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歴史上の出来事や故事を同時代の人々が理解しやすい題材に託して描いた絵 ウィキペディアから
見立絵(みたてえ)とは、歴史上の出来事や故事・古典を、同時代の人々が理解しやすい題材に託して描いた絵のことである。特に、江戸時代には、浮世絵等で趣向を凝らしたものが多く見られ、さまざまな階層の人々に親しまれた。
江戸期に書かれた「変わり涅槃図」のうち、「見立涅槃図」に分類される作品がある。代表的なものには伊藤若冲晩年の作『果蔬涅槃図』があり、二股に分かれた大根を横たえた図を、釈迦入滅に見立てている。こうした作品は、「追悼等を笑いの対象とするような作品群の一つと考えられて」おり[注釈 1][1]、機知や揶揄に富んだ見立のひとつのあらわれである。他の例に、英一蝶作「業平涅槃図」[2]、鈴木芙蓉作「芭蕉涅槃図」[3] 、「死絵」等の「役者涅槃図」、「鯨涅槃図」が挙げられる。
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