ながめ遊園地
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ながめ遊園地(ながめゆうえんち)は、群馬県山田郡大間々町大間々1635(現・みどり市大間々町大間々)にかつて存在した遊園地である。
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概要
- 1924年(大正13年)5月17日、高津戸峡畔に笠懸町の籾山邦雄が「ながめ」という名前の料亭を開業したのが「ながめ」の始まりである。その後大間々で割烹旅館「三好屋」を経営していた持箸米造(1880-1944[1])が引き継ぎ、1926年(大正15年)にはすでに菊花壇が完備され、それを宣伝に利用していた[2]。
- 1925年(大正14年)にオープン[3]。1934年(昭和9年)に高津戸橋がアーチ橋に架け替えられ、ながめ余興場も1937年(昭和12年)に建設された。
- 春は、ぼたん・つつじ・ふじ、秋は、紅葉と菊人形で賑わった。
- 菊人形は、1955年(昭和30年)頃に最盛期を迎え、菊人形展の時期には30万人もの客で賑わい、「劇場の2階から、階段を踏まずに人が降りてきた。」といった伝説が生まれた。
- その後、娯楽の分散化などで集客数は落ちるようになり、1987年(昭和62年)に閉園した[4]。
- 1990年(平成2年)に大間々町がながめ余興場などの施設の譲渡を受ける[3]。
- 跡地のながめ公園は例年秋に関東菊花大会の会場となっている。
ながめ余興場
ながめ余興場 | |
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情報 | |
完成 | 1937年5月 |
収容人員 | 650人 |
延床面積 | 922.318m² |
設備 | 廻り舞台付き舞台、花道、楽屋 |
旧用途 | 芝居小屋 |
設計 | 今泉浅次、萩原金次郎 |
所在地 |
〒376-0101 群馬県みどり市大間々町大間々1635 |
位置 | 北緯36度26分5.9秒 東経139度16分47.1秒 |
外部リンク | https://www.city.midori.gunma.jp/www/contents/1000000000166/ |
ながめ余興場(ながめよきょうじょう)はながめ公園内にある近代和風建築の劇場である。木造二階建てで1937年(昭和12年)に大工棟梁今泉浅次、萩原金次郎によって建てられた[3]。直径21尺(約6.3 m)の人力廻り舞台や花道、二階席もある本格的な造りであり、玄関は歌舞伎座を模したとされる。
1965年(昭和40年)に、梅沢清(梅沢富美男の父)一座によって、最後の芝居興行が行われた[3]。芝居小屋として使用されなくなった後は、1987年(昭和62年)まで映画上映に使われた[1]。
1995年(平成7年)3月25日に大間々町指定重要文化財となる[4]。1994年(平成6年)から1997年(平成9年)にかけて改修工事がなされ、桟敷席の復活などがされた[4]。
公演が行われていないときは見学することができる。
構造
利用情報
- 休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/28 - 1/4)
- 見学時間:午前9時 - 午後4時(最終入園は午後3時30分)
- 見学料
- 一般:個人 300円 小・中学生 150円
- 団体(20名以上):個人 250円 小・中学生 100円
- 観客収容人数 650人
脚注
参考文献
外部リンク
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