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タマアジサイ(玉紫陽花[3]、学名: Hydrangea involucrata)は、アジサイ科[注釈 1]アジサイ属の1種の落葉低木。つぼみが球形であることから名付けられた[4]。
タマアジサイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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福島県会津地方 2008年8月 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Hydrangea involucrata Siebold (1829)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
タマアジサイ(玉紫陽花) |
日本の東北地方南部(福島県)、関東地方、岐阜県までの中部地方、伊豆諸島、四国、九州、トカラ列島に分布する[4][5][6]。
山地の谷間や沢沿い[6]、やや湿った林縁、道路法面などに自生する。
落葉広葉樹の低木で、高さ約1 - 2メートル (m) 程度になる[3]。葉や幹など全体に短毛が生えており、ざらつく[5][4]。樹皮は灰白色から茶褐色で、成長するに従って薄く剥がれる[3]。
葉に葉柄があり、枝に対生し、葉は長さ10 – 21センチメートル (cm) の楕円形で先がとがる[4]。葉縁は細かい鋸歯があり、葉の表面、裏面とも短い毛が生え[6]、触るとざらつく。
花期は8 - 9月[6]。苞に包まれた球状のつぼみが開くと、淡紫色の両性花が多数現れ、その周囲に花弁4枚の白い装飾花が囲む。装飾花は大きさ20 – 32ミリメートル (mm) で、両性花は大きさ2 - 5 mmあり、花序は直径10 – 15 cmである[4]。つぼみの大きさは径1.5 cm、長さ1.2 cm程度で、開花に従い包んでいた苞は落ちる[4]。山地で自生する場合、花は8 – 9月に咲くが[4]、平地で栽培しているものは6 – 7月ごろに咲き始める[5]。実は熟すと裂ける[6]。冬でも枯れ残った装飾花のついた果序が残っている[3]。
冬芽は芽鱗に包まれた長さ6 - 8 mmの頂芽が枝先に1個つき、側芽は頂芽よりも小さく枝に対生してつく[3]。芽鱗は薄く、枝と共に粗い毛が多く生えている[3]。冬芽の下にある葉痕はV字形から三角形で、維管束痕が3 - 5個ある[3]。
アジサイ属タマアジサイ亜節 Asperae + バイカアマチャ属 Platycrater からなる系統に属し、その中でおそらく最初に分岐した[7]。
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