクウェート協会に罰則が科せられた。その試合は、89分にも失点して4-1で敗れた。続くイングランド戦でも1-0で敗れ、グループ最下位で敗退となった。

2006 W杯

2006年W杯ドイツ大会・アジア予選では、1次予選2004年アジアカップ準優勝[3]中国と勝ち点、直接対決の成績、得失点差で並ぶも、総得点で「1」上回り最終予選に進出[4][5]。最終予選では、最終節のアウェー・ウズベキスタン戦で引き分け以上であればバーレーンとのアジア5位決定戦に進めたが、2-0から逆転負けを喫して敗退した[6]

度重なる政府の干渉による資格停止

2007年10月30日、クウェート政府の干渉によりクウェートサッカー協会(KFA)がFIFAから資格停止処分を受けた[7]が、この処分は2週間足らずで解除された[8]。翌年10月24日、再び資格停止処分を受けた[9]。同年12月22日、FIFAは暫定的に処分を解除した[10]。解除後のクウェート代表の不調は否めず、AFCアジアカップ20112015ではいずれもグループステージ3連敗という惨敗に終わっている。

2015年10月、クウェート政府の干渉があったとしてFIFAより協会が3度目の資格停止処分を受けた[11]。この結果、2015年11月以降の2018年FIFAワールドカップ・アジア2次予選のクウェートが出場する試合はすべて中止となった。同予選はAFCアジアカップ2019の予選も兼ねる形式となっていたため、こちらも出場できなくなった[12][13][14]

2017年12月6日、FIFAはクウェートサッカー協会に対する資格停止処分を2年2ヶ月ぶりに解除した[15]。2017年12月、FIFAランキングは前述の資格停止の影響もあり過去最低の189位を記録している[16]

2020年代

2026年W杯北中米大会・アジア予選では、1次予選を免除され2次予選から参加。その2次予選ではカタールインドアフガニスタンと同組になったが、2勝1分3敗・勝ち点7の2位で最終予選に進出した[17]。クウェートがW杯アジア予選で最終予選に進んだのは前述の2006年W杯ドイツ大会以来5大会ぶりである。なお、この予選はAFCアジアカップ2027の予選も兼ねており、3大会ぶりにAFCアジアカップの出場権も獲得した。

W杯アジア予選の中断期間に地元開催されたガルフカップ2024英語版では、グループリーグでアラブ首長国連邦(UAE)から白星を挙げた[18]上、カタールと引き分ける[19]などの活躍で2013年バーレーン大会以来、5大会ぶりに決勝トーナメント(ベスト4)に進出に成功した。

ホームスタジアム

2つのスタジアムがホームスタジアムになっている。

成績

FIFAワールドカップ

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開催国 / 年成績
ウルグアイの旗 1930不参加
イタリア王国の旗 1934
フランスの旗 1938
ブラジルの旗 1950
スイスの旗 1954
スウェーデンの旗 1958
チリの旗 1962
イングランドの旗1966
メキシコの旗 1970
西ドイツの旗 1974予選敗退
アルゼンチンの旗 1978
スペインの旗 19821次リーグ敗退301226
メキシコの旗 1986予選敗退
イタリアの旗 1990
アメリカ合衆国の旗 1994
フランスの旗 1998
日本の旗大韓民国の旗 2002
ドイツの旗 2006
南アフリカ共和国の旗 2010
ブラジルの旗 2014
ロシアの旗 2018予選失格処分
カタールの旗 2022予選敗退
合計 出場1回301226
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AFCアジアカップ

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開催年 結果 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点
香港の旗 1956不参加
大韓民国の旗 1960
イスラエルの旗 1964
イランの旗 1968棄権
タイ王国の旗 1972グループリーグ敗退210125
イランの旗 1976準優勝430163
クウェートの旗 1980優勝6411136
シンガポールの旗 19843位631254
カタールの旗 1988グループリーグ敗退403123
日本の旗 1992予選敗退
アラブ首長国連邦の旗 19964位621396
レバノンの旗 2000ベスト8412133
中華人民共和国の旗 2004グループリーグ敗退310237
インドネシアの旗 マレーシアの旗 タイ王国の旗 ベトナムの旗 2007予選敗退
カタールの旗 2011グループリーグ敗退300317
オーストラリアの旗 2015グループリーグ敗退300316
アラブ首長国連邦の旗 2019予選失格処分
カタールの旗 2023予選敗退
合計10/1841158184550
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ガルフカップ

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その他の大会

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参加大会 結果
クウェートの旗 アラブカップ19643位
マレーシアの旗 1973年ムルデカ大会準優勝
クウェートの旗 1989年ピースアンドフレンドシップカップ英語版3位
シリアの旗 1992年パンアラブ競技大会サッカー競技3位
カタールの旗 2011年パンアラブ競技大会サッカー競技3位
シリアの旗 アラブカップ19923位
イランの旗 1997年西アジア競技大会サッカー競技3位
カタールの旗 アラブカップ19983位
クウェートの旗 2002年西アジア競技大会サッカー競技優勝
ヨルダンの旗 西アジアサッカー選手権2010優勝
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歴代監督

歴代選手

GK

DF

MF

FW

脚注

関連項目

外部リンク

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