Loading AI tools
ウィキペディアから
目標捕捉システム(英語: Target Acquisition System, TAS)は、ヒューズ・エアクラフト(現レイセオン)社が開発した2次元レーダーのファミリー。アメリカ海軍において、主として艦載用の低空警戒レーダーとして装備された。Mk.91 ミサイル射撃指揮装置(GMFCS)に目標捕捉能力を付与することを目的に、Mk.20からMk.24の5つのサブタイプが開発された。これらはおおむね数字が大きくなるごとに性能も向上しており、またMk.24では赤外線センサと統合された[1]。
「エンタープライズ」マスト頂部のTAS Mk.23 | |
種別 | パルス・ドップラー・レーダー |
---|---|
目的 | 捕捉レーダー |
開発・運用史 | |
開発国 | アメリカ合衆国 |
就役年 | 1980年 |
送信機 | |
周波数 | Lバンド(1.215~1.4 GHz) |
パルス繰返数 | (a) 900 pps, (b) 4,000 pps |
送信尖頭電力 | 200 kW |
アンテナ | |
形式 | リニアアレイ |
直径・寸法 |
幅4.27m×高さ0.61m(アンテナ本体) 幅5.87m×高さ3.28m(台座付き) |
アンテナ利得 | 21 dB |
ビーム幅 | 横3.3°×縦75° |
走査速度 | (a) 15 rpm, (b) 30 rpm |
方位角 | 全周無制限 |
探知性能 | |
探知距離 |
(a) 167 km (90 nmi) (b) 37 km (20 nmi) |
その他諸元 | |
重量 |
全体: 10,000 lb (4,500 kg) 空中線部: 1,950 lb (880 kg) |
イギリス海軍では、シーウルフ個艦防空ミサイル・システムにおいて、LバンドとSバンドの967/968型レーダーを連接して目標捕捉用とすることで、良好な成果を得ていた。これに範を取り、アメリカ海軍においても、当時運用していたMk.91 GMFCSに目標捕捉レーダーを導入することが計画されるようになり、1971年に技術開発が発注された[2]。
上記の通り、Mk.20からMk.24までの各機種が開発されて、いずれも1974年より陸上試験に入った。このうちMk.23は1975年よりフリゲート「ダウンズ」において艦上試験に着手した[3]。1978年4月に100基の製造が発注され、1980年10月に就役した[2]。
Mk.23は、ソリッドステート化されたレンジゲート・パルス・ドップラー・レーダーである。アンテナは26個のフィード・ホーンより構成されており、またサイドローブ消去用としてさらに1個のホーンが追加されている。またスキャナーと背中合わせに敵味方識別装置(IFF)のアンテナも設置されている[1]。
本機は捜索中追尾(TWS)能力も有しており、追尾中の脅威についての情報をMk.91 GMFCSに随時提供する。下記のような2つの動作モードを備えている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.