千 良鉉(チョン・ヤンヒョン、朝鮮語: 천양현[1]、CHUN YANG HYUN、千 龍ノ介(せん りゅうのすけ)、1966年9月4日 - )は、日本の実業家。
ハンゲーム・ジャパン(現:ハンゲ)の創業者。ココネ株式会社の創業者(現在、取締役会長)。大韓民国におけるVC(ベンチャーキャピタル)AG InvestmentおよびOscar Consultingの創業者。財団法人INSTeMの初代代表理事長(設立発起人代表)[2]。
概略・人物
韓国生まれ。大卒後は証券会社で1年6カ月ほど務め、営業所長に昇進したが、1994年に来日した。早稲田大学社会心理学研究所を経て慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科で修士号取得[3](認知メディア言語プロジェクト専攻)。修士論文は最優秀論文に選定され、博士課程の提案を受けたが、母親の病気により韓国に戻ることになった[1]。
母親が亡くなった後、千は金範洙(現・カカオ理事会議長)と共に韓国NHNコーポレーションの子会社としてハンゲームを創設した。2000年、日本市場攻略のため、千は再び日本に向かい、職員6人と共にハンゲームジャパンをゼロから立ち上げた[1]。
設立から2年でハンゲームジャパンの経営を軌道に乗せ、ハンゲームジャパンから社名を変更したNHN Japanで引き続きCEO(最高経営責任者)を務めるかたわら、2006年には母国NHNコーポレーションのCGO(最高事業成長責任者)に就任。[4]
2007年にはNHN Japanの会長となる。
2008年には新たにココネ株式会社を設立し、2022年現在、取締役会長[5]。
2016年、韓国に、AG Investment というVCおよびOscar Consulting を立ち上げ、IT、AI、バイオ、ロボット、ブロックチェーン等の領域におけるベンチャーのスタートアップ企業に対し、投資とコンサルティングを行う。[6]
2022年7月1日、アカデミズムとジャーナリズムの間、専門知と日常知の間、専門家と非専門家の間、マスメディアとSNSの間、各国や各地域の間に位置し、それらを架橋するような、独立したネクサス(nexus)「財団法人INSTeM」を設立[7]し、初代代表理事長を務める。
2022年9月、韓国嘉泉大学校内に起業家育成のための「嘉泉ココネスクール」を開設し[8]、名誉創業博士号を授与される[9]。
2023年5月、cocone ONE株式会社を設立し、会長となる。[10]
来歴
- 1994年 - 来日
- 1998年 - 慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了
- 2000年 - ハンゲームジャパン株式会社(現Aホールディングス)設立、代表取締役社長
- 2007年 - NHN Japan株式会社取締役会長
- 2009年 - ココネ株式会社代表取締役社長
- 2014年 - ココネ株式会社代表取締役会長
- 2016年 - Cognitive Investment(現:AG Investment)設立
- 2018年 - ココネ株式会社取締役会長(現任)[11]
- 2022年 - 財団法人INSTeMを設立。代表理事(初代)[2]
- 2022年 - 韓国嘉泉大学校より名誉創業学博士号を授与
- 2023年 - Cocone ONE 株式会社 会長[10]
出典
インタビュー記事・書籍
外部リンク
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