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『よるのないくに』は、コーエーテクモゲームスより2015年10月1日[1]に発売されたPlayStation 4・PlayStation 3・PlayStation Vita用ゲームソフト。アクションRPG。Microsoft Windows(Steam用)は2017年2月8日に配信開始した。
ジャンル | 美少女従魔RPG |
---|---|
対応機種 |
PlayStation 4 PlayStation 3 PlayStation Vita Microsoft Windows(Steam用) |
開発元 | ガスト長野開発部 |
発売元 | コーエーテクモゲームス |
音楽 |
柳川和樹 浅野隼人 阿知波大輔 |
人数 | 1人 |
メディア |
[PS4/PS3]:BD-ROM [PS Vita]:PS Vitaカード [Windows] ダウンロード販売 |
発売日 |
[PS4/PS3/Vita] 2015年10月1日 [Windows] 2017年2月8日 |
対象年齢 |
CERO:C(15才以上対象) ESRB:T(13歳以上) USK:12(12歳未満提供禁止) PEGI:12 ACB:M |
ダウンロードコンテンツ | あり |
最大の特徴は主人公が女性で最愛のヒロインも女性という同性愛的な設定と19世紀の欧州をモデルとしながら似て異なる破滅的な世界観。
続編『よるのないくに2 〜新月の花嫁〜』は2017年8月31日発売。
本作では、主人公アーナスの活動時間は夜時間となっており、人間のかわりに邪妖が徘徊するルースワール市街での活動がメインとなる。活動時間には時間制限が設けられており、一定時間が経過すると強制的にホテルに戻される。昼時間については行動設定によりアーナスの獲得するステータスポイントが変化。このステータスポイントを支払うことでアーナスは戦闘や昼間行動に役立つスキルを獲得できる。新たなスキルの候補は「血の奉納」によるアーナスのLvアップと特定の昼依頼達成で随時解放される。
フィールド上ではスタートボタンを押して「帰還」を選択することで任意のタイミングでホテルに帰還できる。ただし、夜時間が一定時間経過していない場合、昼行動が処理されない。ボス戦の最中でも帰還可能(初回攻略で会話イベントが発生した場合、倒さず「帰還」すると「イベント消化済み」扱いとなり、二度目以降のチャレンジでは会話イベントが発生しない)。アーナス死亡時のリスタート状態から「帰還」した場合、帰還後にその地点到達までの決済を受けられるのでダウン時の「ロビーに戻る」は選択する必然性がまったくない。また帰還時に「扉」を利用することで以後、ホテルから直接扉にワープ出来る。この機能はボス討伐向きだが探索にはあまり向いていない。なおボス出現エリアについては通過済みエリアへの後戻り不可。ボス戦初回討伐時はイベント進行で自動的に帰還となるが二回目以降は帰還を選択(または時間切れによる自動帰還)してホテルに戻ることになる。
作中の通貨としてLibra(リブラ)、青き血であり原則としてアーナスのレベルアップや従魔のアクチュアライズに用いるBlood(ブラッド)がある。リブラはロイドからの買い物と交易費用として利用可能。ブラッドは前述の他にフィールド上で邪妖が営む商店での取引時に使うことも出来る。
主人公・アーナスのパーティーメンバーとして、依代を用いて召喚された使い魔・従魔(セルヴァン)が存在する。従魔たちには作戦コマンドを設定して自動的に戦わせることができる。従魔は経験値を得るごとに容姿や性能が上昇するほか、数が増えるものも存在する。1デッキにつき4体までセット可能。原則として同種の従魔には編成制限がある。スキル獲得により最大4デッキ12体を連れ歩くことが出来る。デッキ編成済みの従魔は召喚しない場合でも夜時間の終了で経験値を獲得可能。デッキが2つ以上ある場合、フィールド上でデッキチェンジ出来る。だがチェンジした際「召喚済みの従魔はすべて消える」。ボス戦中に操作ミスした場合は致命的失策となることもあるので扱いは慎重に。
アーナスの基本的な武器は剣だが、ゲーム進行に伴い、使用可能な武器が増える。武器はフィールド上ならば十字ボタンでいつでも変更可能。また、アーナスの強化は、敵を倒したときに得られる血を異世界にある魔剣ヨルドの祭壇に奉納することで果たされる。
クエストには章を進めるためのメインクエストのほかに、リュリュ、有角、ロイド、師兄に関するサブクエストも存在する。メインクエストは条件を達成して進行度を100%まで進めることで達成となり、用意されたメインクエストをすべて達成すると次章につながる幕間に移行する。例外的に最終の第7章のみはメインクエストがごく一部しか進められず、一度エンディングを迎えたクリアデータのロードにより進行可能となる。
他にサイモンから受領可能な「依頼」がある。「依頼」そのものはオマケ要素で達成するとリブラ(基本)、ブラッド(教皇庁指令限定)、アイテムといったボーナス報酬が得られる。特定の場所への到達と条件となる邪妖討伐で達成となり、同時達成した場合はコンボ達成ボーナスが得られる。夜時間の依頼が最大3つ、昼時間の依頼が1つ受領可能。昼時間の依頼はオートで達成され、結果報告のみ受けられる。ただ、夜時間の経過が短い場合は昼時間の依頼や行動は実施されなかったとみなされる。
