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コチラとは、ホンダモビリティランドが運営するレジャー施設(鈴鹿サーキット、モビリティリゾートもてぎ、鈴鹿サーキットパーク(SKM Park内)及び2009年に閉園した多摩テック)のマスコットキャラクター。オリジナルのキャラクターデザインは手塚治虫による。
多摩テックと鈴鹿サーキットのオリジナルキャラクターとして1979年10月に誕生した。後から追加されたコチラの仲間として「チララ」、「ピピラ」、「バット」、「プート」等のキャラクターがおり、それらをまとめて「コチラファミリー」と称している。キャラクターの版権は手塚プロダクションが保有している[注 1]。
最初に「コチラ」をデザインするにあたって参考としたのは、本田技研工業の常務である藤沢武夫だった。当時の資料によれば、手塚がコチラのキャラクターデザインを起こすため、藤沢の表情や顔かたちを観察し、ラフスケッチを描き上げた[要出典]。また「コチラ」のネーミングは東宝映画「ゴジラ」のもじりであり、恐竜をベースデザインにする構想から得られたネーミングとされる。「コチラ」の現時点でのキャラクター設定としては「宇宙恐竜」(宇宙から地球に飛来した恐竜)とされているが、1979年から1989年頃の約10年間は「恐竜」という設定だけだった。前述の藤沢のニックネームが「ゴジラ」だったという説もある[1]。
1980年・1982年・1985年・1989年・2000年・2003年に「コチラ」の着ぐるみはリニューアルされ、1985年以降「チララ」がキャラクターとして追加された。
1989年に「コチラちゃん誕生10周年記念」1999年に「コチラちゃん誕生20周年記念」が祝われ、記念グッズが鈴鹿サーキットと多摩テックで販売された。その後2004年に「25周年」2009年に「30周年」、2014年には「35周年」のお祝いイベントが鈴鹿サーキットで行われた。
「コチラ」と「チララ」の設定は、当初は「兄と妹」だったが2003年以降は「恋人同士」に変更された。また、2003年以降「バット」「プート」「ピピラ」が登場し、現在のコチラファミリーを形成するに至った(「ピピラ」の登場当初は赤ちゃんで、園内で行われたショーではチララがピピラのぬいぐるみを抱いて出演していた)。
東京ディズニーランドが開園した1983年以前から、お正月(三が日)に紋付袴の着物を着てグリーティングを行っていたのが鈴鹿サーキットと多摩テックの「コチラ」である[要出典]。これ以外にもハロウィンやクリスマスなど季節に応じたコスチュームを身につけているほか、「コチラレーシング」ではレーシングスーツやレーススタッフのユニフォーム、チララは場合によってはレースクイーンのコスチュームを身につけている。
多摩テック限定で以前、当時のコチラファミリーの歌などが収録された「タマテックドリームズ」というCDアルバムが限定枚数で発売された(現在は廃盤)。同アルバムには各キャラクターのテーマソングや多摩テック園内のアトラクションテーマソングが収録され、一部の楽曲は鈴鹿サーキットのアトラクションと多摩テックのアトラクションBGMとして長年使用された。
2006年にツインリンクもてぎ(現・モビリティリゾートもてぎ)との経営統合によりモビリティランド(現・ホンダモビリティランド)が発足してからは、ツインリンクもてぎにおいてもコチラファミリーが登場し、とちぎテレビで放送された情報番組『朝生とちぎ』『イブニング6』内の1コーナー「コチラdeダンス」において、とちぎテレビのマスコットキャラクター「てれすけ(やなせたかし作)」とタッグを組んで活躍している。
鈴鹿サーキットと多摩テックには、1999年頃まで「コチラ」「チララ」以外の動物キャラクターも存在し園内で行われるショーやグリーティングに出演していた。鈴鹿サーキットには、リス、ウサギ、アライグマ等が存在し、多摩テックにはウサギのウサ美ちゃん、ウサ吉くん、カモノハシ、リス、マジカルティガー(タイガー)、カバの警察官(ヒッポ)、オオカミ等が出演していた。これらのキャラクターは鈴鹿・多摩両パークの「コチラファミリー」登場とともに姿を消した。
公式サイトのコチラストーリーによれば[2]、「金星の隣にある惑星「EG02」で生まれた宇宙恐竜で、ある日スターローラーという乗り物に乗ってやってきた。楽しい乗り物に乗ったり、レースしたり新しい友達ができるようになってこの地が好きになった」となっている。
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