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自律神経ニューロパチー
多発性に末梢の細径有髄・無髄自律神経線維が障害されたもの / ウィキペディア フリーな encyclopedia
自律神経ニューロパチーautonomic neuropathyは、多発性に末梢の細径有髄・無髄自律神経線維が障害されたものをいい、2次的に、内臓(胸腹部骨盤臓器)すなわち下部尿路(膀胱,尿道)/生殖器、心循環器系、消化管などの障害をきたす。原因として1型,2型糖尿病が多く、その場合、感覚・自律神経障害で発症し、進行すると運動障害もきたすことがある。稀な原因としてアミロイドーシス、ギラン・バレー症候群、ニコチン性節性アセチルコリン受容体抗体病などがある。
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ニューロパチーは末梢神経障害のことで、末梢神経には運動・感覚・自律神経の各線維が含まれている。このうち自律神経線維が障害されたものを自律神経ニューロパチーという。典型的には多発ニューロパチーの形で自律神経不全がみられる。
自律神経系の機能障害を、自律神経不全/自律神経障害autonomic failureという。自律神経不全をきたす疾患には、脳疾患(多系統萎縮症・パーキンソン病など)、脊髄疾患(脊髄損傷など)、末梢神経疾患(自律神経ニューロパチー)がある。脳・脊髄・末梢神経の疾患による自律神経不全は、類似の症候を呈するものの、膀胱については脳で過活動膀胱、末梢神経で低活動膀胱、脊髄で両者の合併という違いがみられる
[1]。起立性低血圧に関わる臥位ノルエピネフリン値については多系統萎縮症で正常、純粋自律神経不全症で低値という違いがみられる[2].