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日本の出版社 ウィキペディアから
有限会社冨山房(ふざんぼう)は、1886年(明治19年)設立の日本の出版社。戦前は博文館とともに大手出版社の1つだった。
近年の冨山房の出版事業は、児童書が中心となっている。なお、児童書は系列会社の「冨山房インターナショナル」(後述)でも出版している。
冨山房は、明治、大正期において、三省堂、博文館と並ぶ、代表的な辞書出版社であったが、近年は評価の高い辞書のみ、当時のままに発行を続けている。
過去に発行していた主な辞書。
中国古典の注釈書をまとめた叢書。1909年から1916年刊。1974年から1978年再刊。全22冊38書。[2][3]
安井息軒『論語集説』『管子纂詁』、太田全斎『韓非子翼毳』、焦竑『老子翼』『荘子翼』、竹添井井『春秋左氏会箋』、孫詒譲『墨子閒詁』などからなる。
「日本ではじめて着手された世界家庭文学の古典全書」を主張し、 「説話のおもしろいこと」「文章のやさしいこと」「挿画の多いこと」「装幀の美しいこと」 を特色とし、「家庭に咲出した幸福の花園」「地上に出現したこどもの天国」「大人たちも一緒にたのしめる世界の古典」「家内中が宝物にする善美第一のお伽画本」などの売り文句があった、[4]箱入りかつ天金(上の小口に金箔を張り付ける加工)がほどこされている 豪華な本で、1915年から1933年にかけ刊行され、第一集12冊、第二集12冊の計24冊となっていた。 装幀豪華さ、挿画の重用においても児童書出版の歴史の中に特記され、客間の装飾にも用いられたが、高価であったために購買者層が中流家庭以上に限られた。また文壇作家を登用した点で、のちの「赤い鳥」創刊の先駆けとなった。[5]なお、2023年に「日本童話宝玉集」(上・下)および「世界童話宝玉集」が冨山房インターナショナルにて復刻された。[6]24巻のうち、ファーブルの化学物語は重要な刊行である。[7]
新書判の叢書で、1937年10月から1945年10月(120数点)には主に主要な古典文学と随筆のうち、絶版もしくは忘れられがちなものを、1977年8月から1996年6月(50数点)にかけ翻訳古典の新訳や日本の奇特な文学作品を軸に刊行された。[8]
下記は2期の主な刊行書籍(近代文学のみ)。
1993年に創設した子会社。かつて冨山房から刊行された書籍の復刻を含む出版のほか、印刷、学校内書店経営、学校用品販売なども行う。
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