通行手形
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通行手形(つうこうてがた)は、近世の日本で人が旅をしようとするときに、許可を得て旅行していることを証明した物。関所を通過するための通行証に相当する。往来手形(おうらいてがた)[1]、関所手形[2]。
また旅行中に死去した場合の処遇で、故郷に連絡する必要がないとしたものを捨て往来手形(捨て往来)と呼んだ[3]。
中国で関所の通過には過所(過書)が使われ、日本にも導入された。また、江戸時代においても川の通行手形(過書)を持った船を過書船と呼んだ[4]。中国では旅行中の身分証明書として、伝、木簡のものは棨(けい)を持ち、関所の通過には符を用いた[5]。