サッカークウェート代表
クウェートの男子サッカーナショナルチーム ウィキペディアから
サッカークウェート代表(サッカークウェートだいひょう)は、クウェートサッカー協会(KFA)によって構成される、クウェートのサッカーのナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。
概要
1970年代から1990年代にかけてガルフカップでは無類の強さを誇っており、大会最多となる10度の優勝を飾っている。AFCアジアカップにおいても1980年大会で優勝を果たしている古豪である。 2000年のブータンに対する20-0での勝利は、当時の国際試合での最大得点差試合であった。翌年にオーストラリアがアメリカ領サモアを31-0で破り更新された。FIFAランキングの最高順位は1998年12月に記録した24位。
歴史
要約
視点
クウェート代表の誕生
クウェートの初の国際試合は1961年アラブ競技大会におけるリビア戦で、2-2のドローであった。同大会のUAE戦で、クウェート代表の最大得点差敗戦である0-8での敗北を喫している。その後、自国開催となったAFCアジアカップ1980では決勝戦で韓国を3-0で破り、初優勝を果たした。
1982年スペインW杯
クウェートのFIFAワールドカップの出場は、1982年スペイン大会の1度である。その第一戦はチェコスロバキアと1-1の引分。これはアジアのチームとして、初出場の初戦で勝点を獲得した唯一の例である(2022年大会終了時点)。
次のフランス戦では、3-1のビハインドで迎えた85分、観客が鳴らした笛を主審のオフサイドの笛と勘違いした選手たちがプレーを止め、その間にフランスのアラン・ジレスが放ったシュートがゴールネットを揺らした。一度は得点が認められたがノーゴールをアピールし、当時クウェートサッカー協会会長でスタンドで観戦していたシェイク・ファハド・アル=サバーハがフィールドまで降りて来て判定に不服を唱えた。その結果、得点が取り消されてしまった[1]。W杯で一度認められた得点が取り消された唯一の事例である[2]。
なお、後日主審が資格停止処分を受け、ファハドおよびクウェート協会に罰則が科せられた。その試合は、89分にも失点して4-1で敗れた。続くイングランド戦でも1-0で敗れ、グループ最下位で敗退となった。
2006 W杯
2006年W杯ドイツ大会・アジア予選では、1次予選で2004年アジアカップ準優勝[3]の中国と勝ち点、直接対決の成績、得失点差で並ぶも、総得点で「1」上回り最終予選に進出[4][5]。最終予選では、最終節のアウェー・ウズベキスタン戦で引き分け以上であればバーレーンとのアジア5位決定戦に進めたが、2-0から逆転負けを喫して敗退した[6]。
度重なる政府の干渉による資格停止
2007年10月30日、クウェート政府の干渉によりクウェートサッカー協会(KFA)がFIFAから資格停止処分を受けた[7]が、この処分は2週間足らずで解除された[8]。翌年10月24日、再び資格停止処分を受けた[9]。同年12月22日、FIFAは暫定的に処分を解除した[10]。解除後のクウェート代表の不調は否めず、AFCアジアカップ2011、2015ではいずれもグループステージ3連敗という惨敗に終わっている。
2015年10月、クウェート政府の干渉があったとしてFIFAより協会が3度目の資格停止処分を受けた[11]。この結果、2015年11月以降の2018年FIFAワールドカップ・アジア2次予選のクウェートが出場する試合はすべて中止となった。同予選はAFCアジアカップ2019の予選も兼ねる形式となっていたため、こちらも出場できなくなった[12][13][14]。
2017年12月6日、FIFAはクウェートサッカー協会に対する資格停止処分を2年2ヶ月ぶりに解除した[15]。2017年12月、FIFAランキングは前述の資格停止の影響もあり過去最低の189位を記録している[16]。
2020年代
2026年W杯北中米大会・アジア予選では、1次予選を免除され2次予選から参加。その2次予選ではカタール、インド、アフガニスタンと同組になったが、2勝1分3敗・勝ち点7の2位で最終予選に進出した[17]。クウェートがW杯アジア予選で最終予選に進んだのは前述の2006年W杯ドイツ大会以来5大会ぶりである。なお、この予選はAFCアジアカップ2027の予選も兼ねており、3大会ぶりにAFCアジアカップの出場権も獲得した。
W杯アジア予選の中断期間に地元開催されたガルフカップ2024では、グループリーグでアラブ首長国連邦(UAE)から白星を挙げた[18]上、カタールと引き分ける[19]などの活躍で2013年バーレーン大会以来、5大会ぶりに決勝トーナメント(ベスト4)に進出に成功した。
ホームスタジアム
2つのスタジアムがホームスタジアムになっている。
- ジャービル・アル=アフマド国際スタジアム(クウェート市)収容人数:68,000人
- アル・サダーカ・ワル・サラーム・スタジアム(クウェート市)収容人数:21,500人
成績
FIFAワールドカップ
AFCアジアカップ
ガルフカップ
開催年 | 開催国 | 結果 |
---|---|---|
1970 | ![]() | 優勝 |
1972 | ![]() | 優勝 |
1974 | ![]() | 優勝 |
1976 | ![]() | 優勝 |
1979 | ![]() | 準優勝 |
1982 | ![]() | 優勝 |
1984 | ![]() | 6位 |
1986 | ![]() | 優勝 |
1988 | ![]() | 5位 |
1990 | ![]() | 優勝 |
1992 | ![]() | 5位 |
1994 | ![]() | 5位 |
1996 | ![]() | 優勝 |
1998 | ![]() | 優勝 |
2002 | ![]() | 4位 |
2003 | ![]() | 6位 |
2004 | ![]() | 4位 |
2007 | ![]() | グループリーグ敗退 |
2009 | ![]() | 準決勝敗退 |
2010 | ![]() | 優勝 |
2013 | ![]() | 3位 |
2014 | ![]() | グループリーグ敗退 |
2017 | ![]() | グループリーグ敗退 |
その他の大会
参加大会 | 結果 |
---|---|
![]() | 3位 |
![]() | 準優勝 |
![]() | 3位 |
![]() | 3位 |
![]() | 3位 |
![]() | 3位 |
![]() | 3位 |
![]() | 3位 |
![]() | 優勝 |
![]() | 優勝 |
歴代監督
マリオ・ザガロ 1976-1978
カルロス・アルベルト・パレイラ 1978-1983
ルイス・フェリペ・スコラーリ 1990
バウミール・ロールス 1990-1993
ヴァレリー・ロバノフスキー 1994-1996
ベルティ・フォクツ 2001-2002
ゴラン・トゥフェジッチ 2009-2013
ジョルバン・ビエイラ 2013-2014
ナビール・マアルール 2014-2017
ボリス・ブンジャック 2017
ラドイコ・アヴラモヴィッチ 2018
ロメオ・ヨザク 2018-2019
サーメル・イナード 2019-2020, 2021
ルイ・ベント 2022-2024
フアン・アントニオ・ピッツィ 2024-
歴代選手
→詳細は「Category:サッカークウェート代表選手」を参照
GK
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DF
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MF
FW
脚注
関連項目
外部リンク
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