平井 イサク(ひらい いさく、1929年11月11日 - 2007年11月30日)は、日本の翻訳家。本名・以作。詩人平井功(1907〜32)の子、正岡容の甥。日本文芸家協会、日本脚本家連盟会員[1]。
東京生まれ。早稲田大学文学部中退。
詩の雑誌編集、雑誌「宝石」の翻訳、単行本翻訳、テレビのアテレコ翻訳などを手がける[1]。
推理小説、サスペンス小説を主に翻訳し、特にアリステア・マクリーンの訳が多い。
1955年、室町書房にて都筑道夫と日本初の海外SF紹介叢書である「世界空想科学小説全集」を企画し、自ら翻訳を行ったが、2冊で刊行は中断している。
- 『恐怖の背景』(エリック・アンブラー、早川書房) 1953
- 『復讐は俺の手に』(ミッキー・スピレーン、日本出版協同、ミッキー・スピレーン選集3) 1953、のちハヤカワ文庫
- 『奇妙な花嫁』(スタンリー・ガードナー、早川書房) 1954、のち文庫
- 『黒い死』(アントニー・ギルバート、早川書房) 1954
- 『遊星フロリナの悲劇』(アイザック・アシモフ、室町書房) 1955
- 『これは殺人だ』(E・S・ガードナー、早川書房) 1955
- 『火星の砂』(アーサー・C・クラーク、室町書房) 1955、のちハヤカワ文庫
- 『悪人への貢物』(ジャック・シェーファー、早川書房) 1956
- 『湖畔の殺人』(F&R・ロックリッジ、六興出版部) 1957
- 『死体が転がりこんできた』(ブレット・ハリディ、早川書房) 1961、のち文庫
- 『宇宙気流』(アイザック・アシモフ、早川書房) 1962、のち文庫
- 『ハーロー その異常な愛と性』(アーヴィング・シュルマン、早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション) 1965
- 『蜃気楼』(ハワート・ファースト、早川書房) 1965
- 『ハニーと連続殺人』(G・G・フィックリング、早川書房) 1966
- 『ハニーよ銃をとれ』(G・G・フィックリング、早川書房) 1966
- 『361』(ドナルド・E・ウェストレイク、早川書房) 1967、のち文庫
- 『ライク・セックス 娼婦マミーのホテル稼業』(W・B・ヒュイ、講談社) 1967
- 『タイム・マシン大騒動』(キース・ローマー、早川書房) 1967
- 『スパイの城』(ニック・カーター、早川書房) 1967
- 『Gストリングのハニー』(G・G・フィックリング、早川書房) 1967
- 『悪魔の分け前』(マーティン・ケイディン、早川書房) 1967 のち文庫
- 『私のように黒い夜』(グリフィン、至誠堂) 1967
- 『ある戦慄』(マイケル・アヴァロン、早川書房) 1968
- 『あやまちの夏』(ヨハネス・アレン、講談社) 1968
- 『インベーダー』(キース・ローマー、早川書房) 1968
- 『ハワイの暗黒』(ピーター・パッカー, ボブ・トーマス、毎日新聞社、毎日ノンフィクション) 1968
- 『砂漠の戦争 北アフリカ戦線 1940 - 1943』(アラン・ムーアヘッド、早川書房) 1968、のち文庫
- 『月は誰のもの』(マーティン・ケイディン、早川書房) 1969
- 『褐色の肌』(エド・レイシー、角川文庫) 1969
- 『白鹿亭綺譚』(アーサー・C・クラーク、早川書房) 1969、のち文庫
- 『ナタリーの朝』(A・M・ツウェイバック、角川文庫) 1970
- 『青春はアメリカに死す』(ジャクリーン・ブリスキン、角川書店) 1971
- 『白夜の恋』(ユハーネス・アレン、角川文庫) 1971
- 『十五歳の遺書 アリスの愛と死の日記』(アリス・D、講談社) 1972 のち文庫
- 『ホット・ロック』(ドナルド・E・ウエストレーク、角川文庫) 1972
- 『愛の狩人』(ジュールス・ファイファー、角川文庫) 1972
- 『崩壊 ヨーロッパ戦線 1943 - 1945』(アラン・ムーアヘッド、早川書房、ハヤカワ・ノンフィクション) 1972、のち改題文庫化『神々の黄昏』
- 『ジェレミー』(ジョン・ミナハン、早川書房) 1973 のち文庫
- 『十九歳の断章』(タムシン・フィッツジェラルド、立風書房) 1974
- 『高校二年の四月に』(ポール・ジンデル、講談社) 1974
- 『私のように黒い夜』(J・H・グリフィン、至誠堂) 1974
- 『サラの体験』(ロビン・S・ワグナー、講談社) 1975
- 『聞いてる,ミランダ?』(ジョン・アー、講談社) 1975
- 『ウルトラ・シークレット 第二次大戦を変えた暗号解読』(F・W・ウィンターボーザム、早川書房) 1976 のち文庫
