注射用水
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注射用水(ちゅうしゃようすい、英: Water for injection:WFI)とは、有意な汚染のない超高品質な水である[1]。無菌注射水は、注射を行う際に必要な溶液作成に用いられる[2]。このような使用の前に、通常、溶液をおおよそ血液と等張(英語版)にするために他の物質を添加する必要がある[3]。注射用水は静脈注射、筋肉注射、皮下注射に用いられる[4]。非滅菌のものが製造工程で用いられることもあり、滅菌は製造工程の後半で行われる[5]。
概要 臨床データ, Drugs.com ...
注射用滅菌精製水 | |
臨床データ | |
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Drugs.com |
専門家向け情報(英語) FDA Professional Drug Information |
ライセンス | US Daily Med:リンク |
識別 | |
CAS番号 | 7732-18-5 |
ATCコード | V07AB (WHO) |
ChemSpider | 937 |
UNII | 059QF0KO0R |
化学的データ | |
化学式 | H2O |
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血液とおおよその浸透圧を合わせずに静脈に注射すると、赤血球が破壊され溶血を引き起こす可能性がある[3]。これにより、腎不全が起こる可能性がある[3]。過剰に投与すると循環血液量増加(英語版)を引き起こす可能性もある[4]。注射用水は通常、蒸留または逆浸透によって製造される[5]。水以外の元素の含有量は、100mlあたり1mg以下でなければならない[5]。静菌剤(英語版)を含むタイプも入手可能である[3]。
注射用水はWHO必須医薬品モデル・リストに含まれている[6][7]。米国では注射用水は店頭で入手可能である[8]。