ロナルド・デイヴィッドロン・ウッド(Ronald David "Ron" Wood, 1947年6月1日 - )は、イングランドロックミュージシャンフェイセズローリング・ストーンズギタリストとしてよく知られる。ロニー・ウッド (Ronnie Wood) 名義でも活動している。

概要 ロン・ウッド, 基本情報 ...
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ロックミュージシャン、グラフィック・アーティストだったアート・ウッドは実兄に当たる。

来歴

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キャンドルスティック・パークで行われたツアー公演においてギターを弾くウッド(1981年)

ミュージシャンとしてのキャリアは1964年、西ロンドンのイーズリーを拠点としたザ・バーズ (The Birds) [注釈 1]からスタートした。この頃、ローリング・ストーンズ[注釈 2]のライブを見て、自分も加わりたいと思ったという。

60年代後半にはザ・クリエイションや兄のアートが結成したクワイエット・メロンに参加したが、どちらも短期間で解散した。その後、ベーシストとしてジェフ・ベック・グループロッド・スチュワートと共に参加するが、2人は『ベック・オラ』(1969年)発表後、離脱した。

彼はスチュワートと、スティーヴ・マリオット[注釈 3]が脱退したばかりのスモール・フェイセスに参加。2人を迎えたスモール・フェイセズはフェイセズと改名。彼等は音楽評論家などからライヴを評価され、イギリスで酔いどれロックンロール・バンドとして人気を得て、「ステイ・ウィズ・ミー」「玉つきリチャード」などのヒットを放った。1974年に初のソロ・アルバム『俺と仲間』を発表。

75年の1月から2月にかけて、ローリング・ストーンズのアルバム『ブラック・アンド・ブルー』(1976年)のレコーディングに、ジェフ・ベックの推薦で参加した。このレコーディングは、1974年に脱退したミック・テイラーの後任ギタリストのオーディションを兼ねており、「グレート・ギタリスト・ハント」と呼ばれた。ウッドの後談によると、ハーヴィー・マンデルがおり、ロリー・ギャラガーも参加していたという。

彼はフェイセズ在籍のまま、1975年4月にストーンズのアメリカ・ツアーにビリー・プレストンと共にサポートメンバーとして参加した[1]。同年7月、ボビー・ウーマック[注釈 4]イアン・マクレガンを共同プロデューサーに迎えて2作目のソロ・アルバム『ナウ・ルック』を発表。

フェイセズは1975年に解散。ウッドは1976年2月にストーンズと給料制の契約を結んで、メンバーとして加入した。

1978年、映画『ラスト・ワルツ』に出演

1979年、キース・リチャーズスタンリー・クラークイアン・マクレガンボビー・キーズらと「ニュー・バーバリアンズ」を結成。

1988年、ボ・ディドリーと共に来日。

1993年1月、初の単独ツアーで来日して、大阪、福岡、名古屋、東京でコンサートを開いた。この年、ローリング・ストーンズと正式メンバーの契約を結んだ。

2020年2月18日、イギリスで開催されたブリット・アワードで、ロッド・スチュワートケニー・ジョーンズと共演し「ステイ・ウィズ・ミー」をプレイした。

使用機材

愛用のギターは、1955年製フェンダー・ストラトキャスターと、1960年代製のゼマティス「ディスクトップ・フロント」の2本で、彼のステージでは欠かす事の出来ないギターである。もし自宅が火事になったらどのギターを持ち出すかとの質問に、すかさずこの2本を持ち出すと答えるほど、本人にとって愛着のあるギターであることが窺える。ストラトキャスターは、シンクロナイズドトレモロが装備されていない、オプション仕様の「ハードテイルブリッジ」という非常にレアな仕様で、ステージで酷使されていながら非常に状態の良いギターである(但しペグが交換されており、ボディとネックはかなり以前にリフィニッシュされている模様)。ゼマティスは、彼お得意のスライドギターを披露する際に登場する。それ以外にも、ESP製の自身のシグネチャー・モデルも愛用している。 2019年からは日本の寺田楽器のブランドROZEOのチェリーレッドのシンボディのフルアコを使用している。

ソロ・ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

ライヴ・アルバム

コンピレーション・アルバム

  • ロン・ウッド・アンソロジー - Ronnie Wood Anthology:The Essential Crossexion (2006)

ジェフ・ベック・グループ

フェイセズ

ローリング・ストーンズ

著作

脚注

外部リンク

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