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日本のギタリスト ウィキペディアから
春畑 道哉(はるはた みちや、1966年11月5日 - )は、日本のギタリスト、作曲家。
幼少時代に「ピアノを習いたい」と両親に頼み、ヤマハ音楽教室に通い始める[1]。小学6年の時、「ピアノは女がやるもんだ、男は野球」の理由で途切れるが、中学時代に春畑がピアノを弾けることを知った同級生からバンドに誘われピアノを再開させる。しかし舞台等で演奏する時、ステージ前方のギタリストが注目されることに対し自身のキーボードの位置がステージ端なことに不満を持ち、ギターを始める。家にあった父のアコースティックギターを手にし、実際自分でエレキを買った時期は高校の時であった。[1]
中学1年の時から同学年の友人達と組んでいたバンド名は「レインボー」。バンド編成は5人。リードギター、リズムギター、ベース、ドラム、キーボードの構成で、春畑道哉はリードギター担当。中学1年の段階で既に春畑のギターテクニックは卓越していた。「レインボー」や下記のアマチュアバンド「バッキングM」など複数のアマチュアバンドを掛け持ちしていた。
都立高校時代に「バッキングM」を再編成。忠生高校の春畑道哉(G)、野津田高校の田中実(G)、野村亮彦(B)、茂垣わみ(Vo)小川高校の有馬拓郎(Dr)をメインメンバーとし本格的にプロデビューを目指し、オリジナル曲を多数作り、様々なオーディションを受け、ライブ活動も多くなった。代表曲は、わみが作詞した「もう一度」。
1984年にビーイング主催の「シルクロード音楽祭」に出場、ベストギタリスト賞を獲得。同音楽祭でベストヴォーカル賞を獲得していた前田亘輝と互いに才能に惹かれ、後にビーイング事務所を通し出会うことになる。春畑は前田亘輝とその友人の角野秀行、角野の高校の後輩である松本玲二の4人でプロデビューを前提にアマチュアバンド「パイプライン」を結成。後に「The TUBE」と改称し、翌1985年6月1日にデビュー。1987年2月に、ソロデビュー。
1988年までのTUBEの作曲は数曲であったが、1990年以降はほぼ全ての作曲を担当することになる。作詞は数曲で、1987年「Smile On Me」、1988年「Go Ready Go」、「I Think of You」、2017年「スタートライン」で作詞を担当している。
1988年にJR四国の関西・首都圏向けCMイメージソングに「Sailing To Your Heart」が採用されたことを皮切りに、メディアのBGMやテーマソングに春畑の楽曲が頻繁に使用されるようになった。
1992年に「J'S THEME(Jのテーマ)」を発表、1993年のサッカーJリーグ開幕セレモニーで同曲を演奏した[2]。
1998年より、16ビートを刻む楽曲「Jaguar」がフジテレビ系のプロ野球中継のテーマ曲として使用されている。この楽曲は、フジテレビとの楽曲使用契約によりCD化は未定と10年間言われてきたが[3]、2008年発売の「Michiya Haruhata BEST WORKS 1987-2008 〜ROUTE86〜」にて、この年以降のプロ野球中継で使用された「JAGUAR '08」が、アレンジを加えられた形で初めて音源化された。また、この楽曲はプロレスラーの金本浩二の入場テーマとしても使用されていた。2013年には更にリアレンジを施した「Jaguar '13」がシングルとしてリリースされ、2022年現在に至るまでプロ野球中継で使用されている。その一方で、原曲は永らく音源化が見送られていたが、2014年12月3日に発売された『フジテレビ開局55周年記念 LEGENDARY SPORTS ANTHEM』に収録され、登場から16年目にして初めて日の目を見た。
1992年に他アーティストに初めて楽曲提供を行う。同年はTWINZERの「LEAVE ME ALONE」、ZARDの「IN MY ARMS TONIGHT」、Mi-keの「Pink Christmas」。TWINZERの「LEAVE ME ALONE」に関してはサウンドプロデュースも行っている。以降、ビーイング系アーティストを中心に多数の楽曲提供をしている。
2000年頃からは前田亘輝との共同プロジェクト「PIPELINE PROJECT」を結成し、幅広いジャンルのアーティストへ楽曲提供している(提供楽曲詳細はPIPELINE PROJECT)を参照)。
TUBEでのデビューから30周年を迎えた2015年春にリリースされたシングル、いまさらサーフサイドのカップリング「Blue In Summer」にて、リードボーカルを担当。さらに、同年6月1日に開かれた武道館での記念ライブでも同曲を披露した。秋シングルのTONIGHT、冬シングルの灯台でそれぞれカップリングを務めた松本、角野は作詞・作曲を共に担当したが、Blue In Summerでは前田が作詞を担当、一方で夏リリースのSUMMER TIMEのカップリングとなった「トコナツPaPa」では春畑が作曲を担当した。
エレクトリックギターは、過去にはスタインバーガーやフェルナンデス、Air Craft(モリダイラ楽器)などメーカーを固定せず使用していたが、2002年にフェンダー社と日本人として初のエンドースメント契約を交わしたことより同社のギターを中心に使い始め、シグネイチャーモデルとしてストラトキャスターが製作された。共通の特徴としては、本人が敬愛するジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックなどからのインスパイアからか、ギターヘッドが左利き用を右利き用として使用する「リバースヘッド」であることや、60年代後期 - 70年代のストラトキャスターで使用された「ラージヘッド」が採用されている。また、ギタープレイにおいてアーミングを多用することでも知られ、ステージで大胆なアーミングにも耐えうるようにフロイド・ローズが搭載されているモデルもある。
