サプライ級高速戦闘支援艦(サプライきゅうこうそくせんとうしえんかん 英語: Supply-class fast combat support ship)は、アメリカ海軍の補給艦の艦級[2][3]。
サプライ級高速戦闘支援艦 | |
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「T-AOE-8 アークティック」 | |
基本情報 | |
種別 | 高速戦闘支援艦 (AOE) |
運用者 | アメリカ海軍 |
建造期間 | 1989年 - 1998年 |
就役期間 | 1994年 - 現役 |
計画数 | 11隻 |
建造数 | 4隻 |
前級 | |
次級 | (最新) |
要目 | |
軽荷排水量 | 20,669−20,796 t[1] |
満載排水量 | 50,731−50,858 t[1] |
全長 | 229.73 m[1] |
水線長 | 222.56 m[1] |
最大幅 | 32.6 m[1] |
吃水 | 12.2 m[1] |
機関方式 | COGAG方式 |
主機 | LM2500ガスタービンエンジン×4基 |
推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 105,000 shp |
速力 | 最大26ノット |
航続距離 | 6,000海里 (22kt巡航時) |
乗員 | 軍人28名+MSC要員170名+航空要員31名 |
兵装 |
※MSCへの移管時に全て撤去
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搭載機 | CH-46E又はMH-60S×2機[1] |
レーダー | |
電子戦・ 対抗手段 |
概要
サクラメント級をもとに、より優れた自衛能力を備えるとともに、戦闘艦の趨勢にあわせて主機関をガスタービン化するなどの改良を加えた、第2世代の高速戦闘支援艦として設計された[3]。1981年頃より構想されていたが[4]、1987年に議会で予算が承認され[2]、1994年より就役を開始した[3]。
艦橋は、艦の前部にあり、艦尾にヘリコプター甲板を有する。主機関はアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦などと同様のゼネラル・エレクトリック LM25004基によるCOGAG構成となっている[5]。
洋上移送に関しては、艦体中央・左舷側には液体用と物品(ドライ・カーゴ)用の補給ステーションが各3ヶ所設定されている。一方、右舷側の補給ステーションは、液体用2ヶ所、ドライ・カーゴ用3ヶ所である。これらの補給ステーションは同時に使われるわけではなく、受給艦の全長や補給物件の種類などによって使い分けられる。また補給装置は新型化されて、迅速化を図っている[5]。ヘリコプターを用いたヴァートレップも併用される[4]。
同型艦
全艦がサンディエゴのナショナル・スチール・アンド・シップ・ビルディング社で建造された[2]。当初の計画では11隻が建造される予定だったが、冷戦終結後の予算削減の煽りを受け4隻が調達されるに留まった[3]。
2001年より、順次、所属が軍事海上輸送司令部(MSC)に移管されており、武装も撤去されている[3]。しかしガスタービン推進の本級は燃料消費量も多く、一艦当たりのMSC要員も170名とMSCの艦艇で最多であることから、割高な運用コストが連邦政府から指摘されていた。そのため2014年の会計年度の最終日である9月30日に最新艦のブリッジが国防予備船隊の作戦予備状態に置かれ[6]、2番艦レーニアも2016年に作戦予備状態に置かれた。
参考文献
関連項目
外部リンク
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