目白駅
東京都豊島区にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
東京都豊島区にある東日本旅客鉄道の駅 ウィキペディアから
目白駅(めじろえき)は、東京都豊島区目白三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)山手線の駅である。
当駅には山手線電車のみが停車し、山手貨物線を走行する埼京線・湘南新宿ラインやその他の列車は通過する。また、特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属している。当駅は「東京山手線内」のJR駅で、中心駅(運賃計算上の基準駅)である東京駅から最も遠い(最短経路である上野・池袋経由で13.5 km、中央本線以南では恵比寿駅が品川・大崎経由で12.4 kmと最遠)。駅番号はJY 14。
山手線の単独駅は当駅と新大久保駅のみである。
日本鉄道の第一区線第一部[注 1] の敷設にあたり設置された。地元および清戸道(現・目白通り)沿道の各村からたびたび設置請願があり、その通り清戸道に接して設置されている[3]。駅舎の竣工が遅れたため路線の開業から半月遅れで開業したが[4][5]、駅開業4日前になっても敷地の買収が完了していないことを示す史料があり、買収手続きが遅れていたことが理由と思われる[6]。その後、当駅と田端駅を短絡する豊島線[注 2] が計画されるが[7][8]、当駅は地形から将来的な拡張に支障が予想されたため池袋駅を設けて接続するように変更された[9][10]。この際には、目白駅近辺の住民から豊島線敷設への反対もあったとされている[3]。
JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している池袋駅管理の業務委託駅[1]。お客さまサポートコールシステムが導入されており、早朝はインターホンによる案内となる[2]。島式ホーム1面2線の地上駅。日本で初めて橋上駅舎を採用した駅としても知られる。出口は目白通りに1か所ある。池袋寄りにエレベーターとエスカレーターが設置された。2009年に、市ケ谷駅とともにJR東日本の駅で初めてLEDライト型の案内サインが設置された。
駅構内にはNewDaysMINIやカフェ デンマルク、クイーンズウェイなどがあり、カートによる販売なども行われている。駅正面および隣接する公衆トイレの壁面には、ステンドグラスが使用されている。
かつて駅の東側には目白貨物駅があり、貨物用側線、引き上げ線、貨物用ホームが設置されていた[12]。1979年(昭和54年)の貨物駅廃止後、跡地はJR東日本ホテルメッツ目白、賃貸住宅「アーバンハイツ目白駅前」などが建設された[12]。
(出典:JR東日本:駅構内図)
2022年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は32,873人である[利用客数 1]。山手線内の駅では高輪ゲートウェイ駅・鶯谷駅に次いで3番目に利用客が少ないが、当駅周辺は後述に述べる学校があることから、朝ラッシュ時と下校時間帯には学生の利用客も多い。
1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)42,767 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)42,975 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)43,890 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)43,981 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)43,518 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)43,235 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)43,510 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)43,345 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 42,616 | [* 9] |
1999年(平成11年) | [JR 1]41,640 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 2]39,505 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 3]39,354 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 4]39,151 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 5]39,143 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 6]39,168 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 7]39,065 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 8]39,441 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 9]40,472 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 10]39,282 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 11]38,218 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 12]37,568 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 13]37,355 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 14]37,684 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 15]37,932 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 16]37,190 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 17]38,008 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 18]37,939 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 19]38,179 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 20]38,190 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 21]37,536 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[JR 22]21,536 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 23]26,325 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 24]30,840 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 25]32,873 |
駅改札口は1箇所のみであり、東西方向に走る 目白通り(東京都道8号千代田練馬田無線)に直結している。駅のすぐ東側が学習院大学、学習院中・高等科である。
駅周辺には、その他にも日本女子大学、川村中学校・高等学校、目白デザイン専門学校、日本外国語専門学校、東京教育専門学校、赤堀栄養専門学校などが立地し、学生・生徒の乗降客が多い。また和敬塾という学生寮の最寄駅でもある。近隣には尾張徳川家の子孫が収集した史料がある徳川林政史研究所がある。
現在の「JR東日本ホテルメッツ目白」の辺りにはかつて山手貨物線(埼京線・湘南新宿ライン)の貨物集配所があったが、貨物輸送の減少とともに廃止・撤去された。
1970年代以前は、この集配所下には学習院方面からの湧水が湧き出、側溝が学習院下に向かっていた。
駅前に位置する目白駅前・目白駅停留所のほか、約100メートル東側に目白駅前(川村学園)停留所が設けられている。
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