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日本の伝統色 ウィキペディアから
紅色(べにいろ、くれないいろ)は、鮮やかな赤色。名は、キク科の紅花の汁で染めた濃い赤による。JIS慣用色名では「あざやかな赤」(略号 vv-R)と定義している[1][2]。
紅花の原産地はエジプトとアナトリア半島である。「くれない」の語源は「呉の藍」(くれのあい)、呉の国の染料のことで、5~6世紀頃に高句麗の僧から伝えられたとみられている(上代の日本語では古来から染料として利用していた藍色を、色の種類にこだわらず染料の意味で「藍」と呼んだ)。聖武天皇の時代には定着している[4]。
細菌学では、英語のpurpleの訳語として紅色(こうしょく)を用いる。紅色細菌 (purple bacteria) など。この「紅色」はカロテノイドに由来し、実際の色は紫、赤、橙、褐色などさまざまである。
藻類学では、英語のred・学名のRhodo-の訳語として紅色(こうしょく)・紅(こう)を用いる。紅藻 (red algae) など。この「紅(色)」はクロロフィル aなどに由来する。
紅(こう、ホン)は、赤を意味する最も普通の現代中国語で、革命のシンボルとしての赤の意味でも紅を使う。紅旗、紅軍、紅衛兵など。
国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)では、日本国の国旗である日章旗の日章の彩色は「紅色」であるとされているが、実際はより明るい色が使われることが多い。
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