錦江町
鹿児島県肝属郡の町 ウィキペディアから
鹿児島県肝属郡の町 ウィキペディアから
錦江町(きんこうちょう)は、鹿児島県の大隅半島西部に位置する町。肝属郡に属する。2005年3月22日、旧・大根占町と旧・田代町との合併により誕生した。
町域の大半は肝属山地(国見連山)で占められており、西部は錦江湾(鹿児島湾)に面し薩摩半島と対峙する。西側の海岸部(旧・大根占町の中心部)とその他の地域とは阿多カルデラが形成する崖により隔てられ東側には大根占台地が広がる[1]。南大隅町との境界線上には照葉樹林帯が広がり、稲尾岳は国の天然記念物(天然保護区域)に指定されている[2]。
錦江町役場が所在する旧・大根占町中心部は海岸地帯にあたり、年平均気温は約20度、年平均降水量は約2,000 mmとなる。アメダスが設置されている田代は中部高原地帯にあたり、年平均気温は約17度、年平均降水量は約2,500 mmとなる[3]。
田代(1991年 - 2020年)の気候 | |||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 22.2 (72) |
23.9 (75) |
25.8 (78.4) |
27.6 (81.7) |
31.5 (88.7) |
32.9 (91.2) |
35.1 (95.2) |
35.7 (96.3) |
34.1 (93.4) |
31.2 (88.2) |
27.4 (81.3) |
24.1 (75.4) |
35.7 (96.3) |
平均最高気温 °C (°F) | 11.6 (52.9) |
13.0 (55.4) |
16.0 (60.8) |
20.3 (68.5) |
24.1 (75.4) |
26.3 (79.3) |
30.1 (86.2) |
30.8 (87.4) |
28.6 (83.5) |
24.2 (75.6) |
19.0 (66.2) |
13.8 (56.8) |
21.5 (70.7) |
日平均気温 °C (°F) | 6.6 (43.9) |
7.8 (46) |
10.7 (51.3) |
14.9 (58.8) |
18.8 (65.8) |
22.2 (72) |
25.8 (78.4) |
26.1 (79) |
23.5 (74.3) |
18.6 (65.5) |
13.3 (55.9) |
8.3 (46.9) |
16.4 (61.5) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.4 (34.5) |
2.2 (36) |
5.2 (41.4) |
9.2 (48.6) |
13.7 (56.7) |
18.6 (65.5) |
22.2 (72) |
22.4 (72.3) |
19.5 (67.1) |
13.7 (56.7) |
7.9 (46.2) |
2.9 (37.2) |
11.6 (52.9) |
最低気温記録 °C (°F) | −10.4 (13.3) |
−6.8 (19.8) |
−4.5 (23.9) |
−1.4 (29.5) |
4.0 (39.2) |
8.2 (46.8) |
12.9 (55.2) |
14.7 (58.5) |
8.5 (47.3) |
0.3 (32.5) |
−3.1 (26.4) |
−6.1 (21) |
−10.4 (13.3) |
降水量 mm (inch) | 90.1 (3.547) |
130.8 (5.15) |
170.5 (6.713) |
205.1 (8.075) |
235.0 (9.252) |
613.6 (24.157) |
413.9 (16.295) |
317.2 (12.488) |
334.9 (13.185) |
157.0 (6.181) |
121.9 (4.799) |
98.2 (3.866) |
2,880.2 (113.394) |
平均降水日数 (≥1.0 mm) | 9.6 | 10.2 | 13.1 | 11.0 | 11.1 | 17.3 | 12.7 | 14.5 | 12.7 | 8.7 | 9.2 | 9.3 | 139.5 |
平均月間日照時間 | 116.6 | 125.0 | 154.6 | 168.9 | 166.3 | 95.6 | 179.1 | 187.9 | 152.2 | 168.2 | 145.6 | 126.5 | 1,785.2 |
出典1:Japan Meteorological Agency | |||||||||||||
出典2:気象庁[4] |
旧・田代町のみ、先頭に旧町名をつけている(例:田代町××→錦江町田代××)。
縄文時代からの遺跡が町内で発掘されており、この頃から定住があったようである。713年には大隅国が設置され肝坏郡(きもつきぐん)に属したのち大隅郡(1887年に南大隅郡とされる)に属す。平安中期には禰寝院として荘園支配がなされるようになる。
江戸時代には外城制(後に郷と称す)が敷かれ、大根占と田代の2郷が置かれた。大根占郷と田代郷は町村制施行時(1889年)にそのまま大根占村・田代村となった。大根占村は1933年8月、田代村は1961年4月にそれぞれ町制を施行した。
平成の大合併では当初大根占町・田代町・根占町・佐多町(後者2町は現在の南大隅町)の4町で合併協議を進めたが、2004年に大根占町側から反対の声が挙がり田代町との合併協議を進めた。同年10月29日に合併協定書調印式が行われ、2005年3月22日に大根占町・田代町が対等合併して新町制を施行し、錦江町が発足した。町名は西側に広がる錦江湾(鹿児島湾)に由来し、一般公募により決定された。
初代町長は野元良一。2009年4月19日の町長選においても前町議・楠元忠洋を5票差で破るものの[5]、一部投票所で不在者投票が立会人なしで行われたため、同年10月、県選挙管理委員会はこれを無効とした[6]。野元は11月15日に辞職し、12月20日の出直し町長選で楠元が当選した[7]。2017年11月26日の町長選において、元町総務課長の木場一昭が現職で3期目を目指した楠元忠洋を5票差で破り初当選した[8]。2021年の町長選において、新人の新田敏郎が初当選した[9]。
「姉妹町」が国内に1町ある。
錦江町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 錦江町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 錦江町
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
錦江町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
錦江湾沿岸を国道269号が通り、錦江町役場前から国道448号が田代方面へ分岐する。内陸部(池田・田代など)を県道鹿屋吾平佐多線が縦断する。神川の国道269号沿いには道の駅錦江にしきの里が設置されている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.