ギャヴィン・ハリソン(Gavin Harrison、1963年5月28日 - ) は、イングランド出身のロックミュージシャン、ドラマー。主に、プログレッシブ・ロック・バンド「ポーキュパイン・ツリー」「キング・クリムゾン」「パイナップル・シーフ(英語: The Pineapple Thief)」での活動で知られている。
概要 ギャヴィン・ハリソン, 基本情報 ...
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1979年、セッション・ドラマーとして活動を始める。1990年代まで様々なジャンルのアーティストと仕事を共にし、日本人ミュージシャンでは清水靖晃(アルバム『アドゥナ』)、清水三恵子(アルバム『貝の道』)、吉弘千鶴子(アルバム『Conscious Mind』)らをサポートしている。
2002年、プログレッシブ・ロック・バンド「ポーキュパイン・ツリー」に正規メンバーとして加入[3]。そして2008年、以前から同バンド を高く評価していたロバート・フリップから勧誘を受け、主宰するプログレッシブ・ロック・バンド「キング・クリムゾン」にも在籍し兼任。間にア・キング・クリムゾン・プロジェクトを挟み、2013年からの再始動から本格的に参加した[4]。さらに2017年から、プログレッシブ・ロック・バンド「パイナップル・シーフ」にも掛け持ちで参加している。
ソロでは、1997年と2015年にアルバムを発表[5]。また、ベーシストの05Ricやアントワーヌ・ファファールと連名で作品をリリースしている[6]。
近年ではソナー製ドラムセット「SQ²」などを使用。シンバルはジルジャン製、ツインペダルはTAMA製「スピードコブラ」などを使用している。また、自らドラムセットの解説なども配信している[7]。
また、自前のスタジオを所有しており、ポーキュパイン・ツリーの同僚らが訪れて録音することもある。これまでの経験から『異なるメーカーのドラムでプレイしても、機材による変化に大きな違いはない。例えばビル・ブルーフォードが自分のスタジオのドラムセットで叩いても、やはりビルのサウンドになる』と分析している[8]。
愛用している『
ソナー』製ドラムセット(2010年)
ソロ・アルバム
- Sanity & Gravity (1997年)
- 『チーティング・ザ・ポリグラフ』 - Cheating the Polygraph (2015年)
ギャヴィン・ハリソン & 05Ric
- 『ドロップ』 - Drop (2007年)
- 『サークルズ』 - Circles (2009年)
- 『マン・フー・ソールド・ヒムセルフ』 - The Man Who Sold Himself (2012年)
ギャヴィン・ハリソン & アントワーヌ・ファファール
- 『ケミカル・リアクションズ』 - Chemical Reactions (2020年)
ポーキュパイン・ツリー
- 『イン・アブセンティア』 - In Absentia (2002年)
- Futile (2003年) ※EP
- XM (2003年) ※ライブ
- 『ザ・スカイ・ムーヴズ・サイドウェイ』 - The Sky Moves Sideways (2004年) ※再発盤ボーナストラックのみ
- 『デッドウイング』 - Deadwing (2005年)
- 『アップ・ザ・ダウンステアー』 - Up the Downstair (2005年) ※再発盤ボーナストラックのみ
- XMII (2005年) ※ライブ
- Rockpalast (2006年) ※ライブ
- Arriving Somewhere... (2006年) ※ライブ
- 『フィアー・オブ・ア・ブランク・プラネット』 - Fear of a Blank Planet (2007年)
- 『ニル・リカーリング-虚無循環』 - Nil Recurring (2007年) ※EP
- Ilosaarirock (2009年) ※ライブ
- 『ジ・インシデント』 - The Incident (2009年)
- Anesthetize (2010年) ※ライブ
- Atlanta (2010年) ※ライブ
- 『ライヴ〜オクタン・トゥイステッド(ジ・インシデント・コンサート)』 - Octane Twisted (2012年)
- Closure/Continuation (2022年)
キング・クリムゾン
※特記なき場合、ライブ・アルバム
- Park West, Chicago, Illinois – 7 August 2008 (2008年)
- 『ジ・エレメンツ・オブ・キング・クリムゾン』 - The Elements of King Crimson (2014年) ※未発表音源とライブのコンピレーション
- 『ライヴ・アット・オルフェウム』 - Live At The Orpheum (2015年)
- 『ライヴ・イン・ウィーン2016+ライヴ・イン・ジャパン2015』 - Live In Vienna (2016年)
- 『ラディカル・アクション〜ライヴ・イン・ジャパン+モア』 - Radical Action to Unseat the Hold of Monkey Mind (2016年)
- 『ライヴ・イン・トロント』 - Live in Toronto (2016年)
- 『メルトダウン〜ライヴ・イン・メキシコ』 - Meltdown: Live in Mexico City (2017年)
- 『ライヴ・イン・シカゴ2017』 - Live In Chicago (2017年)
- 『ヒーローズ〜トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ』 - Heroes(2017年)※ライブEP
- 『音楽は我らが友 ライヴ・イン・ワシントン・アンド・アルバニー2021』- Music is our Friend: Live in Washington and Albany 2021 (2021年)
ア・キング・クリムゾン・プロジェクト
- 『ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ』 - A Scarcity of Miracles (2011年)
パイナップル・シーフ
- 『ユア・ウィルダネス』 - Your Wilderness (2016年)
- 『ホェア・ウィー・ストゥッド』 - Where We Stood (2017年) ※ライブ
- 『デソリューション』 - Dissolution (2018年)
- 『ホールド・アワ・ファイア』 - Hold Our Fire (2019年) ※ライブ。旧邦題『ライヴ!〜Dissolution Tour 2018〜』
- 『混沌』 - Versions of the Truth (2020年)
- Nothing but the Truth - Live (2021年) ※ライブ
- 『ギヴ・イット・バック』 - Give It Back (2022年)