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日本の小説家 ウィキペディアから
(おくいずみ ひかる、1956年〈昭和31年〉2月6日 -)は、日本の小説家。近畿大学文芸学部で教授も務めた。
奥泉 光 (おくいずみ ひかる) | |
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誕生 |
奥泉 康弘 1956年2月6日(68歳) 日本・山形県東田川郡三川町 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 修士 |
最終学歴 | 国際基督教大学大学院 |
活動期間 | 1986年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 |
『石の来歴』(1993年) 『「吾輩は猫である」殺人事件』(1996年) 『神器-軍艦「橿原」殺人事件』(2009年) 『東京自叙伝』(2014年) 『雪の階』(2018年) |
主な受賞歴 |
野間文芸新人賞(1993年) 芥川龍之介賞(1994年) 野間文芸賞(2009年) 谷崎潤一郎賞 (2014年) 毎日出版文化賞(2018年) 柴田錬三郎賞(2018年) 毎日芸術賞(2024年) |
デビュー作 | 『地の鳥天の魚群』(1986年) |
ウィキポータル 文学 |
山形県東田川郡三川町出身。埼玉県立川越高等学校、国際基督教大学 (ICU) 教養学部人文科学科卒。同大学院修士課程修了(博士課程中退)。当初は研究者を目指しており、研究者時代の共訳書に『古代ユダヤ社会史』(G・キッペンベルク著、教文館)がある。師は並木浩一[1]、大塚久雄[2]。
1986年、すばる文学賞に応募した「地の鳥天の魚群」が最終候補になり、後に「すばる」に掲載され小説家としてデビュー。1990年、『滝』が第3回三島由紀夫賞候補および第103回芥川賞候補。1993年、『ノヴァーリスの引用』で野間文芸新人賞・瞠目反文学賞[3]受賞。野間文芸新人賞は保坂和志『草の上の朝食』との同時受賞であり、対照的な作風が話題となった[4]。1994年、『石の来歴』により芥川賞受賞。同作は後に英語、仏語で翻訳刊行。1999年、近畿大学助教授に就任、のち教授(2024年3月定年退職)。2009年、『神器』で野間文芸賞受賞。2012年より芥川賞選考委員。同年、『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』がテレビドラマ化。2014年、『東京自叙伝』で谷崎潤一郎賞受賞。2018年、『雪の階』で毎日出版文化賞、柴田錬三郎賞受賞。2024年、『虚史のリズム』で毎日芸術賞を受賞[5]。
ミステリーの構造を持つ作品が多く、物語の中で次第に謎の位相をずらしていき、虚実のあわいに読者を落とし込む手法を得意とする。デビュー時から反時代的な文語体の書き手として評価され、1996年に書き下ろしで刊行された『「吾輩は猫である」殺人事件』では、夏目漱石『吾輩は猫である』の主人公の猫が実は生きていたという設定のもと、漱石の文体模倣を行い高い評価を得た[6]。
趣味はフルート。バンド活動も行い、都内などで路上パフォーマンスもしている。将棋の熱心なファンであり、2012年、第70期名人戦第五局の観戦記を執筆した。
いとうせいこうとの共著
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