ニャロメ
ウィキペディアから
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ニャロメは、赤塚不二夫の作品に登場する架空のキャラクター。
初出は、『もーれつア太郎』。
ネコであるのだが、二本足で歩き言葉を話す。口癖は「ニャロメ!(この野郎め)」。自らを「ニャンゲン」と称し、猫扱いされると怒る。総じて口癖通り怒りっぽい。
純粋(単純)で優しい部分を持つ反面、いたずら好きな面も持つため、いたずらする側といたずらされる側の両方に立つことがある。
知力は幼稚園児並で人語を喋る。数値計算の四則演算が解り、文字は「し・の・く」の3文字しか知らないが通常の猫よりは知能が優れていることが判明している。
初出の『もーれつア太郎』だけでなく、多くの作品に客演している(スター・システム)。
『もーれつア太郎』ではケムンパス(毛虫)やべし(カエル)とともに、ア太郎の町の空き地に住む野良猫。
人間の女性を好きになることが多く、「おれと結婚しろニャロメ!! シャーワセにするニャロメ!!」と、よく求婚しているが、いつも失敗している。ア太郎やデコッ八、果てはブタ松やココロのボスにまでいじめられてばかりいる。
『もーれつア太郎』での主人公はア太郎であるが、ニャロメを主人公にした作品も少なくない。原作の後半はほとんどニャロメが欠かせない存在になっている。ニャロメの登場でこの作品の人気が高まったという[要出典]。
『おそ松くん』では多くは、魚泥棒を働いたり、ゴミを漁ったりと、普通の野良猫のように描かれているが、二本足で歩いたり言葉を話したりするシーンがある。
『週刊少年サンデー』掲載時の作品に登場したのは、ラスト2作である「ドロボウは教育のため」(チビ太扮するギャングの子分役)と「いまにみていろミーだって」(唐辛子会社の社員役)だけ[注 1]で、『週刊少年キング』掲載時の作品には多く出演しており、特に「おミャわりさんとセーラー服」では実質的な主役であるイヤミに代わって登場、拾得物であるセーラー服を着ていた本官さんを目撃し、言いふらそうとしようとする役で登場した。
アニメ第2作目では、ニャロ子という彼女がいる。
『月刊コロコロコミック』に連載されていた『花の菊千代』では1981年8 - 9月号掲載分にニャロメと名乗る野良猫が登場。菊千代いわく、どこかで見た顔という。空腹と陽射しで干物になり、お湯をかけると生き返る。
ニャロメが主人公の作品で、単行本『夜の赤塚不二夫』(なりなれ社)に収録されている。バカボンが子ネコを拾い、家で飼うことに。一年後、このネコが「ニャロー」と泣くようになる。実はニャロメの子供だったのだ。
人気絶頂時の1970年に日本万国博覧会、通称「大阪万博」が開催されたのを記念して実業之日本社から発売。ニャロメを筆頭とする『ア太郎』キャラを始め、『おそ松』[注 2]・『ひみつのアッコちゃん』[注 3]・『天才バカボン』・『風のカラッペ』キャラ、そして『へんな子ちゃん』の細川へんな子、『おた助くん』のおた助・一郎・ゴリラのお手伝いさんなどといった赤塚キャラが総出演し、大阪万博の各パビリオン・アトラクションなどを紹介した。
1981年に出版された『ニャロメのおもしろ数学教室』では、ニャロメは学識はあるが口の悪い博士役として数学のトピックを説明するキャラクターとして活躍。他にも多くの赤塚キャラが登場して分かりやすく展開した。この作品が好評となり、翌年以降『ニャロメシリーズ』として科学分野を中心とする入門コミックが次々と描かれた。
これらの内『数学教室』は、1982年8月11日から同年同月25日まで3回にわたって、TBS系列の『日立テレビシティ』で放送された。
『アニメ週刊DX!みいファぷー』ではアニメの進行役として、ケムンパス(毛虫)や、べし(カエル)とともに登場。
2008年3月16日にNHK BShiで放送された『ハイビジョン特集』「赤塚不二夫なのだ!!」[1]内で放送された短編アニメ。2010年6月放送のこだわり人物伝『赤塚不二夫 ただただ“愛”なのだ』内でも一部放送された。
成功者となったニャロメがインタビューを受け、過去の栄光を振り返るといった内容。ア太郎、目ン玉つながりのお巡りさん、アッコちゃん、ココロのボスなどの赤塚キャラのその後も語られる。
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