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ケムニッツ

ドイツの都市 ウィキペディアから

ケムニッツ
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ケムニッツ (Chemnitz, ドイツ語発音: [ˈkɛmnɪt‿s] ( 音声ファイル)[2]) は、ドイツ連邦共和国ザクセン州の都市で独立市である。2008年までは旧ケムニッツ行政管区に属していた。人口は約25万人。

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旧東ドイツ1953年 - 1990年)時代には、カール=マルクス=シュタット (Karl-Marx-Stadt) と称されたが、「ベルリンの壁崩壊」以降は旧称の「ケムニッツ」に戻された。

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語源

近隣の都市であるツヴィッカウを流れて最終的にはエルベ川へそそぐツヴィカウア・ムルデ川 (Zwickauer Mulde) を原住民のソルブ語で「石が多い(小川)」を意味するカミェニカ (Kamjenika) と呼ぶことから来ており、スラブ語系では「Kamen」は「」で、「-ika」は女性形接尾詞である。

地勢・産業

エルツ山地の山麓辺りに位置し、これを越えるとチェコ領に達する。近隣の都市としては、約70キロ北西にライプツィヒ、30キロ南西にツヴィッカウがある。昔はドイツの楽器産業の中心地の一つで、ケムニッツァ・コンサーティーナバンドネオンの発明とも縁の深い都市である。

歴史

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カール・マルクスの記念碑

12世紀神聖ローマ皇帝ロタール3世の時代に建てられた。17世紀三十年戦争で壊滅的な打撃を受けるが、その後復興した。19世紀以降、ドイツで産業革命が進展する中、工業都市として発展した。

第二次世界大戦後、1953年に東ドイツ政府が街を「カール=マルクス=シュタット」と改称し(「カール・マルクス都市」の意。ただしマルクスとケムニッツは直接関係がない)、カール=マルクス=シュタット県の県都となった。

1991年ドイツ再統一後、再び街の名称はケムニッツに戻された。

文化と観光

歴史がモザイク状に息づく産業の街である[3]ケムニッツには、さまざまな歴史的建築、文化施設などがある。2025年の欧州文化首都の一つとして選定されている[4]

ケムニッツ歌劇場は、オペラ演劇バレエ人形劇などのさまざまな舞台芸術を上演するのに加え、ロベルト・シューマン・フィルハーモニーのコンサートも開催している。

観光名所には、18世紀から20世紀初頭の建物があるカスベルク地区や、地元の人々からニシェル(上ザクセン語方言で「頭」)と呼ばれるレフ・ケルベルによるカール・マルクス記念碑[5]がある。有名な建築として、ルネッサンス様式ポータル(15世紀)を持つ旧市庁舎、旧修道院跡の城、ケムニッツ歌劇場と旧大学周辺がある。特筆すべき建築として、12世紀後半または13世紀初頭に城壁の一部として建てられた赤い塔がある。

ケムニッツの珪化木の森は、文化デパートTietzの中庭にある。現存する数少ないものの1つであり、数百万年前にさかのぼる。また、市域内のラーベンシュタイン地区には、ザクセン州で最小の城、ラーベンシュタイン城がある。

ドイツ再統一以来、街は大きく変化した。既存産業の多くは姿を消し、街の中心部は多くの店舗やザラH&Mなどの入居する大型ショッピングセンターで再建されている。

ケムニッツ産業博物館は、ヨーロッパ産業遺産の道のアンカーポイント(基点)となっている。ケムニッツ州立考古学博物館は旧ショッケン・デパートを改装し2014年に開館した。

かつて銀行だったグンツェンハウザー博物館は、2007年12月1日にオープンした。ミュンヘンに住んでいたアルフレッド・グンツェンハウザーは、オットー・ディクスカール・シュミット=ロットルフよる多くの作品を含む約2,500点の現代美術のコレクションを持っていた。また市内には市営植物園であるケムニッツ植物園、ウォルターミューゼル財団北極高山植物園もある。