フェンダー・カスタム・ショップ製シグネイチャーモデルとして過去に以下3つの仕様が市販されている。
また、USAカスタムショップ製ではなく日本製モデルとして以下の仕様が販売されている。
近年はシグネイチャーモデル以外にも市販モデルであるAmerican Elite Stratocasterも使用している[32]。
アンプは、デビュー初期から2000年代前半まではCustom Audio Electric社製OD-100を、以降はヒュースアンドケトナー(Hughes&Kettner)製を主に使用していたが、2017年頃からフェンダー社のBassbreakerを使用している。アンプでは歪ませずクリーンセッティングとしており、歪み系の音色はエフェクターを用いている[33]。 プレイスタイルは、ハードロックの王道とも呼ぶべきディストーション系のサウンドを基本に、曲ごとあるいは曲中においても細やかなスイッチングやピッキングハーモニクスなどで多彩な音色を使い分けて演奏する。
2023年にフェンダーと共同開発した自身初のシグネイチャーアクセサリーとなる、シグネイチャーストラップとシールドケーブルをリリース。[34]
リリース日 | タイトル | CDコード | 詳細 | (オリコン) | 収録曲 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1st | 1992年11月1日 | J'S THEME | SRDL3563 | Jリーグオフィシャルテーマソング | 36位 |
全3曲
|
2nd | 1995年7月21日 | Best Day of Your Life | SRDL4069 | 日本テレビ系『'95世界陸上』テーマソング | 87位 |
全2曲
|
3rd | 2013年5月29日 | JAGUAR'13 | AICL2542/3 AICL2544 |
フジテレビONE野球中継『SWALLOWS BASEBALL L!VE』テーマソング | 30位 |
全6曲
|
リリース日 | タイトル | 詳細 | (レコチョク) | |
1st | 2018年1月21日 | 【Re:birth】 | 『リーサル・ウェポンシーズン2』 日本版エンディングテーマ | 1位(ロックチャート) |
2nd | 2019年12月18日 | Kingdom of the Heavens | 「WRESTLE KINGDOM 14 in 東京ドーム」テーマ曲 テレビ朝日系『ワールドプロレスリング』12月・1月ファイティングミュージック |
リリース日 | タイトル | CDコード | 収録曲 | |
---|---|---|---|---|
1st | 1987年2月26日 | DRIVIN' | 28DH623 |
全6曲
|
2nd | 1989年3月21日 | Smile On Me | 32DH5217 |
全10曲
|
3rd | 1990年3月21日 | GUITAR LAND | CSCL1108 |
全11曲
|
4th | 1991年2月21日 | Dream Box | CSCL1658 |
全9曲
|
5th | 1992年2月21日 | Moon | SRCL2308 |
全13曲
|
6th | 1993年1月21日 | Real Time | SRCL2565 |
全12曲
|
※ | 1993年10月1日 | J'S THEME | SRCL2748 |
全4曲
|
7th | 1995年10月21日 | Color of Life | SRCL2943 |
全12曲
|
8th | 2000年10月12日 | RED BIRD | SRCL4924 |
全14曲
|
* | 2008年12月24日 | BEST WORKS 1987-2008 〜ROUTE86〜 | AICL1987/8 |
全16曲
全8曲
|
※2 | 2012年12月5日 | FIND MY PLACE | AICL2490/1 AICL2492 |
全8曲
|
9th | 2016年11月9日 | Play the Life | AICL3185/6 AICL3187 |
全12曲
|
※ | 2018年8月22日 | J'S THEME ~Thanks 25th Anniversary~ | AICL3534 AICL3535 AICL3536 |
全9曲
|
10th | 2019年3月6日 | Continue | AICL3658/9 AICL3660/1 AICL3662 |
全12曲
|
11th | 2022年4月27日 | SPRING HAS COME | AICL4230/2 AICL4233 |
全11曲
|
※=ミニ・アルバム
*=ベスト・アルバム
リリース日 | タイトル | CDコード | |
1997年11月25日 | Guitar Monster Vol.2 | BMCR-7021 |
リリース日 | タイトル | CDコード | 詳細 | |
1999年11月10日 | 映画「サラリーマン金太郎」オリジナル・サウンドトラック | SRCL 4709 | 「IN MY DREAM」のインストゥルメンタルなどが収録。 | |
2002年7月17日 | GIZA studio MAI-K & FRIENDS HOTROD BEACH PARTY | GZCA-5017 | M-17「PLEASE LET ME WONDER」 | |
2005年10月19日 | Theatre Of Strings | BMCS-8002 | 松本孝弘(B'z)・増崎孝司・春畑道哉・大賀好修名義のアルバム。 |
1985年
1987年
1988年
1989年
1990年以降は殆どの楽曲を春畑道哉が作曲。
1989年
2006年
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