いおワールドかごしま水族館
鹿児島市営水族館 ウィキペディアから
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いおワールドかごしま水族館(いおワールド かごしますいぞくかん)は、鹿児島県鹿児島市本港新町にある鹿児島市立の水族館である。市の条例による正式名称はかごしま水族館である。水族館のコンセプトは「黒潮浪漫街道」[3]。「いおワールド」は愛称であり、公募の結果、9,656点の中から鹿児島市皇徳寺台の男性の案が採用された[4]。
1997年5月30日に開館した[5][6]。黒潮に洗われる鹿児島沿岸・鹿児島湾の海生生物をメインに展示しているが、汽水域や河川の生物も多く取り扱う。名物はジンベエザメ(ユウユウ)とサツマハオリムシ。館名の「いお」とは鹿児島弁で魚のことである[4]。総事業費は約127億円[6]。外観はエイをイメージしたものである[6]。
かごしま水族館は、日本国内で初めてカラチョウザメの餌付け、サツマハオリムシの展示に成功した水族館である[7]。
2011年10月、入館者数が1000万人に到達[8]。
順路の最後には初代館長の吉田啓正が考えた「沈黙の海」が文章と共に展示されている[9]。中に生物は展示されておらず水だけで満たされているが、海の環境を考えさせるためだとされている。
館内は5階から地下2階まであり、順路に沿って歩いて観覧する。
食事の様子(約10分)を水族館近くの運河水路にてで無料観覧可能。
平日、土曜10:30/12:30/15:00
日曜、祝日、GW、夏休み11:30/13:30/15:00/
かごしま水族館は水量1,500tの黒潮大水槽を有するが、成長すると10mを楽に超えるジンベエザメを飼育するには十分なサイズとは言えない。そのため、体長が5.8mに達する前に野生に復帰するための訓練を実施した上で野生へ返すという「かごしま方式」により展示飼育を行っている[12]。海に帰すジンベエザメには発信機が取り付けられ、ジンベエザメの回遊ルートの把握で成果を挙げている[13]。
黒潮大水槽で飼育されるジンベエザメは代々「ユウユウ」と呼ばれており、入館者の人気を集めている。
1997年の開館当初から目玉として展示される予定であったが、同年3月と5月に相次いで死亡し、ジンベエザメ不在のまま開館に至った経緯がある[6]。
中5Fの展望ホールにはタイヘイヨウアカボウモドキ Indopacetus pacificus の全身骨格標本が展示されている。タイヘイヨウアカボウモドキは非常に珍しいクジラであり、全身の骨格標本が観察できるのは珍しい。
2017年3月にクラゲ回廊がオープンし、世界初となる深海に生息するアマガサクラゲの展示を行っている[18]。
2020年、開館以来トンガリサカタザメとして23年間飼育されてきたエイがモノノケトンガリサカタザメという新種であったことが黒潮生物研究所などの研究グループの調査により判明した。日本近海でのエイの新種の発見は約10年ぶりとされる[19][20]。
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