まるよし (新潟県)
かつて存在した日本の企業 ウィキペディアから
まるよしは、かつて新潟県三条市を中心に百貨店・スーパーマーケットを運営していた企業で、2002年(平成14年)に民事再生法の適用を受け、全店舗が閉店した[4]。
概要
1856年(安政3年)に小間物商として創業し[2]、1952年(昭和27年)9月29日に[1]吉田熊次が資本金50万円で「株式会社まるよし百貨店」を設立して法人化し[2]、1959年(昭和34年)に「株式会社まるよし」に商号を変更した[1][2]。
1967年(昭和42年)に鉄筋コンクリート造4階建ての社屋が完成し、1971年(昭和46年)に5階と6階を増築した[6]。 1980年(昭和55年)3月に本店を増築した[1]。
三条市本町3丁目の本店は5階建ての建物で、総合スーパー(GMS)の性格のほか、1992年(平成4年)の改装後は百貨店の性格も併せ持ち、ながの東急百貨店との資本・業務提携も行われていた[7]。これは県央地域初の百貨店とも言われ[7]、三条中央商店街の核店舗として成り立っていた[8]。
近隣には長崎屋東三条店やジャスコ2店舗(三条昭栄店、三条店)などの競合店舗があった[7]。
なお、本店の隣接地は三条郵便局の跡地再開発として1980年代に7階建ての商業ビル「シティ・パーク」建設の構想が進められていたが、頓挫し駐車場の状態が続いた[9]。
過去に存在した店舗
- 店舗面積約4,300m2[3]。
- 店舗面積約759m2[10]。
- 加茂支店(加茂市上条3561-1[11]、1973年(昭和48年)9月開店[1])
- 一ノ木戸店(、1974年(昭和49年)7月開店[12])
- 見附店(見附市学校町1-2-27[13]、1975年(昭和50年)3月開店[1])
- (初代)本成寺店(1975年(昭和50年)9月開店[1])
- 東栄店(三条市一ノ木戸152-1[14]、1975年(昭和50年)12月開店[1])
- 新津店(新津市本町2-4-24[15]、1975年(昭和50年)3月開店[1] - 1988年(昭和63年)1月閉店[1])
- 荒町店(三条市荒町2-1-26[16]、1982年(昭和57年)4月開店[1])
- (2代目)本成寺店(三条市条南町3-10[17]、1982年(昭和57年)10月開店[1])
- 大崎店(三条市大字西大崎字町裡1229-1[18]、1985年(昭和60年)5月開店[1])
- 加茂メリア店(1986年(昭和61年)11月開店[1])
- 塚野目店(三条市[1]、1988年(昭和63年)3月開店[1])
閉店後の店舗
2002年9月に閉店した9店舗のうち一部は他の事業者に引き継がれ、同年12月に燕中央店が「マルイ中央店」として[19]、三条市内の3店舗(塚野目店、大崎店、荒町店)と加茂市の加茂メリア店は清水商事系列の「フクヤ」としてそれぞれオープンした[20][21]。なお、加茂メリア内のスーパーはその後、サンゴマート、リオン・ドールへと変遷している[22][23]。
三条中央商店街の本店跡1~3階には、2004年(平成16年)4月にスポットの運営するスーパー「良食生活館」がオープン[24]。しかし2008年(平成20年)に閉店となり、その後は商店街独自の「まごころ」が引き継いだもののこれも閉店[25]。そして2011年(平成23年)のビル解体[26]を経て跡地に2012年(平成24年)、スーパー「あいでん」がオープンしたが、これも2019年(令和元年)11月に閉店し[25]、代わって2021年(令和3年)9月、リオン・ドールがオープンした[27]。
なお、加茂市の商店街に面していた加茂五番町店は、2002年の閉店の後、市が土地と建物を取得し、まちづくり交付金を活用して地域交流センターとして改装された[28][29]。2階建ての施設には食品スーパーのにいつフードセンターと浴場つき中央コミュニティセンターが入り、それぞれ2006年5月、同年7月にオープンした[30][31]。なお、浴場つき施設となったのは、2006年1月の火災で市内唯一の銭湯「朝日湯」が存続を断念したことが契機である[32]。
五番町店と加茂メリア店は、加茂市の商店街に位置しており、まるよし閉店の際には存続を求める2万人以上の署名があった[33]。
脚注
関連項目
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