アーナスが滞在するホテル「エンデ」の地下には闘技場があり、課題をクリアしながら強敵と戦うことができる。課題の種類についてはシナリオ進行度と課題達成度に応じて更新される。また課題達成ボーナスは情報が開示されないため、高得点獲得のためには色々と試す必要がある。
エンディングはマルチエンディング方式を採用している。エンディングは全部で5つあり、リュリーティスとの友好度で変化する[2]。
なお本作ではイベント進行が最優先され、イベント中にゲーム内時間が停止する措置はない。従ってあらゆる場面においてイベントが発生した場合は強制的に進行する。例えばボスを攻略し宝箱が出現しても。解錠前にイベントが発生すると獲得出来ないまま、最悪強制的にホテルに戻される。またリザルト決済よりもイベント進行が優先され、ロビーで会話してイベントを進めないと貰えるものも貰えないことも起きる。また、フィールド上で突然会話イベントが始まってしまい一定時間で消滅するアイテムが会話中に消滅するといった事も起きる。「その程度のことは頻発する」「特定ボスに関する宝箱は原則貰えない」とあらかじめ織り込んでおく必要がある。また、フィールド上でイベントマークを押して進行するものは「イベント発生時点で出現し交戦中の邪妖がすべて消滅する」恩恵もある。ただし、封鎖関連の邪妖を消滅させると封鎖解除出来なくなるケースもある。
アーナスは変身ゲージがたまると変身することができる。従魔にはそれぞれ変身形態を示すマークの色が割り振られており、同じ色のマークがそろうことでその色に合った形態へと変身することができる。よって、編成した従魔の種類によって容姿や性能が異なる。変身することによりアーナス自身はもちろんのこと、従魔たちも強化される。
変身因子については1個体最大で5因子(召喚時に最大のものもいるが、足りない場合は召喚素材での強化で補える)。リーダー従魔のみ因子2倍。各デッキごとに異なるフォームを設定することも可能。アーナスの変身形態は以下のとおりである。
かつて、妖魔の王の一人である夜の君は永久の夜で世界を闇に閉ざしていた。だが、聖女と聖騎士たちの働きにより夜の君は倒される。
ところが倒された夜の君は青き血を世界中に撒き散らした。その血を浴びた人、生き物だけでなく人形や彫像といった無生物に到るまでありとあらゆるものたちが邪妖と呼ばれる異形の存在と化して、夜の世界を支配。この世界はよるのないくにとなった。
以後、人々は邪妖と青き血に存在を脅かされる。人々を救うため聖女を奉じる教皇庁は生き残りの聖騎士を邪妖ハンターとして密かに世界各地に派遣する。
やがて夜は少しずつ世界を覆い始める。強力な邪妖の存在を示す黒蝶が大量発生。妖魔の世界と現世とを繋ぐミラダの月が赤く満ちるとき訪れる永遠に目覚めぬ夜により、世界の終末が差し迫っていた。これを防ぐべく教皇庁は夜の君を封印する10年に一度の儀式を準備していた。
その儀式とは現代に生きる少女を生け贄の聖女に選び、蒼き祭壇にてその身を犠牲にすることで夜の君を封印するというものだった。
教皇庁の聖騎士で半妖の少女アーナスは黒蝶発生区の一つである北海にある地図にない島ルースワールに派遣される。
そこでアーナスは寄宿学校時代の友人リュリーティス(リュリュ)と再会。喜びも束の間、リュリュは大型邪妖にさらわれてしまう。
教皇庁の出先機関ホテルエンデの協力を受け、アーナスはリュリュを救助する。
その際、大型邪妖と交戦になったアーナスは魔剣ヨルドが祀られる異世界ヨルドの祭壇に飛ばされる。
そこで“もう一人のリュリュ”ヨルドの巫女と出会ったアーナスは魔法具ロジエクロックに貯め込んだ青き血と引き替えに強力な力を授かる。
ホテルに帰還したアーナスは、リュリュ自身の口から彼女が世界を救うため生贄の聖女になることを告げられる。
やがて、ルースワールにあると判明する蒼き祭壇。度重なる教皇庁の強引な介入。その実、嘘と秘密で塗り固められた世界の在り方。葬られた過去の事実と仕組まれたアーナスとリュリュの出会い。
アーナスはリュリュの意志と教皇庁の命令に従い彼女を生け贄に捧げて夜を封印するのか、不可能を承知で夜の君に挑み倒すのかという選択を迫られるのだった。
アーナスが依代を用いて契約した使い魔で、彼女とともにホテルに滞在している[注 1]。
夜の君と共に異世界から来た生まれ付いての妖魔。人間とは異なる独自の美学や価値観を有し、長寿にして博識かつ理性的。時に国の存亡さえ揺るがすほどの強大な力と影響力を有することから、妖魔への迂闊な手出しは彼らを敵視する教皇庁でも御法度とされている。まがいものの妖魔(邪妖)を憎悪するが、眷属として使役する者も居る。夜の君は邪妖や妖魔たちに対し、その自我を奪って服従を強いることも可能な絶対的な影響力・強制力を有しており、夜の君に支配されること自体を喜びとする多くの妖魔たちは現在も夜の君を崇拝し続けているが、「主君」という存在に縛られる過去に戻ることを嫌ってその復活を快く思っていない者も少なくないとされる。
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