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日本の内閣 ウィキペディアから
寺内内閣(てらうちないかく)は、元帥陸軍大将・軍事参議官の寺内正毅が第18代内閣総理大臣に任命され、1916年(大正5年)10月9日から1918年(大正7年)9月29日まで続いた日本の内閣。
1916年(大正5年)10月9日任命[1]。在職日数721日。
職名 | 代 | 氏名 | 出身等 | 特命事項等 | 備考 | |
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内閣総理大臣 | 18 | 寺内正毅 | 元帥陸軍大将 伯爵 |
外務大臣臨時兼任 大蔵大臣兼任 |
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外務大臣 | 31 | 寺内正毅 | 元帥陸軍大将 伯爵 |
臨時兼任 (内閣総理大臣、大蔵大臣兼任) |
1916年11月21日免兼[2] | |
32 | 本野一郎 | 外務省 子爵 |
初入閣 1916年11月21日任[2] 1918年4月23日免[3] | |||
33 | 後藤新平 | 貴族院 無所属 (茶話会) 男爵 |
鉄道院総裁 | 1918年4月23日任[3] | ||
内務大臣 | 30 | 後藤新平 | 貴族院 無所属 (茶話会) 男爵 |
1918年4月23日免[3] | ||
31 | 水野錬太郎 | 貴族院 立憲政友会 (交友倶楽部) |
初入閣 1918年4月23日任[3] | |||
大蔵大臣 | 19 | 寺内正毅 | 元帥陸軍大将 伯爵 |
内閣総理大臣兼任 | 1916年12月16日免[4] | |
20 | 勝田主計 | 貴族院 無所属 |
初入閣 1916年12月16日任[4] | |||
陸軍大臣 | 13 | 大島健一 | 陸軍中将 (陸士旧4期) |
留任 | ||
海軍大臣 | 8 | 加藤友三郎 | 海軍大将 (海兵7期) 子爵 |
留任 | ||
司法大臣 | 21 | 松室致 | 司法省 | |||
文部大臣 | 28 | 岡田良平 | 貴族院 無所属 (研究会) 子爵 |
初入閣 | ||
農商務大臣 | 27 | 仲小路廉 | 貴族院 無所属 |
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逓信大臣 | 24 | 田健治郎 | 貴族院 無所属 |
初入閣 | ||
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1916年(大正5年)10月9日任命[1]。
任命なし。
※ 内閣発足当初(前内閣の事務引継は除く)。
前政権の第2次大隈内閣は、明治以来政府中枢を占めた薩長藩閥(山縣有朋筆頭元老)と、衆議院第一党を長年占める立憲政友会(原敬総裁)との対立の中で、第二党の立憲同志会(加藤高明総裁)が山縣元老と連立、元総裁の大隈重信を担ぐ形で成立していたが、外相に就任した加藤総裁と山縣元老ら藩閥中枢との対立などをきたした末、崩壊した。大隈は後継に加藤総裁を希望したが、元老会議はこれを無視して、藩閥(山縣・陸軍系列)直系の寺内正毅朝鮮総督を推挙。1916年10月4日、寺内に大命降下した。内閣の閣僚は山縣系官僚で揃え、議会主要会派とは連立を組まない超然内閣で成立し、寺内の容貌が当時流行のビリケン人形にそっくりであったことから、「非立憲(主義)」をかけて「ビリケン内閣」とも呼ばれた。
1917年、寺内内閣は議会の協賛を得るために、主要三会派の党首を臨時外交調査会の委員に迎える。憲政会(同志会が他小党と合同して改組)の加藤総裁は連帯責任を負わされることを回避して参加しなかったが、政友会の原総裁、立憲国民党の犬養毅総裁はそれぞれ委員として加わった。
シベリア出兵が現実味を帯びた7月下旬から、商人による米の投機買いが横行し、これに反発した消費者が米商人を襲撃、全国で打ちこわしなどの暴動が発生する(米騒動)。寺内首相はこの年の春ごろから健康を害しており、山縣元老が慰留していたが、米騒動が引き金となって辞職を決意。山縣は、子飼いの官僚などの中から後継首相を選ぼうとするが、いずれも政友会を向こうに回して政権を運営するめどは立たず、政友会の西園寺公望前総裁にも再登板を持ち掛けるが、断られた。かくして山縣も、原後継は避けられないと悟り、9月20日に内閣総辞職、9月27日、原総裁に大命降下する。
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