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FCバルセロナのホームスタジアム ウィキペディアから
Spotifyカンプ・ノウ(Spotify Camp Nou、カタルーニャ語発音: [ˌkamˈnɔw])は、スペイン・バルセロナにあるサッカー専用スタジアム。1957年に開場して現在に至るまでプロサッカークラブであるFCバルセロナのホームスタジアムとして使用されている。
Spotifyカンプ・ノウ Spotify Camp Nou | |
---|---|
施設情報 | |
所在地 | スペイン・バルセロナ |
位置 | 北緯41度22分51.20秒 東経2度7分22.19秒 |
起工 | 1954年3月28日 |
開場 | 1957年9月24日 |
修繕 | 1995年、2008年、2026年予定 |
拡張 | 1982年、2023年6月 |
所有者 | FCバルセロナ |
運用者 | FCバルセロナ |
グラウンド | グラスマスター |
ピッチサイズ | 105 x 68 m |
建設費 | 288,000,000ドル |
設計者 |
フランセスク・ミリャンス=ミロ ロレンソ・ガルシア・バルボン ジョゼップ・ソテラス・マウリ |
旧称 | |
Estadi del Futbol Club Barcelona | |
使用チーム、大会 | |
FCバルセロナ (ラ・リーガ) (1957–現在) | |
収容人員 | |
99,354人 |
収容人数は99,354人でサッカー専用スタジアムとしてはヨーロッパ最大であり、世界規模で見ると世界3位である[1]。
正式名称は2001年までEstadi del Futbol Club Barcelonaだったが、一般的には早い時期から「新しいスタジアム」を意味するカンプ・ノウと呼ばれていた[2]。これはそれまで使用していたカンプ・ダ・ラス・コルツ(Camp de Les Corts)に代わる新しいものであったことから付けられたものである。2000-2001シーズン、クラブはカンプ・ノウを正式名称にするか「ソシオ」に郵便により諮問した結果、クラブに届いた29,102通の68.25%に当たる19,861通が賛成したため、カンプ・ノウ(エスタディオ・カンプ・ノウ Estadio Camp Nou)が正式名称となった。
1960年代から1970年代にバルセロナの人口は急増し、住宅需要が高まっていた。それに先駆け、FCバルセロナは永代所有財産解放令(メンディサバル法)の適用を受け、旧ホームスタジアムであったカンプ・ダ・ラス・コルツの土地を売却し、ホームスタジアムを郊外に移転する目的で、新しいスタジアムであるカンプ・ノウを建設した。これはスポーツ施設に対する同法適用の第一号である。
本拠地の郊外移転でFCバルセロナは莫大な不動産利益を獲得することになり、これがクラブチームの経営の経済基盤となった。またラディスラオ・クバラ、シャーンドル・コチシュ、ラモン・ビジャベルデ、エバリストらによる、1950年代におけるクラブの黄金期にあって、その人気の後押しも新スタジアム建設の後押しとなり、クラブはカンプ・ノウを中心に周辺にサッカーを中心とした娯楽施設を整備していく[3]。
1954年3月28日に6万人のファンの見守る中、当時のバルセロナ市長によって最初の礎石が置かれ、バルセロナ大司教によって祝福された。建設期間は3年に及び、予算は当初の3.36倍にも膨れ上がった。1957年9月24日の落成式ではゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの『ハレルヤ』が演奏された。こけら落しの試合はFCバルセロナとレギア・ワルシャワとの親善試合であり、4対2でFCバルセロナが勝利した。
収容人数は当初93,053人であったが、スペインで開催された1982 FIFAワールドカップ時には120,000人まで増やした。その後、1990年代にFIFAの規則により立見席が禁止されたことにより、1990年代終わりには99,000人が定員となった。クラブのウェブサイトによると現在は99,354人であり、ヨーロッパ最大のスタジアムである。
UEFAが選定するスタジアムのレベルも最高クラスであり、過去には1999年にUEFAチャンピオンズリーグ決勝戦がここで行われた(カンプ・ノウの奇跡)。
スタンドの景観はもとより、ピッチの水捌けまで計算されている。ピッチは肉眼では分からない位アンジュレーションが付いていて、ほんのわずかだけ真ん中が高く、外に行くにつれてだんだん低くなる設計がされており、水が流れ出るようになっている。
スタンドについては、1階以外はどの角度から見ても全体を見渡せるようになっている。
2014年1月、クラブはスタジアムの全面改築を発表、建て替え・移設はせず、10万人規模の屋根付きスタジアムに改築すると発表[4]。2023年6月に建設を開始し、2026年に完成予定で[5][6]、総工費は6億ユーロとされている。2015年6月から国際設計コンペティションを行い、審査の結果、2016年3月8日、日本の日建設計と地元カタルーニャのジョアン・パスクアル=ラモン・アウシオ建築事務所のチームが手掛けることが決まった。
2022年3月15日、クラブはスウェーデンの音楽ストリーミングサービス企業・スポティファイ・テクノロジー(Spotify)と2億8000万ユーロ(約360億円/3億1千万ドル)相当のメインスポンサー契約を締結し、スポティファイはユニフォームの胸スポンサーを最大4シーズン務めると同時に、スタジアムの命名権を12シーズン分取得した。同年4月3日にはFCバルセロナ臨時代議員総会で承認され、同年7月にSpotifyカンプノウ(Spotify Camp Nou)と改名された[7]。なおUEFA・FIFA管轄大会では、クリーンスタジアム規定により命名権が行使できないため、従来どおりスポンサーの名前を抜いたカンプ・ノウを使用している。
サッカー以外にも、コンサートとしてはフリオ・イグレシアス、U2、マイケル・ジャクソン、ブルース・スプリングスティーン、アムネスティ・インターナショナル主催のチャリティーコンサート、三大テノールらが行った。
またヨハネ・パウロ2世のミサが1982年11月17日に行われた。ラグビーではトップ14決勝会場として2016年に開催。これはラグビーワールドカップ2015の開催によりシーズンの開幕が遅れたことに加えUEFA EURO 2016開催によりスタッド・ド・フランスが使用不可のためであり、フランス国外でトップ14決勝が開催されるのは初のことである。
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