みちのく号(みちのくごう)とは、岩手県盛岡市、矢巾町と秋田県鹿角市、大館市を結ぶ高速バスである。
東北新幹線開業に伴い運行開始。運行開始当初は秋北バスと岩手県北バスの共同運行だったが、後に岩手県交通が参入し3社共同運行となった。鹿角市内を通過するスーパー便や花輪発着便を設定した時期もあったが、すべて花輪経由便に統合されている。なお、2015年3月13日の運行をもって岩手県交通は撤退[1]し、再び2社共同運行となっている。
過去の運行会社
- 岩手県交通 - 2015年3月13日の運行をもって撤退
クローズドドアシステムで、八幡平市内・鹿角市内以外は乗車専用または降車専用になっている。
- ○:乗車専用、●:降車専用、◎:乗降とも可能(ただし鹿角あんとらあ前 - 鹿角花輪駅前間だけの乗車はできない)、
- □:一部便のみ停車(乗車専用)、■:一部便のみ停車(降車専用)、△:一部便のみ停車(乗車専用、岩手医大病院・杜の道南発着便は通過)、▲:一部便のみ停車(降車専用、岩手医大病院・杜の道南発着便は通過)|:通過、休:休憩
過去の運行系統
盛岡 - 大館・鷹巣系統(大館 - 鷹巣間)
- (盛岡駅前 - )大館駅前 - 商業高校前 - 中立花 - 学校前 - 早口 - 糠沢 - 大太鼓の館 - 鷹巣駅前
スーパー便
- 盛岡駅前 - 前潟 - 湯瀬PA - 十和田IC - 大滝温泉 - 比内町入口 - 秋北バスターミナル - 駅前ステーション - 大館駅前
- 1982年(昭和57年)6月23日 - 秋北バス・岩手県北バスの2社で運行開始(6往復)。
- 1986年(昭和61年)7月1日 - 2往復増便され、1日8往復となる。
- 1987年(昭和62年)頃 - 2往復増便され、1日10往復となる。
- 1988年(昭和63年)12月21日 - 2往復増便され、1日12往復となる。
- 1991年(平成3年)頃 - 岩手県交通が参入(1往復)。1日13往復となる。
- 1998年(平成10年)12月8日 - スーパー便(4往復)、花輪駅前発着便(5往復)、在来便(10往復)の体制となる。
- 1999年(平成11年)9月1日 - みちのく号と東北新幹線を利用する大館-仙台・東京間往復割引切符発売開始[2]。
- 2000年(平成12年)頃 - 花輪駅前発着便の安代停車開始。
- 2002年(平成14年) - スーパー便、花輪駅前発着便を各1往復に減便。在来便13往復と合わせ、1日15往復となる。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 秋北バス担当便の一部(3往復、うち1往復スーパー便)が鷹巣駅前発着となる。
- 2005年(平成17年)3月1日 - 鷹巣駅前発着便、スーパー便、花輪駅前発着便が廃止され、1日14往復となる。「前潟(イオン盛岡)」への停車を開始。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 「松の木」バス停への停車を廃止、「高速けまない」バス停を新設。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 「道の駅かづの」の道路沿いに「鹿角あんとらあ前」バス停を新設。
- 2010年(平成22年)2月1日 - 「高速けまない」における乗降制限を撤廃、大館方面への乗降可能となる。
- 2010年(平成22年)4月1日 - 盛岡駅のりばを東口7番のりばから西口22番のりばに変更。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)4月1日 - 運賃改定[5]。
- 2015年(平成27年)3月14日 - 岩手県交通が撤退し、秋北バス・岩手県北バスの2社体制[1](各7往復)に戻る。大館市の「大館鍛冶町」に「高速大館」バス停を新設。また大館発はいとくSC北口が始発となる[6]。
- 2019年(令和元年)6月21日 - 運賃改定。5回回数券・10回回数券を廃止、6回回数券の発売を開始[7][8]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 6月16日 - この日より秋北バス担当の1往復が岩手医大病院まで延伸。折り返し便もこのバス停を始発とする[15]。
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)8月9日 - 大館駅バスロータリーへの乗り入れ開始。これに伴い、駅前ステーションのバス停が廃止となる[19]。
- 運賃は基本的に下車時精算。
- 片道乗車券は、乗車当日に秋北航空サービス大館営業所(いとく大館SC敷地内)[4]・花輪駅前案内所、岩手県北バス盛岡駅前案内所、盛岡駅西口バス待合室内券売機、JRバス盛岡駅前きっぷうりば券売機で発売。また、乗車1か月前より主な旅行会社でも取り扱う。
- 往復乗車券は、秋北航空サービス大館営業所・花輪駅前案内所、岩手県北バス盛岡駅前案内所、盛岡駅西口バス待合室内券売機、JRバス盛岡駅前きっぷうりば券売機で発売。秋北バスの各窓口では、往復乗車券の設定がある任意の区間で発売可能。
- 6枚綴り回数券(大人運賃・大館地区 - 盛岡地区:12,000円、鹿角地区 - 盛岡地区:10,000円)も各窓口および秋北バス本社(駅前ステーション)、車内で購入できる(二社共通)。
- 交通系ICカード全国相互利用サービスによるICカードが利用可能。
- 地域連携ICカードである『Shuhoku Orange Pass』(秋北バス)と『iGUCA』(岩手県北バス)の交通ポイント付与に関しては、『Shuhoku Orange Pass』で秋北バス便を利用した場合に限り、『iGUCA』で岩手県北バス便を利用した場合に限りそれぞれ付与される[16][17]。
さらに見る 年度, 運行日数 ...
年度 | 運行日数 | 運行便数 | 年間輸送人員 | 1日平均人員 | 1便平均人員 |
2002(平成14)年度 |
365 | 13,121 | 214,483 | 587.6 | 16.3 |
2003(平成15)年度 |
366 | 11,218 | 206,932 | 565.4 | 18.4 |
2004(平成16)年度 |
365 | 10,508 | 196,836 | 539.3 | 18.7 |
2005(平成17)年度 |
365 | 10,686 | 206,594 | 566.0 | 19.3 |
2006(平成18)年度 |
365 | 10,536 | 206,893 | 566.8 | 19.6 |
2007(平成19)年度 |
366 | 10,567 | 208,992 | 571.0 | 19.8 |
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- 2007(平成19)年度の利用客数は、盛岡市が発着地となる高速バス路線の中ではアーバン号(盛岡市 - 仙台市)の25.7万人に次いで多かった。
『大館発仙台、東京行き往復割引切符を発売 JR秋田支社、あすから』平成11年8月31日読売新聞朝刊31面秋田2