レッド・デッド・リデンプション2の開発
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およそ1600人のチームが数年にわたって『レッド・デッド・リデンプション2』を開発した。ロックスター・ゲームスは本作を2018年10月にPlayStation 4とXbox One向けに発売し、2019年11月にWindowsとStadia向けに発売した。ロックスターは開発を促進するため、すべてのスタジオをひとつの大きなチームに吸収した。物語は1899年の脚色されたアメリカ合衆国西部、中西部、南部を舞台にしており、ダッチ・ギャングの一員で無法者のアーサー・モーガン(英語版)について描く。アーサーは法執行官、敵のギャング、その他の敵対者を乗り切ろうとしながら、開拓時代の西部地方(英語版)の衰退に対処しなければならない。物語はギャングの一員のジョン・マーストン(英語版)についても描く。ジョンは『レッド・デッド・リデンプション』(2010年)の主人公である。
ロックスターは役者の演技を録画するためモーションキャプチャーを使い、後でアニメーションに使用する表情を録画するため、顔を録画するカメラも使った。ロックスターはダッチ・ギャングのキャラクターの配役を多様なものにしたいと考え、特にそれぞれのキャラクターの背景にある個人の物語に焦点を合わせた。RDRの重要な主題のひとつはどんな犠牲を払っても家族を守るというものであったが、本作はダッチ・ギャングという形をとって家族の崩壊について語っている。
本作はロックスターで初めてPlayStation 4とXbox One専用に作られたゲームである。ロックスターは『グランド・セフト・オートV』を移植する際に、PlayStation 4とXbox Oneの技術的能力を調べた。開発チームがPlayStation 4とXbox Oneの限界を明確にすると、すぐに重点的に取り組む必要のある部分を見つけた。本作にはオリジナルサウンドトラックがあり、音楽家のWoody Jackson(英語版)が作曲した。JacksonはRDRと『グランド・セフト・オートV』でロックスターと制作を行った。サウンドトラックはColin Stetson(英語版)、Senyawa(英語版)、アルカなどのアーティストが手がけた。オリジナルのボーカルトラックを制作するため、ダニエル・ラノワを引き入れ、ディアンジェロ、ウィリー・ネルソン、Rhiannon Giddens(英語版)、ジョシュ・オムなどのアーティストと連携して制作を行った。
本作は2016年10月に正式に発表された。本作は大きく宣伝され、広く期待された。ロックスターは当初の発売日に間に合わず、さらに磨きをかけるため本作を3回延期した。ロックスターは予告編を通して本作を売り込み、開発が続くにつれて、具体的な詳細を発表した。本作の様々な限定版が発売された。ロックスターが従業員に長時間労働を要求し、「クランチ(英語版)」の文化があったため、本作の開発はマスコミによる調査を受けた。本作のオンラインマルチプレイ(英語版)モードである『レッド・デッド・オンライン』はベータ版を2018年11月に開設した。ベータ版は2019年5月に終了した。