平井 正(ひらい ただし、1929年11月10日 - 2012年)は、日本のドイツ文学者。元立教大学教授。
1929年、新潟県新潟市生まれ。東京大学文学部独文科を卒業し、同大学院修士課程修了。東京工業大学教授、立教大学教授をつとめた。
ドイツ映画、ベルリン、ドイツの鉄道に造詣が深く、ナチス時代を中心とした20世紀ドイツ語圏の都市文化に関する研究や訳書で知られる。
- 『ベルリン』全3巻(せりか書房) 1980 - 1982
- Ⅰ.悲劇と幻影の時代、Ⅱ.虚栄と倦怠の時代、Ⅲ.破局と転換の時代
- 『ゲッベルス メディア時代の政治宣伝』(中公新書) 1991
- 『ベルリン 歴史の道 写真紀行』(光人社) 1993
- 『ドイツ・悲劇の誕生』全3巻(せりか書房) 1993 - 1994
- 『20世紀の権力とメディア ナチ・統制・プロパガンダ』(雄山閣) 1995
- 『ドイツ 旅の心得 日本人のドイツ、ドイツ人の日本』(光人社) 1996
- 『ドイツ 鉄道の旅 蘇るドイツ鉄道』(光人社) 1997
- 『レニ・リーフェンシュタール』(晶文社) 1999
- 『ドイツ鉄道事情 紀行と秘話の鉄道物語』(光人社) 2000
- 『ヒトラー・ユーゲント 青年運動から戦闘組織へ』(中公新書) 2001
- 『新世紀 ドイツ旅の心得』(光人社) 2001
- 『オリエント急行の時代』(中公新書) 2007
主な訳書
- 『夜警』(ボナヴェントゥーラ、現代思潮社、古典文庫) 1967、のち新版 1977 ほか
- 『カリガリからヒットラーまで』(ジークフリート・クラカウアー、せりか書房) 1971
- 『チェコ構造美学論集 美的機能の芸術社会学』 (ヤン・ムカジョフスキー、千野栄一共訳、せりか書房) 1975
- 『歴史 - 永遠のユダヤ人の鏡像』(クラカウアー、せりか書房) 1977
- 『天国と地獄 - ジャック・オッフェンバックと同時代のパリ』(クラカウアー、せりか書房) 1978、のちちくま学芸文庫 1995
- 『ドイツ映画の偉大な時代』(クルト・リース、柴田陽弘共訳、フィルムアート社) 1981
- 『キャバレーの文化史Ⅰ 道化・諷刺・シャンソン』(ハインツ・グロイル、田辺秀樹共訳、ありな書房) 1983
- 『ギンスター クラカウアーの自伝的小説』(クラカウアー、斎藤松三郎共訳、せりか書房) 1985
- 『大衆プロパガンダ映画の誕生』(グレゴリー・ベイトソン、宇波彰共訳・解説、御茶の水書房) 1986
- 『キャバレーの文化史II ファシズム・戦後・現代』(ハインツ・グロイル、岩淵達治, 田辺秀樹ほか共訳、ありな書房) 1988
- 『ドイツ映画の誕生』(ミヒャエル・ハーニッシュ、監訳、高科書店) 1995