三島村
鹿児島県鹿児島郡の村 ウィキペディアから
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三島村(みしまむら)は、鹿児島県の村である。鹿児島郡に属す。薩摩半島南端から南南西約40kmの位置にある口之三島(上三島)と呼ばれる島嶼群からなる。
三島村役場は、各有人島とフェリーで結ばれている鹿児島市の鹿児島港付近にあり、村内の各島には出張所が設けられている。村の全域が三島村・鬼界カルデラジオパークとなっている。
口之三島(上三島)は、南西諸島および薩南諸島の最北端に位置し、以下に挙げる3つの有人島があることから「三島」の名がある(世帯数及び人口は2020年5月1日現在[1])。
各島の地理については、各島の項および上三島の項を参照。
江戸時代までは薩摩国川辺郡に属し、トカラ列島(現在の
島嶼町村制(明治40年勅令第46号)の施行に伴い、1908年(明治41年)4月1日に上三島及び吐噶喇列島を区域とする
第二次世界大戦終戦後の1946年(昭和21年)2月2日に連合国軍最高司令官総司令部の指令である「SCAPIN第677号」が発令され、これにより北緯30度以南の十島村にあたる吐噶喇列島の区域における日本国政府の行政権及び司法権が停止され、アメリカ合衆国の施政下となった。これに伴い十島村役場が置かれていた中之島がアメリカ合衆国統治下となったことにより村役場を失った上三島は鹿児島市に「十島村仮役場」を設置し、鹿児島県知事によって村長臨時代理者が指名された[3]。
1952年(昭和27年)2月4日にアメリカ合衆国統治下となっていた吐噶喇列島の区域が本土復帰し、これに伴い施行された政令の規定に基づき吐噶喇列島の区域に
明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治45年 | 大正1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和27年 | 昭和27年 - 昭和48年 | 昭和48年 - 現在 | 現在 |
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川辺郡十島 (町村制未施行) |
明治30年4月1日 大島郡 明治41年4月1日 (島嶼町村制施行) 大島郡十島村 |
大正9年 (島嶼指定解除) 大島郡十島村 |
(上三島) 大島郡十島村 昭和22年5月3日 (地方自治法施行) 大島郡十島村 |
昭和27年2月10日 (境界変更・名称変更) 大島郡三島村 |
昭和48年4月1日 鹿児島郡三島村 |
鹿児島郡三島村 |
昭和21年2月2日 (アメリカ合衆国統治下) 十島村 |
昭和27年2月4日 (本土復帰・町村制) 大島郡十島村 昭和27年2月10日 (地方自治法適用) 大島郡十島村 |
昭和48年4月1日 鹿児島郡十島村 |
鹿児島郡十島村 |
地方公共団体の区域内に常設の事務所がないのは(災害等で臨時的に事務所が移転した例を除けば)日本国内では3町村のみである(他2町村は鹿児島県十島村と沖縄県竹富町[10])。
三島村役場が鹿児島市に移転したのは、前述の歴史的経緯によるものだが、中心的といえる集落がない3島のいずれかに事務所を置くより、3島と村営船で結ばれ住民の生活圏かつ県庁や国の機関等とのやり取りにも都合の良い場所である鹿児島市内に置いた方が利点があるという理由もある。また、船の欠航等により村民が帰島出来ず鹿児島市に足止めされた場合などに、村役場が支援を行えるという側面もある。
ただし、島々と鹿児島市との往来は日帰りで出来るものではないため、村職員のほとんどは鹿児島市に住民票を置き、村内に住所を持たないため、村職員に村長選挙や村議会議員選挙の選挙権が無かったり、住民税が村に入らないなどの問題がある。大元の人口の少なさもあって、財政力指数は全市町村中、全国最下位である。
本土並みの行政サービスを受けられず、「選挙を通じて意思表示しなければ、切り捨てられてしまう」という過疎の離島の切実さから、公職選挙では寝たきりの高齢者を除くほぼ全員が投票する高投票率であることが知られている[11][12]。
村議会:定数7[13]
常備消防はない。
救急に関しては診療所に配置されている患者輸送車(軽ワゴン車)で対応し、重症患者はヘリコプター(昼間は鹿児島県ドクターヘリ、夜間は海上自衛隊鹿屋救難飛行隊)により搬送される。 鹿児島県ドクターヘリは日本で唯一民間医療ヘリと補完飛行の提携を行っており、重複要請時には米盛病院(鹿児島市)の医療ヘリレッドウィングが飛行することもある。
三島村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 三島村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 三島村
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
三島村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
市外局番は村内全域が「09913」。同一市外局番の地域との通話は市内通話料金で利用可能(硫黄島MA)。収容局は硫黄島局および硫黄島黒島局。
ミシマデネット(光ブロードバンド)
テレビ放送は枕崎中継局を受信することにより、全島で全チャンネルの視聴が可能。また、ラジオは枕崎中継局及び種子島中継局を受信することにより、NHKラジオ第2放送以外の放送をFMで受信することが可能(第2放送はAM(隼人送信所)での受信のみ)。
郵便番号は村内全域が「890-090x」。集配は鹿児島中央郵便局が行う。
いずれもゆうちょ銀行ATMは設置されておらず、貯金業務は窓口での扱い。なお村内には郵便局以外の金融機関はない。
三島全て路線バス、タクシー、レンタカー業者は存在しない。本土から車をフェリーで持ち込むか、観光協会によるレンタサイクルを利用する。
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