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NDRG1
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NDRG1(N-myc downstream regulated 1)は、ヒトではNDRG1遺伝子にコードされるタンパク質である[5][6][7][8]。
概要 識別子, 記号 ...
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NDRG1は、α/βヒドロラーゼスーパーファミリーに属するNDRG(N-myc downregulated gene)ファミリーのメンバーであり、ストレス応答、ホルモン応答、細胞成長、分化に関与する細胞質タンパク質である。NDRG1遺伝子の変異は、CMT4Dと呼ばれる常染色体劣性型のシャルコー・マリー・トゥース病の原因となることが報告されている[8]。
NDRG1はエンドソームに局在し、小胞のリサイクリングに関与するRAB4A(英語版)のエフェクターであることが報告されている[9]。
NDRG1は胚発生やその後の発生過程、細胞成長、分化、脂質生合成、ミエリン形成、免疫、DNA修復、細胞接着やその他の機能に関与している[10]。NDRG1は細胞質、核、ミトコンドリアにそれぞれ47.8%、26.1%、8.7%ずつ局在している。DNA損傷に応答してNDRG1は細胞質から核へ移行し、そこで細胞成長の阻害やDNA修復機構の促進を行っている可能性がある。NDRG1はストレス応答遺伝子もしくは転写因子として作用している可能性が示唆されている[10]。