- 『料理長が多すぎる』(レックス・スタウト、早川文庫) 1976
- 『オリオンライン』(ニコラス・ルアード、ベストセラーズ、ワニの本) 1977
- 『ブリザード』(ジョージ・ストーン 、角川書店) 1978
- 『悪魔は夜はばたく』(ディーン・R・クーンツ、創元推理文庫) 1980
- 『失われた黄金都市』(マイクル・クライトン、早川書房) 1982 のち文庫
- 『地獄の天井』(ウォーレン・マーフィ、サンケイ文庫) 1986
- 『麻薬シンジケートを撃て』(ウィリアム・D・モンタルバーノ, カール・ハイアセン、サンケイ文庫) 1987
- 『逆転のベルリン情報』(カリスチャン・ボーリング、二見文庫) 1987
- 『はじまりはセントラル・パークから』(アーウィン・ショー、講談社) 1989、のち文庫
- 『奇襲、リビア砂漠』(アルフレッド・コッペル、二見文庫) 1990
- 『グッド・スパイ』(J・グリフィス 講談社文庫) 1991
- 『殺す男』(ミッキー・スピレイン、早川書房) 1991
- 『悪魔と踊る』(カーク・ダグラス、早川書房) 1992
- 『トワイライト・ゲーム』(ブライアン・フォーブス、二見文庫) 1992
- 『詐欺同盟』(ローレンス・サンダーズ、早川書房) 1993
- 『レディ・スティンガー』(クレイグ・スミス、ハヤカワ文庫) 1994
- 『裁かれる検察官』(コリン・ハリスン、早川文庫) 1995
- 『背徳の声』(ニック・ガイターノ、早川文庫) 1996
- 『仮面のコレクター』(ニック・ガイターノ、早川文庫) 1996
- 『赤ん坊が消えた』(R・D・ツィマーマン、ハヤカワ文庫) 1998
- 『救命士』(ジョー・コネリー、早川書房 1999、のち文庫
- 『ナヴァロンの風雲』(サム・ルウェリン、早川文庫) 2001
- 『Jファクター 臓器移植順位』(スティーヴン・カーナル、早川文庫) 2001
- 『ナヴァロンの雷鳴』(サム・ルウェリン、早川文庫) 2002
アリステア・マクリーン
- 『ナバロンの要塞』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1966、のち文庫
- 『荒鷲の要塞』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1968、のち文庫
- 『ナバロンの嵐』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1970、のち文庫
- 『北海の墓場』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1971、のち文庫
- 『黒い十字軍』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1975、のち文庫
- 『歪んだサーキット』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1977、のち文庫
- 『魔女の海域』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1979、のち文庫
- 『死の激流』(アリステア・マクリーン、早川書房) 1984
- 『悪魔の兵器』(アリステア・マクリーン、早川文庫) 1989
リンダ・フェアスタイン
- 『誤殺』(リンダ・フェアスタイン、早川書房) 1998、のち文庫
- 『断たれた叫び』(リンダ・フェアスタイン、早川書房) 1999、のち改題文庫化『絶叫』
- 『冷笑』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2003
- 『妄執』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2004
- 『隠匿』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2005
- 『殺意』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2006
- 『埋葬』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2006
- 『墜落』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2007
- 『軋轢』(リンダ・フェアスタイン、早川文庫) 2007