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エルツ山地
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エルツ山地(エルツさんち、ドイツ語: Erzgebirge、チェコ語: Krušné hory)は、ドイツとチェコの国境線となっている山地である。ドイツ語で Erz は「鉱石」を、チェコ語で krušnéは「鉱石の」を表わす。
青銅器時代から鉱石を産出し、1168年にフライベルク付近で銀鉱が発見されて以来、ヨーロッパ有数の銀鉱山として地域社会を発展させた。銀の他、錫、鉛、鉄、コバルト、ビスマス、ウラン、ニッケル、石灰、カオリン、石炭なども採掘され、操業は1968年まで続いた[1]。
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地理
概ね東北東から西南西方向に伸びた山地であり、西端はテューリンガーヴァルト(Thüringer Wald)及びベーマーヴァルト(Böhmer Wald)と交差している。最高所はクリーノベツ山の標高1,244m、東へ行くにつれ標高は低くなっており、エルベ川の峡谷が山地を横断している。
山地にHamatocaulis vernicosus、ヒメツルスゲ、ナガバノモウセンゴケなどの生える湿地やPinus rotundataなどのマツのクルムホルツが多く、クロライチョウ、ヨーロッパオオライチョウ、エゾライチョウなどのライチョウ類が生息している。チェコ側のエルツ山地にある河川、養魚池、貯水池などの水域と高層湿原、泥炭地、フェンは2005年にラムサール条約登録地となった[3]。
特産
くるみ割り人形をはじめ、数多くの独特で精巧な木材芸術で有名。
冬季はレジャー・クロスカントリースキーで賑わうアルテンベルク(Altenberg)や、エルツ山地木材芸術博物館があり、東エルツ山地では最も高いシュヴァルツェン山(Schwarzenberg)を抱えるザイフェン(Seiffen)など、観光要素も豊富である。
交通
周りが山で鎖されているため、交通の便が悪く、自動車が唯一の移動手段となっている市町村が多い。
ユネスコ世界遺産
要約
視点
2019年に エルツ山地鉱業地域(Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region)として、22か所の鉱山と関連施設が登録された。[2]
登録基準
この世界遺産は世界遺産登録基準のうち、以下の条件を満たし、登録された(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。
- (2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
- (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
- (4) 人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例。
構成資産
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出典
外部リンク
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