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都市の再生

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2014年のケムニッツ中心街

第二次世界大戦での大規模な破壊と、社会主義的な市内中心部を建設するための戦後の取り壊しにより、かつては活気に満ちた市の中心であった市庁舎の周りに広大な広場が造られた。再統一直後の郊外のショッピングへの巨額の投資が優先され、市内中心部で主な建築活動が開始されたのは1999年以降となった。近年ベルリンポツダム広場に匹敵するような、ヘルムート・ヤーンによるカウフホフ百貨店ハンス・コルホフによるファサードのあるギャラリー・レッドタワー、インゲンホーフェン建築事務所によるピーク&クロッペンブルクの店舗などを含む新街区が建設された。

経済

ケムニッツは、ケムニッツ・ズヴィカウ大都市圏における最大の都市であり、ドイツの新しい連邦州の最も重要な経済地域の1つである。ケムニッツのGDPは2016年、約85億ユーロであった[6]。2000年頃から、ケムニッツの経済は高い年間GDP成長率を記録している。ケムニッツは、成長率の点でドイツのトップ10都市の1つである。当地方および地域の経済構造は、機械工学、金属加工、自動車製造の重工業部門が最も重要な産業である中規模企業によって特徴付けられる。

約10万人が雇用されており、そのうち約46,000人が他の自治体から通勤している[7]。ケムニッツの従業員の16.3%は大学または大学の学位を持っており、ドイツの平均の2倍である。

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人口統計

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1790年以降のケムニッツの人口

ドイツ再統一後、ザクセン州は大幅な人口減少に直面した。1990年以来、ケムニッツの人口は約20パーセント以上減少している。 市の外国人人口が増加している大きな要因はケムニッツ工科大学の留学生である。2017年には、10,482人の学生のうち2,712人が留学生で、これは約25%に相当し、ケムニッツはザクセン州の3つの主要大学の中で最も国際化されている[8]

言語

輸送

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トラムトレインの地図とライトレール

道路

ケムニッツは、2つの高速道路(アウトバーンA4エアフルト - ドレスデン)とA72ホーフ - ライプツィヒ)が交差している。高速道路のジャンクションであるクロイツケムニッツは、街の北西部にある。ボルナとライプツィヒの間の高速道路A72はまだ建設中である。ケムニッツの管理区域内には、8つの高速道路出口がある。

公共交通機関

ケムニッツ内の公共交通機関には、トラム(ケムニッツ市電)とバスおよびカールスルーエモデル(シュタットバーン)がある。現在、市内とその周辺には、シュタットバーン1路線、ケムニッツ路面電車網5路線、市内バス27路線、およびいくつかの地方バス路線が運行している。夜間は市内には2つのバス路線、2つのトラム路線、シュタットバーン路線が運行されている。

トラム、シュタットバーン、バスのネットワークの長さは、それぞれ28.73km、16.3km、326.08kmである。2012年8月、ライトレールネットワークの226kmへの拡張をサポートするために、電気ディーゼルトラムがフォスロに発注され、新しいルートがブルクシュテット、ミットヴァイダ、ハイニッヒェン[10]へ延伸予定である。

空港

ケムニッツ付近にはドレスデンライプツィヒにあるザクセンの2つの国際空港を含む3つの空港がある。ライプツィヒ・ハレ空港ドレスデン空港はどちらもケムニッツから約70kmの場所にあり、欧州域内外便を多数運航している。ケムニッツには、市の南約13.5kmに小規模の民間空港もある。現在の改築が完了すると、長さ1,400m、幅20mのアスファルト滑走路が完成する予定。

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スポーツ

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ケムニッツFCの本拠地ケムニッツ・サッカースタジアム(ドイツ語)

室内競技

水泳

氷上競技

屋外競技

サッカー
その他

ケムニッツの著名な出身者

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名誉市民

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姉妹都市

脚注

外部リンク

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